母性のレビュー・感想・評価
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終始胸が苦しかったかな。。
終始シリアスな感じで、ホラーではないのにひとつひとつの言葉や表情で、怖さと胸の苦しさを感じる作品でした。観終わったあとちょっとズーンってなるので、次はアクション系を観たいな(笑)そして戸田恵梨香さんの演技がすごすぎました。
愛のかたち、表現って難しいなと思いました。
母も娘もそれぞれが苦しい感じ。
娘の私の行動や言葉は周囲の人に喜んでもらえてるの?私は小道具?無償の愛がほしい、愛されるためには正しいことをして喜ばせないと。。
の思いが苦しすぎた。
そして難しく考えてもいい風になるとは限らない、けどまあいっかってできない。。のセリフも。。
それぞれが苦しんだ最後に、母と娘で抱き合うシーンとか、いろいろわかちかえるシーンがあったら、大号泣の感動する作品になりそうだけど😭
あえてそれが無くて、ルミ子は最後まで自分の言葉ではなく、母に言ってもらった言葉をかける。けどそれは自分が苦しかったときに言ってもらった嬉しい言葉だったから、娘にも伝えたかったのかな?でも表情的に心からの娘への言葉というかセリフみたいな?なんだか最後の最後までもどかしい感じで。。
テーマがテーマだけに、それぞれが心から幸せを感じてるところを観たかったな。。けどあえてそうせず考えさせられる感じでした。
虚しいねえ。
一族に幸福は訪れるのか?
なぜルミ子というモンスターが生まれてしまったのか。
「遊びのない女」である母親が、無自覚に娘へ与え続けたプレッシャーのためだろうか。
劇中において徹底的に排除されている夫や父という存在の関与によって、救われる道もあったのだろうか。
「女には2種類ある。それは母と娘だ」と清佳は言う。妻という視点が完全に抜け落ちている事に深い闇を感じる。
最終的に田所の母にも自分の存在を認めさせた、ルミ子の執念深さには鳥肌が立った。田所の母がいなくなったら、ルミ子は何を心の拠り所にして生きていくのか。
孫が産まれ祖母という立場になっても、ルミ子のアイデンティティはやはり娘のままなのだろう。そして母や祖母に習い、遊びのない女として育った清佳もまた、娘に対して無言の圧力を与えてしまうのだろうか。
登場人物の今後の生活について思いを巡らせてしまう。示唆に富んだ良い作品。
主役二人の演技はいい。
母性を考えると同時に
女優さんはスゴい!
幸せ
見る人によっては深く感情移入すると思う
自分は母との関係は円満で喧嘩らしい喧嘩はしたことがなかった。母は人間ができた人だったのだと思う。日常の愚痴や父親の悪口やそういったものを一切聞いたことがない。
これが普通なんだと思って大人になったら、そうではなかったと気づいた。
友人の親はやさしい親だった、子供ながらにいいな~と思っていた。友人の道は親が決めており、友人はそれに従っていた。友人との約束も「親がこういうからこうだと思う」といわれ破られてしまうことも多かった。大人になってから気づいたけど友人の親は友人を支配下に置き、友人の道を決め常に上空から監視していたように思う。友人は大学も親のそばを離れることが許されないと言っていたし、結婚しても家が近くで成人してもまだそばで監視は続いているようだった。友人が結婚した時、友人の親は孫の話をしており、本来友人が決めるべきことも、子を持ちたいかどうかも、親の助言によって決められるのだと感じたし、友人の人生の選択肢はやはり親が管理していると感じた。友人は気づいているのだろうか。
ということを映画を見て思い出した。
笑顔の裏に隠された感情、がいろんな人にあった。永野芽衣さんは、母に愛されたくてラストも母に依存しているように感じた。依存を断ち切らないと、本当の自由は来ないと思う。
