「【ブレードランナー2049コンビがCIAの闇が刻まれたチップを追う。街中で飛び交うRPG、激烈過ぎる銃撃戦のド迫力。脳内フル回転で観る”N”が、潤沢な製作金額を注ぎこんだアクションムービー。】」グレイマン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ブレードランナー2049コンビがCIAの闇が刻まれたチップを追う。街中で飛び交うRPG、激烈過ぎる銃撃戦のド迫力。脳内フル回転で観る”N”が、潤沢な製作金額を注ぎこんだアクションムービー。】
ー 尺は2時間少しであるが、次々に場面が世界各国に転換していくストーリー展開の速さ故に、脳内フル回転で、対応する。ついでに、多少の脚本の粗さも脳内補完して鑑賞。-
■父親の虐待故に、父殺しで獄中にいたコート(ライアン・ゴズリング)は、CIAのフィッツロイ(ビリー・ボブ・ソーントン)から勧められ、CIAエージェント”グレイマン””シエラ・シックス”となる。
ある任務を遂行中に知った、出世しか頭にない、CIAのカーライルによる、CIAの闇を記録したチップを、カーライルの悪事を知り記録した”シエラ・フォー”から預けられる。
それ故に、カーライルや彼が雇った、冷酷な殺し請負屋ロイド(クリス・エヴァンス)から執拗に付け狙われる中、CIA工作員ミランダ(アナ・デ・アルマス)の助けの元、激烈なチップ争奪戦が続いて行く。
◆感想
・ストーリーはシンプルながら、激烈過ぎる市街戦が見応えがあり過ぎる。何処までVFXなのかは、分からないが、ド迫力シーンが続く。多分、1時間半ほどは、戦闘シーンである。
ー 只、シンプルとは言え、CIA同士の戦いでもあり、脳内フル回転で観る必要はある。-
・冷酷な殺し請負屋ロイドの少しお茶目感あるクリス・ハンセン演じるキャラも、良い。
ー 悪役のキャラ立ちは大切ですね。-
・哀しき過去を持つ、コートの資質を見出し、彼に新しき生き方”グレイマン・シックス”を与えたフィッツロイに対する彼の想いは、淡々とした表情の中からは伺いにくいが、フィッツロイと姪クレアがロイドに囚われた際の、奪還作戦は苛烈である。
・ロイドの仕事は、冷酷極まりなく、彼に雇われた殺し屋サンも、一時はチップを手に入れるも、”下劣過ぎる”と言って、チップを”グレイマン・シックス”に渡す程である。
・ロイドと、”グレイマン””シエラ・シックス”の最期の噴水の中での銃を使わない対決シーンも、見応えがある。そしてそこに現れた、ロイドに仕事を依頼したCIAの闇行為を行って来たカーライルの右腕女性エージェントは、ロイドに総ての罪を着せるために・・。
<全編、大迫力の銃撃戦や肉弾戦のオンパレード作品である。
但し、随所で観られるライアン・ゴズリング演じるハイパー暗殺者”グレイマン””シエラ・シックス”の、フィッツロイと姪クレアへの想いは、ヒューマニティを感じる作品でもある。>