「フツーの金曜日に見るのにピッタリなレギュラー超大作!その名はクリシェマン?嫌いじゃないけど目先の派手さとありがち展開に囚われている」グレイマン とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
フツーの金曜日に見るのにピッタリなレギュラー超大作!その名はクリシェマン?嫌いじゃないけど目先の派手さとありがち展開に囚われている
サイズは42のレギュラーか?Netflixオリジナル過去最高予算だったか知らないけど、やっぱりネトフリ映画お馴染みの"濃いのに薄い"を地で行くような世界を股にかけたアクション超大作!ルッソ兄弟 × クリス・エヴァンスとライアン・ゴズリング × アナ・デ・アルマスの豪華面子/俺得キャスティング!! だけど……。
ゴズリングは『ドライヴ』より取っつきやすそうなメインストリーム主人公でアクションスター然としているし、ぼくたち皆大好きアナ・デ・アルマスは『ノー・タイム・トゥ・ダイ』している。そして、対するは一人でモサドより殺しているらしいイカれたクリエヴァ。ルッソ兄弟と5度目のコラボにしてやっとキャップから離れて、『ナイブズ・アウト』で鍛えたノリノリな悪役っぷりで執拗に主人公を追い回すヒトラー髭。サイコパスというかソシオパスというか分からないけど、どっちにしろありがち描写だし、爪剥がし以外そこまで残酷なこともしていない(これが韓国ノワールとかだったら…)。ちなみに主人公を刑務所からこの世界にリクルートしたのはビリー・ボブ・ソーントン演じるフィッツで、彼の親族であるがために狙われるかわいい姪。彼女の存在のおかげで情に厚い子連れ狼感漂う主人公(原作未読ながら続編あったらほぼそういう感じだろうなと想像してしまう)。にしてもゴズリング、すごい体だな。
マーベル入りしてから、とりわけ『エンドゲーム』以降、ルッソ兄弟の作品にはよほど優秀という遺伝子が組み込まれているらしい。あと、ルッソ兄弟はやっぱりコメディ畑出身なんだな〜と思った、しみじみ実感(ex. ドラマ『コミカレ!』)。時によくない意味でもマーベル引きずっているのかもとも思ったけど嫌いじゃない。あとあと、困ったらすぐ爆発。ドカーン!お金をかけているだけあって市街地の戦闘シーンなどアクションはそれなりに見所も迫力もあるけど、やっぱりプロットそれ自体というか中身は結構ペラペラありがち。美味しいシーンと芳ばしいシーン、半々くらいなイメージ。楽しみにしていた分、無害な作品だったかも…ガムを噛んでも?
007 was taken. So...
精神力が超人的な強さ
フツーの木曜日"It's just another Thursday."
弾入りは投げない