高畑淳子いい人なのに悪人の演技すごいなと思った。演技だけでこんな老けれる?と思うほどすごかった。下手にきれいに見せようとしないから作品に集中することができた。
愛与うる限り
こんな母親って、ねえ
自分の子供を愛せない、自分が母親に愛されていたい女。娘がおばあちゃんと手を繋ぐことが許せず、自分が真ん中になる。火事の時は娘を助けることが頭になく、母親を必死に助けたい。ちょっとあり得ない。
ルミ子の夫にも共感できない。確かに新婚から奥さんがいつまでも母親にべったりでは嫌にもなるだろうけど、火事で実家に住まわせてもらうようになったなら、もう少し奥さんのことを庇ってあげないと。ルミ子はルミ子なりに家事から畑仕事と頑張っているのだから、もう少し守ってあげてもいいよね。その上、奥さんの友達でもある幼馴染と浮気とは、、、しかも奥さんの実家に住んでいる家で浮気するなんて、酷い話だ。
清佳は真面目で曲がったことは許せない。どんな人にでもビシッと言わなければ気が済まない。ちょっと変わってはいるけれど、あんな家庭環境でそだったにしてはちゃんと育ったよな。
母親の目線と娘の目線で、同じ事柄でも全く捉え方が違う。それを交互に見せるのは面白い。実際はどっちだったんだろうか、とこちら側は想像するしかない。それにしても改めて考えると、母性って、父性ってなんなんでしょう。母性がある、ないの違いはどうして、なにが原因なんだろう。
原作も面白く、映画もとてもよく出来ているが、戸田恵梨香と永野芽郁の女優力が素晴らしい。
意外な終わり方
いろんな展開を見せてくれて、飽きずに最後まで楽しむことができた。ただ、ハッピーエンドで終わるとは思っていなかったのでなんだか拍子抜けしてしまった。バッドエンドの方がこの作品だったら素直に見れたんじゃないかと思う。
母と娘
人生は、誰かに気に入られるためでない。
狂気的な母依存。
無理もない。母親がくれていた丁寧な無償の愛が心地良すぎて、他の人がくれる愛では満たされなくなってしまっているのだ。カリスマ大地真央。
自立を育てなかった事が、母の最大ミステイク。
火事の中、娘がまず孫を助けるように、鋏で頸動脈を刺して命をかけてまで娘の母性発揮を願ったが、叶わなかった。
戸田恵梨香演じるルミ子は、もう取り憑かれたように、全てが母のため。母の気持ちを考えろ。娘の気持ちは無視。自分の気持ちは無視、というかない。
その目に映るのは母亡き後も母のみ。
最初は母親の大地真央の愛情に偏りがあるのかなと思ったが、愛情というより、過保護。
娘の結婚後もルミ子の要請があればすぐに訪ねてくるし、娘の夫が夜勤で留守でも、家にいる。
家族写真の手前に座る。
夫からしたら居心地良くはないだろう。
そんなにべったりならルミ子が結婚するまでに家事は教えてあげておけば。
ルミ子が意思を持つように育てたら良かった。
そして、ルミ子の父親も、ルミ子の夫同様に、ルミ子の母におされて空気だったのだろう。
ルミ子が、自分の娘があるがまま母親ルミ子を求めていてもその気持ちを受け取らない。娘が本当の望みを口にしても聞かない。それを見かねて、居心地が悪いルミ子の夫は幼馴染と浮気。
ルミ子は誰かに認めてもらわないと、自分で自分を認めることができないから、母親亡きあとも夫の母親に奉仕を続ける。最期には、痴呆の夫の母も「大切な娘」と認めてくれたけれど。これで満足なのか?
この世の全ての人間が、お母さん大好き!を我慢せずに済んで、心が満たされて、大人になったら今度は自分の子に限らずそこら中の子供の心を満たせたら。世界は平和に回るのに。
お嬢さまのおままごとと揶揄されてしまう家庭生活。
料理が苦手だったからいけないの?
