「ぜひ劇場で公開して欲しかった…」私ときどきレッサーパンダ RT65さんの映画レビュー(感想・評価)
ぜひ劇場で公開して欲しかった…
2002年に13歳の主人公はおそらく監督自身の投影だろう。内容も含めて極めて個人的な作品だと思われる。
「一族の女性にしか起きない」「母から娘へと受け継がれる」という設定に思春期をプラスして〝初潮〟を絡めてくるのはさすがとしか言いようがない。コンピューターアニメでナプキンが普通に出てくるなんて本当に凄い。
全体的に父親(男性)の存在が希薄なのは、あの一族が女性主導の一族だという事だけで無く(あの力を封印する儀式が自分には女子の割礼にも思えたように)あそこで行われている事が男に知られる事なく女性の中だけでヒッソリと罰で有るかの様に行われる物事(多くは男性の為だったり世間体の為だったりする)の暗喩だからではないだろうか?
日本の漫画やアニメの影響を色濃く受けたと思われる作画や表現に、ちょっとだけ気恥ずかしさを感じて観るのを一瞬躊躇ったが、観て良かったし是非とも劇場で公開して欲しかった。
ていうか、ディズニーの「どうせ+(プラス)が有るし」的な〝+(プラス)の肥やしに丁度良かんべイズム〟はどうにかならんかね。
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