「実は2人の男性が奮闘している。」母性 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
実は2人の男性が奮闘している。
3つの“母と娘”を描き母性とはなんぞやを追及してゆく湊かなえ原作のミステリー。母の視点、娘の視点により同じ出来事が違った物語に見えるって手法なんですけど、正直なんかいまいちだった。
それぞれにもっと激しい感情の動きとか、剥き出しの敵意があってもよかったのかな。永野芽郁のあの可愛らしい口調が母親との確執をぼんやりさせてしまった印象。全員高畑淳子くらい振り切ってたらもっとドロドロして面白かったかも。
あの何もしないのに下衆い父親に三浦誠己の配役はめっちゃ納得。私の中では誰よりも存在感があった。亨君も人格者で良かった。最後はみんなそれぞれ母性が育ってゆくよね、めでたしめでたしみたいな軽さで、やっぱなんか違ったかな。
コメントする