母性のレビュー・感想・評価
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高畑さんの演技が凄!
「イヤミス」ではなかった…⭐︎
今はどうか知らないけど、「告白」か出版された頃からしばらくは湊かなえは「イヤミス」の女王と呼ばれていた。
何冊か読ませていただいたが、後味の悪さが自分には向かなくってこのところ読んでいなかった。
役者に惹かれての鑑賞だったが、想像したほどの嫌悪感はなく充分楽しめる映画だった。
冒頭の自殺シーンから、戸田恵梨香と永野芽衣の親子にまつわる物語が紡がれるが個人的には
戸田恵梨香の母役の大地真央と高畑淳子の演技が魅せられた。
高畑淳子の狂気を孕んだ姑ぶりも もちろんだが、大地真央のひたすら戸田恵梨香を肯定し続ける様子も
ある意味不気味でさえあった。
「母性」とは初めからあるものか作られるものかという永遠の問いの答えは得られないが、それは
男性にはない母になってこそ得られるものなのだろう…
それがどんな形であれ、その母の子として生まれた者は向き合い続けるしかないのか。
それとも、逃れていくのか。
そんなことを考えた作品だった。
高畑劇場
高畑淳子さんまた無双してる
女優陣の演技を堪能する映画。高畑淳子さんが優勝かなー。途中もはや何言ってるか分からないシーンがあって笑いそうになったけど、とにかく絞め殺したくなるような憎たらしい中高年を演じさせたら天下一品。『女たち』もこんな役だったな。
戸田恵梨香さんはやっぱり扉ごしのシーンが印象的。慟哭するシーンの戸田さんは本当に辛そうで涙が塩辛そう。トークハットかぶって墓地にたたずむシーンの横顔は美しかった。カトリック教徒の設定なのかね。中村ゆりさんは小癪な感じでよかったし、大地真央さんの清々しさは役にハマってた。
永野芽衣さんはものすごくポジティブなオーラを放っていて、明るすぎて、ちょっともったいない。ダメ父親やデリカシー皆無クラスメート男子や居酒屋くしジョッキ野郎や高畑淳子を相手にものを言うところ、ただ気持ちがよくて、病的な感じが漂ってこないので、彼女を主人公として、映画を見やすく見られてしまうのが、なんだか惜しい気がした。せっかく湊かなえだったので、もう少し澱んでもらわないと。
微妙
母性とは
原作を読んだ方が良い?
お話としては終始つまらなかった
期待しない方が良いとのコメントがあったのでそれ程期待してなかったが、それでも不満
これまで、湊かなえさんの作品は映画も小説も良かったのだが・・・・・
この映画はサスペンスでは無いですね、いつ始まるのかと思っていたが始まらない
それに予告が酷すぎる、視聴者に対して惨すぎると思います
小説読んで本来の内容を確認した方が良いのでしょうか?
お話の内容としては、
個人的にはルミ子の実母(大地真央)が諸悪の根源だと思う
実母が一番まともとのコメントが多い様に思えたが、この母のルミ子に対する偏愛がこの物語を産んだとしか思えない
最近多いと言われている娘にべったりの母親
夫や実家の遺産で何不自由なく暮らし、娘と姉妹の様に深く過ごす
その娘が結婚してもその家庭に入り込み深く干渉し続ける母親
湊さんはこれが母性なのかと言いたかったのか?とも思える
次の悪は自分の妻子の面倒も見れないルミ子の夫だな
出演者が良いので救われて二つ半!
昭和時代の女性は大変でしたね
壮大なるミスリードと異常な愛情表現
母ルミ子(戸田恵梨香)と娘清佳(永野芽郁)の2人の証言から、物語は進んでいきます。
この作品は、観ていくとミスリードがあることに気づくので、期待していた内容と違っていたと思う方が結構いるのではないかと思います。
また、母と娘がテーマには違いないのですが、多くの方が異常に感じるような愛情表現やセリフが出てくるので、合わないと感じた人もいるかもしれません。
この2点が賛否が分かれた原因ではないかと思います。
しかしながら、話の内容はかなり面白く、現代の夫婦問題や嫁姑問題にも鋭く切り込んでいると感じました。ルミ子の義母がよく笑いをとっていましたね。
最後の方のルミ子のセリフは、娘に対して愛情が果たしてあるのか、疑わしいところです。
同時に以前ある政治家の「女性は子を産む機械」の発言を思い出しました。
個人的な推測ですが、湊かなえ氏がこの辺りまで暗に示して、痛烈に批判しているなら凄いことです。
ですので、私は高めの評価を出すことにします。
昭和の母親を悪意を持ってデフォルメ
ヘビーな人間模様
愛し過ぎるという虐待もあるのかな?
