「アクション満点ストーリーは既視感」グレイマン @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション満点ストーリーは既視感
クリス・エヴァンスのご尊顔を拝みに劇場へ足を運びました。
Netflixで同日配信されているけど、ド派手なアクションは劇場の大画面と溺れるほどの爆音で楽しめる作品なので、アクションが好きな方は是非、劇場へお越しください!
今回はCIAの工作員が身内の尻拭いをさせられる話でした。
ストーリーはいたってシンプル。
人間関係も分かりやすい。
アクションシーンは超ド派手。
なのに、面白くない。
ひとえにキャラクターの魅力不足でした。
ライアン・ゴズリング演じるシックスの冷酷なのか子ども好きなのか分からない、倫理観の主軸が見えない立ち位置にモヤモヤ。
アナ・デ・アルマス演じるダニも一応味方ではあるけど、組織の犬感がある立ち位置にモヤモヤ。
髭を蓄えて指図するだけのクリス・エヴァンス演じるロイドの脳筋ぶりにモヤモヤ。
ロイドと言う拷問戦闘狂に指揮権と予算を馬鹿みたいに支援するカーマイケルに正気か?とツッコミたくなる。
ジェシカ・ヘンウィックが演じたある程度権限はあるけど、指揮官の器ではない無能指揮官っぷりも言葉が無い。
そもそもどうして自分の尻拭いをさせるのに優秀な工作員を起用してしまうの?
馬鹿なの?
傀儡になるなーんも考えて無さそうなやつを使えば良かったのに。
シックスなんて頼まれなくてもテストで見直しを怠らないタイプだよ。
暗殺家業なのに交友関係やら家族とか結構守らなくちゃいけない人が多くて笑えました。
ドナルドは元工作員だから、人質になって命を奪われたとしても何も感じないぞ。とハッタリをかましていたのシックスですが、結局は助けに行くんですよね。
関係性を描かないと、行動の理由付けができないから、各キャラとりあえず理由をつけていくかーと安易にエピソードを作って見せられた感は否めません。
キャラクターのユーモアやキーワードになるエピソードも描かれるのですが、笑えたのはロイドのお尻が痛い!って変な歩き方になる場面くらいでした。
全体的にコミカルさが少なめです。
真面目とユーモアのギャップが少ないので、キャラにハマると言う感覚は味わえませんでした。
ロイドも出足は良かったけど、話が進むにつれてただの拷問狂になってしまって、終盤でナイフをクルクル回している姿が中学生のようでした。
こんなに魅力的な俳優陣を起用していて、こんなにキャラにハマり込めない映画も久しぶりでした。
アクションは申し分なく、火薬と弾薬をこれでもか!と投入して撮影しているな〜予算がえげつないんだろうなと歓喜しました。
カメラアングルも良くて、FBIとCIAの銃撃戦は見応えがありました。
むしろ、銃撃戦や爆破シーンを撮るために脚本を書き下ろしたのではないか?と思うほどアクションシーンではキャラが生き生きとしていました。
Netflix配信ではあるものの、劇場公開されてもおかしくない力のある作品が増えています。アクションシーンをテレビの画面で観るのは勿体無いと感じる方は是非劇場で鑑賞することをオススメします。
ストーリー重視の方は配信で十分だと感じるかもしれません。
個人的にはクリスプラットが出演して劇場公開されなかったトゥモローウォーの方が劇場で観たかった。
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