母性のレビュー・感想・評価
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顔色を伺う人達
原作は知りません。
一つの作品としては面白かったです。
ただ作品に関しては最初から最後まで胸クソ悪い映画!ってのが個人的感想です。
ルミコ演じる(戸田恵梨香)以上なまでに実母(大地真央)が大好き、いつになっても親離れ出来ない。
実母、義母の喜びそうな事、笑ってくれそうな事なら率先してやる。
対して娘の清佳、(永野芽郁)には冷たい、実母、義母が喜びそうな事、喜ばす為のご機嫌とりな事を言わせる。
義母演じる高畑淳子はかなりの怪演ぶり。
観ててスゲーイラついてたんだけど途中から演技ヤリすぎじゃない?!ってなってイラつきから笑いになった(笑)
だって煎餅頬張りながらの喋るシーンとか。
他にも色々あったけどわすれちゃった🤔😏
観てて辛かったのは幼少期の頃の清佳(落井実結子(この子将来有望))。
いくら小説、映画とはいえども子供に大人の顔色伺わせ過ぎ!観てて辛かった。
あと雷からの火事、娘助けず実母を助けようとするシーンはハイ?って感じでした。
最後に清佳からルミコへ妊娠したの電話、「おめでとう!」くらいの言葉を掛けるのかと思ったら「何も怖がらなくていいのよ...」ってその言葉のチョイスの発想はないわ~(笑)
胸クソ悪い作品ではあったけど面白かったです!
【”母性とは徐々に育まれるモノ。そして、漸く母性本能を得る・・。”重くて、辛くて、不穏な雰囲気が横溢する心ざわつく様々な”母性”を描いた作品。但し、ラストには仄かな希望が伺えた作品でもある。】
ー 私は、男であるので母性について語る資格はない事は重々承知しているが、女性には産まれつき、母性本能があると信じたいと思っている。
故に、時折報道される、母性無き女性の所業を聞くと、暗鬱な気持ちになる。-
◆感想
1.今作では様々な母性が描かれる。
1)ヒロイン(永野芽郁)の母、戸田恵梨香を演じる、娘より母(大地真央)を大切にする女性。
- 彼女からは、前半は母性は感じられない。
娘をキツイ”祖母(高畑淳子:今作の演技は、引いてしまう程、凄い。)に褒めて貰いたいために”表面的に良い子になる様に育てる姿。
そして、母が孫を可愛がる姿に、嫉妬する姿・・。-
2)ヒロイン(永野芽郁)
- 母から愛されていない事を、幼き時から察し、”母から愛される”良い子になるように努力する。結果として、高校生になってから正論を振り翳す女性に育つ。-
3)ヒロインの祖母(大地真央)
- 母性に溢れる女性。それは、孫であるヒロインへも及ぶ、太陽のような存在である。が、故に戸田恵梨香を演じる娘は、娘より、母を尊ぶ女性に育っている。
4)ヒロイン(永野芽郁)の祖母。強烈口の悪いなキャラクターであるが、娘にはとことん甘い。
- で、娘が家を恋人と出た後に、戸田恵梨香演じる義理の娘につらく当たる。-
■前半、印象的なシーンが描かれる。それは、嵐の晩、雷により樹木が倒れ、箪笥の下敷きになったヒロインと、祖母。そして、ヒロインは助け出され、祖母は亡くなる。
このシーンが、ヒロイン(永野芽郁)の母、戸田恵梨香の視点と、ヒロインの視点で描かれる。
そして、後半、”真実”が描かれる。
観る側は、その”真実”を知る事で、ヒロインと、ヒロインの母のギクシャクした関係性が分かるのである。
2.時代は、全共闘が収まった頃であろう。
ヒロインの父は、ヒロインの母の”友だち”と恋仲になっている。
それを見かけたヒロインは、父を激しく罵倒するが、ヒロインの母の”友だち”は”貴女は世間を知らないだけよ・・。”と、受け流す。
父は、何も語ら(れ)ない。
- この映画では、父性の欠如がヒロインに与えた影響も、描いている。父親がヒロインを愛する姿は描かれない。
■鑑賞中、私は常に辛い気持ちでこの作品を観ていた。
だが、ヒロインが、祖母が自分を助けるために自死した事を知った時に、”ごめんなさい”と泣き崩れ、母は隠していた真実を娘が知った事にショックを受け、倒れ込む。
そして、ヒロインは首を吊るが、祖母の発見により一命を取り留める。
<時は流れ、ヒロインは成人し、母と共に認知症になった祖母の面倒を見、恋人の子を宿している事を知った時に、母親に電話で”私、妊娠したみたい・・。”と報告する。
そして、微笑みを浮かべながらお腹をさするのである。
今作は、”母性とは徐々に育まれるものではないか・・”という前提で、描いた作品。
前半は、観ていて辛いシーンが多いが、最期は救われた気持ちになった作品でもある。>
母親として、娘として。貴女はどちらで愛情を注げますか?
期待値を裏切らない名作。湊かなえの作品はメッセージ性が強く、気持ち悪さがありゾクゾクしながら心の中に訴えかけられる。
以下自分なりの考察です。
要約(メモ)
①子供が出来た時、女性は 娘として、ではなく親として愛情(母性)を注げるのだろうか?
→自分の溺愛する母に喜んでもらうために娘に愛情を注ぐ主人公の母、娘・孫のために無償の愛を注ぐことの出来る祖母との対比
②自分にとっての幸せってなんだろう
愛する人(この映画で言えば母親)に喜んでもらうために生きるのか、自分の道を自分の足で生きていくことなのか
→前者は母、後者は父の妹
主人公はその岐路に立たされている
③優しさってなんだろう
相手を思いやり自分が何か行動することなのか、自分が良かれと思ってやったことは全て相手が求めていることなのか
→常に他人を思いやるよう教育を受けてきた主人公がいじめられている同級生に反感を食らう描写
分からなかったこと
冒頭の暗い背景に咲くバラの絵は何を表しているのか?
→母は暗いから嫌いと言うが、祖母はいつか終わりが来るからこそ華やかに咲くようで素敵だと言っていた(確か)
全く読み取れず
すんまへん。
主人公があんっなに愛情を受けて育ったのに
周りへ愛を与えることが出来ないのが全くわからなかった
共感できる人物もおらず
(大地真央くらい……?)
てか、予告となんか印象違いませんか
少女の自殺に対して母と娘の視点から見せて
最終的に真相は客に委ねる
みたいな感じと思ってたんだけど……
他の人のレビュー見て学ばせてもらおうと思います。
ちょっと待って
あらすじを読むと、女子高生の死の真相を母と娘の視点から描くというように読めますが、冒頭のシーンで自殺した女子高生は、永野芽郁さんではないですよね、だって教師をやって
いるのだから。別人。この解釈でよいのだと思っているけどちがうのかな。劇場を出るとき、同じ回を見ていた人が『小説と違う。』と話しているのが聞こえました。原作読んでみようかと思います。それはそうと高畑敦子さんの演技素晴らしい。最高です。そして、永野芽郁さん朝ドラに出ていた頃はあんまりでしたが、この間のマイブロークンマリコもそうでしたが開眼した感がハンパないです。この2人の演技だけでも観る価値あり。
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