イヤミスの湊かなえ原作。盛りすぎの予告編。かなり期待値を上げて観てしまったので、消化不良気味。3代の母娘の物語の起点であるルミ子の母親(大地真央)。愛情たっぷり娘を育てたはずなのに、娘のルミ子(戸田恵梨香)はかなりいびつな大人になり、いびつな母親になっていく。愛される事が何より大事で、しつけを通り越して洗脳に近い育ち方をしてしまう様は、愛情過多の新しい虐待に感じました。娘の清佳(永野芽郁)にも同じように洗脳的なしつけで育てようとするが、思うようにいかず反発もかってしまう。愛情というより、自分のクローンを作りたいように見えた。母と娘が主役で父親の存在はほとんどない。同じシーンを母と娘の立場から見せる演出は面白いと思うが、もっとスピード感を出して、交互に行ったり来たりして欲しかったと思う。ただ同じセリフを2パターン使い分けた戸田恵梨香さんの演技は流石でした。今作の永野芽郁さんどこかふんわりしてて、印象に残りませんでした。快演を見せたのが義母役の高畑淳子さん。素晴らしい演技でした。生で舞台を見てるような感覚がしましたね。原作読んでないので、この人殺されるんじゃないかと思うくらいのイヤーな役所を最後まで魅せてくれました。最後に年齢と時代の設定に少し難ありに感じました。
母性愛?って怖すぎ。
この話のどの登場人物になるのもつらい話
いや、もう、、高畑淳子さんんんんん!!!(この作品に限ったことではないがいつも演技すごすぎて)
「マ、マジか」
「そうだろうな!(怪しいと思ってた)」
「さやか…」
って何個か驚けるシーンがあったのは(原作未読)さすが湊かなえさん作品だ思いつつ、
親子の愛って難しいなあと考えさせられた
子は大人になったって親からしたら永遠に子どもだし、
いつまでも親離れできない人ってこの作品の描かれ方は極端にしても多少なりともいると思うし、テーマ性がめっちゃある。
人間は不器用だし、愛の表現、伝え方、愛のもらい方、そもそも愛のない結婚がダメだったのかもな、いや、愛がなくなっただけか、うーん、そもそもうーん、、と、
色々難しいけど、
戸田恵梨香さん、永野芽郁ちゃん
みんな、役者さんの演技がすごくて大関心
監督さんと自分の相性が悪かったのだと思っておこう
原作既読です。原作の二代にわたる母と娘の関係性の気持ち悪さが、役者さんと構成力の不調和という気持ち悪さに昇華されており、何ともいえない気持ちのまま途中でリタイアしてしまいました。
映画を観て気持ち悪くなった経験は過去初めてのことでしたので、何がいけなかったのかをこれから分析したいと思います。
①キャスト
まず戸田恵梨香氏ですね。なぜ彼女にしたのか。
原作の『母』はどちらかと言えば一見して内向的な人物で、ただし気持ち悪いくらい自分の母親への執着心が強いという、見た目は普通だが中身は狂気な人と思っておりました。
この時点で申し訳ございませんが、戸田氏のイメージとは合わなかった。あくまで個人観ですが。
もちろん戸田さんが嫌いというわけではないです。この作品の狂気を引き立たせる役柄としては、もっと他の方で適任の方がいたのでは、という観点です。
なお、戸田さんも含めてですが、唯一高畑淳子さんを除いて正直学芸会並みの演技です。恐らくわざとそうしたのでしょうが、ちょっと見ていられないレベルでした。
②構成
原作も母→娘→母と推移することで、この2人の観点のズレがうまく表現されています。
これは仕方のないことかもですが、文章で読むとその対比がよくわかるんですよね。『母』にとっては認識していないちょっとした行動が、実は『娘』を深く傷付けることだった、というように。
それが映像化されることによって、かなり対比がわかりにくくなっていました。この作品のキモはこの対比にあると思うので、その対比をうまく表現出来てないところで原作の面白さが半減しているかと。
③出てくるご飯がまずそう
と言うかその料理にそれは合わんだろ。
④日本の農村の風景とヨーロピアンな家屋
まあこれもわざとでしょうが…不調和にも程がある…。
ダメな点を挙げれば本当にキリがないです。
そして終わった後で気付いたのですが、この作品の監督。私が今年度ワーストだと思っていたノイズと同じ監督さんでした。
なので分析結果、導き出された回答は一つしかありませんでした。
廣木監督と自分はとことん相性が悪いらしい。
感心します
このテーマでここまで面白くない映画が撮れるのかと。
私自身、母との確執を抱いており最も期待していた映画なだけにエンドロールでは怒りの貧乏ゆすりが止まりませんでした。
冒頭から深みの無い下手くそなモノローグで肩透かしをくらいましたが、まさかクライマックスに向かうに連れ酷くなっていくとは。
戸田恵梨香さんは安定の演技力でした。やはりこの年代の女優さんの中では一番好きかもしれない。
高畑淳子さんの演技は初めて見ました。とんでもない方ですね。
映画自体は予告編の方が面白いです。本編など見なければよかった。
自殺も、母性も、愛情も、全てが薄っぺらく、テーマだけで描いた感。作り手自身の信念や苦しみが全く伝わってこなかった。
殺したいと思うほどの愛情も、死にたいと思うほどの愛情も、何も経験したことがない人間が作ったんだろうなという感想です。
盛大に空振り。若しくは大振りからのポテンヒット。的な。
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