「優男キャラのライアン・ゴズリングの不死身ぶりと強いこと強いこと。プラハの街ぶち壊しシーンは見応えあり。」グレイマン もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
優男キャラのライアン・ゴズリングの不死身ぶりと強いこと強いこと。プラハの街ぶち壊しシーンは見応えあり。
(原作未読、というか何冊も出ているみたいで『暗殺者の反撃』が一番近い?)①バンコクでの最初の見せ場が終わった後で、後の筋書きと結末は大体読めるものの(でほぼ読み通りに進みますが)、殆ど隙間なく見せ場を繰り出してくるので最後まで飽きずに見せてくれる。②ストーリー自体は単純と言えば単純。CIAの中にもう一つの暴走するCIAがあるという点は『Three Days of the Condor』(1975)に似ているけれども、ラストでもう一捻りあってコートとミランダとによって事件の真相が世界に暴露されるかと思いきや、本当の黒幕が誰か最後まで明かさずカーマイケルもお咎めなしでやや肩透かし。まあ、1970年代社会派サスペンス映画ではなく2020年代の娯楽アクション映画だから、その辺は仕方がないかね。③映画の舞台が次から次と違う街に移っていくのは往年の「007映画」みたいで楽しい。④アンソニー&ジョー・ルッソ監督は『インフィニティー・ウォー』や『エンドゲーム』の様なお子様ランチを撮るのは止めて今後はこういう映画を撮るようにしたら良いのに。ただ、監督として本当に腕があるかどうかはまだ本作では分かりません。⑤正直、作品自体よりもアナ・デ・アルマス目当てで観たわけですが、相変わらず綺麗だし可愛いけれども『Blade Runner 2049』ほどキュートでチャーミングではなく、アクションシーンは多くなったが『No Time to Die』ほど色っぽくないのでややがっくり。何よりキャラクターがよく描き込まれていずアクション映画の彩りの域を出ていないというのは昔のハリウッドのアクション映画並で、脚本の問題か、監督がアクションシーンばかりに熱が入って人物造形は後回しにしたせいか。