劇場公開日 2022年7月15日

「アナ・デ・アルマス様フル出場」グレイマン bionさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アナ・デ・アルマス様フル出場

2022年7月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 しょっぱなから花火の音と銃弾の音のコラボで、迫力ある音が鳴り響く。これは、劇場で見れてよかった。しかも大好きなアナ・デ・アルマスは、007と違ってフル出場。まずは、花柄の派手なスーツで登場してファンサービス。その後は、撃ちまくる、華麗な近接格闘術で相手を倒す、ロケット弾をぶっ飛ばすなど大暴れ。

 クリス・エヴァンスの悪役ぶりもいい。ほとんどの観客を敵に回す冷酷非道なヤツで、早く死ぬシーンが見たいと本気で思ってしまう。この人、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』でもクソ息子役だったけど、悪役に目覚めちゃったのかな。

 グレイマンのシックスを演じるのは、ライアン・ゴズリング。無口でハニカミ笑いしかしない主人公は、この人で決まり。
 このシックス、とにかく死なない。撃たれたり、刺されたり、捕まったりとにかくピンチ続きなんだけど、超人的な危機回避能力でピンチを凌いでいく。手榴弾の魔術師だよね。

 バンコクから始まって、ベルリン、ウィーン、クロアチア、アゼルバイジャンと戦いの場所が移動していくから、とにかく旅行気分も味わえて楽しい。その上、ど迫力のアクションを堪能できるんだから文句なしのエンターテイメント。

 ウィーンの市内での戦いは、完全に市街戦。使っている銃器も、車両も軍隊並みだし、死人も数え切れない。市内を走る路面電車も舞台装置になってしまうんだけど、どうやってロケしたのかメイキングを見てみたい。

 最後は、ちょっとモヤっとさせておいて、痛快なラスト。ルッソ兄弟謹製のごきげんな一作でございました。

bion