「肉喰って美女を抱くアクション映画はもう古い!! アヴェンジャーズ映画監督が仕掛けるストイックスパイアクション映画はネトフリ史上最高の制作費でやる気MANMAN!」グレイマン O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)さんの映画レビュー(感想・評価)
肉喰って美女を抱くアクション映画はもう古い!! アヴェンジャーズ映画監督が仕掛けるストイックスパイアクション映画はネトフリ史上最高の制作費でやる気MANMAN!
『アヴェンジャーズ』シリーズでお馴染みのルッソ兄弟の監督、数々のアクション映画で主演しながら意外にもMARVEL作品を掠ってない『ラ・ラ・ランド』のライアン=ゴズリング主演、敵役に"キャプテン・アメリカ"ことクリス=エヴァンス、ヒロインはクレイグボンド最終作『007 ノー・タイム・トゥー・ダイ』のラストボンドガールのアナ=デ=アルマスというビッグネームばかりなのも凄いですが、製作費が2億ドルというネトフリ作品の天井となっているのが凄まじい限りです。
スパイアクション小説の大家トム=クランシーの共著者であるマーク=グリーニーのベストセラー小説「グレイマン・シリーズ」が原作とのことで、奇抜さは無いものの反面非常に手堅く綿密に展開と世界観が練られていて、それをスピーディーなカーチェイスと流麗なアクションと演出で最新アップデートしています。
その一方で、原作複数巻にまたがった上に大幅に脚色されているゆえか、設定を生かしきれていないないし展開を端折り過ぎかという面は散見されました。
ビジュアル面に関してもちょっと微妙で、主人公は基本的に戦闘にもキャラ付けにも上手く寄与しているとは思えないジャージ姿が基本で、それに呼応するように敵もヒロインもあんまり人間性の見えてこない無難な出で立ち。
とはいいつつも、終盤のゴズリングVSエヴァンスのガチンコアクションはやはり見もので格闘巧者同士の凄みが有り、尺としてはさほどではないもののさすがの印象を残しています。
次作への露骨な"引き"が無くスルッと終わったことも好印象ではありましたが、せっかく原作小説のストックがたんまり有るからには続篇も期待したいところです。
もちろんそのためには莫大な製作費を回収するだけの評判と視聴回数をゲットすることが最低条件だとは思いますが。