「娘、母、どちらも」母性 itotsumugiさんの映画レビュー(感想・評価)
娘、母、どちらも
登場人物、ぜんぶ、自分の中にいる。
どのセリフも、ささる。
ドラマの中に出てくる、娘だし、母だし、姑だし、夫だし、友人だし、ぜんぶ、自分の中にいる。
甘えたいし、愛情あるし、与えたいし、もらいたいし、奪いたいし、妬み、嫉妬あるし、正義もある。
何でも、正当化して、人のせいにして、ずるくて、誤魔化して、密かに、知ってる、そんな、ズルいワタシ。
相手傷つけなければ、心の中は自由、だから、全部、心の中に仕舞ってる。
それを、この映画は、映像にして、見せてくれたし、口に出してくれた。
映画の感想で、特殊な話しみたいなコメントもあったけど、あんな修羅場、どこの家でも、ひとつやふたつある(あった)のでは、、昭和の嫁姑とか。昭和の男とか。
嫁(母)は人として扱われてなかったように思う、姑(祖母)は、鬼のようだった。家って密室は、他人は知る由もないので、自分の体験が、普通って思うんだ、きっと。
母には鬼のような祖母は、兄ちゃんにはか弱い優しい可愛いおばあちゃんだった。私は、祖母の理不尽に心の中で腹を立てながらじっと黙ってた。誰にも言えなかったし、言語化するすべも知らなかった。映画見てて、ふと記憶が蘇りました。映画っていいね。
よい映画でした。
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