「昭和の母親を悪意を持ってデフォルメ」母性 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和の母親を悪意を持ってデフォルメ
登場人物の誰1人として共感できる人物がいない。予想はしていたがここまでとは。
昭和の理想的な母親像を悪意あるデフォルメをして逆説的に真の母性をあぶり出す。そんな物語もあっていいと思うが、人間関係が空疎な上に不協和音が鳴り響く会話を追いかけるだけで、相当なエネルギーを消費してしまった。
結婚さえすれば、幸せになれる。昭和のおとぎ話をもっとダークに切り刻んで欲しかったが、その結末では、物足りない。消化不良だけが残る物語でございました。
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