本音を言えないからなのだろうな、おそらく。
ルミ子は話し相手が神父様しかいなさそう。
唯一の友人は夫と浮気。
ルミ子本人の心の声はわからないものの、話していても大丈夫?としかならないからなかなか交友関係は築きにくいだろう。頷ける。
夫も、父親の暴力に堪えていた過去がある。
言葉で言うと機能不全と言うのかもしれないが、
なんというか味気なく、温かい家庭生活を知らないから、ルミ子の代わりに娘に愛を注がない。何故!?
夫の母親を見れば頷ける。
夫の母も、高熱でも畑仕事に駆り出されていて、それをルミ子に繰り返す負の連鎖の中にいる。
娘の清佳は負の連鎖を繰り返さず、亨と幸せになって欲しい。また娘。怖い。
連鎖環境から抜け出した夫の妹も、駆け落ち後も子供を産んではいない様子。。
連鎖を止めるには、子供を持たない選択をする以外ないのか?
いや、人生は誰かに気に入られるためではなく、
何を思い何をしたいのかの心の声を優先させても良いということ。人のお役に立てたら素晴らしいし、思いやりは必要だが、人生の意思決定は自分でしてその責任を取らなければならない。
戸田恵梨香の演技が一貫して、すごく上手い。
若い頃からずっと、誰かに気に入られることばかりで、何を思うのかよくわからない役。
ずっと見ていても中を見つめない目線で見ているが、
「私が間違えていたのです」だけちゃんと瞳ごと見る。すごい。しかも歳はちゃんととって見える。
それでも、清佳の妊娠報告に「怖がらなくて良いのよ。私達の命を繋いでくれてありがとう。」と母に言われた言葉を繰り返す。もう、病気。
それがものすごく伝わる演技の戸田恵梨香。すごい。
みなさんの演技は最高ですが
湊かなえの物語への期待のハードルが高く
出演者の演技は良好で
監督の演出も冴えているのに
イマイチ感が出てしまうのはお気の毒。
幼少期のせいかちゃんを演じた女の子。
おそらく美人になるし表情で演技するとこなど
どれだけ凄い女優になるか末恐ろしい。
高畑淳子演じてて楽しかったでしょうね。
60点
3
ユナイテッドシネマ大津 20221203
人間的な…
愛されたい娘。愛そうとしない母。
それぞれを演じるのが戸田恵梨香と永野芽郁
歳は、それほど離れている訳でもないのにこれだけの親子をというもの演じるのは、すごいと感じた。
それぞれの視点から同じ場面をどう切り取ってみるのか?がとても面白いと感じた。
母性というものが女性ならでは、のもである。
女性が子供から大人になるにつれて、家族を持ち、子供を持ち成長していく。
その過程で娘から母に変わっていくのか。
それでもいつまでも娘でありたいと願う女性の心理も描かれていて、そういう感情もあるんだなと感じた。
ただ、姑といびりが酷いと感じる場面もあったが、身近の所でも同じ様な事があるのかもしれないと思ってしまった。
それぞれの生き方がある中で正しくあろうとすればするほど、狂ってしまう。
まさに人間らしいなと感じた作品でした。
気持ちがわるく…
なんだろう、この気持ち悪さ。
湊かなえさんの書かれる本は、気がつかないうちにおかしいな世界の中へのめり込まされていくあの雰囲気に魅力を感じる。
ところが、映画を観ていてその世界には全く入っていけなかった。異質なものが終始異質なままだった。
サヤカ(永野芽郁さん)の溌剌とした感じにも違和感を感じた。あの環境で健気さとも受け取れるのだけど、不自然さの方が大きかった。
そして、最後JUJUさん?のエンディングの曲で一気に冷めてしまった。恋愛の連続ドラマでも見てましたっけ?といった雰囲気の音楽に自分が求めていた湊作品との乖離を感じました。
役者さん達がどう解釈してこのセリフを言ってるのかな?と、観ながら全く違うことを考えてしまうほどに集中できなかった…
サヤカが父を理路整然と言い負かすシーンだけは、見ていてスカッとしたので、星1.5から2へ。
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