「見る人によっては深く感情移入すると思う」母性 にんさんの映画レビュー(感想・評価)
見る人によっては深く感情移入すると思う
自分は母との関係は円満で喧嘩らしい喧嘩はしたことがなかった。母は人間ができた人だったのだと思う。日常の愚痴や父親の悪口やそういったものを一切聞いたことがない。
これが普通なんだと思って大人になったら、そうではなかったと気づいた。
友人の親はやさしい親だった、子供ながらにいいな~と思っていた。友人の道は親が決めており、友人はそれに従っていた。友人との約束も「親がこういうからこうだと思う」といわれ破られてしまうことも多かった。大人になってから気づいたけど友人の親は友人を支配下に置き、友人の道を決め常に上空から監視していたように思う。友人は大学も親のそばを離れることが許されないと言っていたし、結婚しても家が近くで成人してもまだそばで監視は続いているようだった。友人が結婚した時、友人の親は孫の話をしており、本来友人が決めるべきことも、子を持ちたいかどうかも、親の助言によって決められるのだと感じたし、友人の人生の選択肢はやはり親が管理していると感じた。友人は気づいているのだろうか。
ということを映画を見て思い出した。
笑顔の裏に隠された感情、がいろんな人にあった。永野芽衣さんは、母に愛されたくてラストも母に依存しているように感じた。依存を断ち切らないと、本当の自由は来ないと思う。
高畑淳子いい人なのに悪人の演技すごいなと思った。演技だけでこんな老けれる?と思うほどすごかった。下手にきれいに見せようとしないから作品に集中することができた。
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