「盲目の愛と迷走する小道具」母性 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
盲目の愛と迷走する小道具
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原作未読
母親に愛され愛した女性と、母親に愛されたかったその娘の話。
JKの自殺と思しきニュースをみて、自身もJKの頃に自殺を諮ったことがある教師とその母親の語りにより、過去の家族の様子をみせていくストーリー。
あらすじ紹介や予告編ぐらいの予備知識で観賞したけれど、主人公の娘の自殺は未遂だったんですねというのはわかるOPで、独身の頃からの母親視点での真実、幼稚園児の頃からの娘目線での真実とみせていくけれど、娘の真実をみるまでもなく母親の偏りっぷりが強烈過ぎて…。
旦那はどんどん空気になっていくし、娘はまるでラーフラの様な扱いだし、母親からの愛?に対して娘からの母親への愛?もまた、単純なそれとは違うし…男には理解するのは難しい!?
自殺に関しての結果は解っている状態からのサスペンスなのでそこにスリリングさはないけれど、対象を義母に変えての母親の寄り添い方や、実母を亡くしてなおの娘への愛情のズレとか、娘の思いや葛藤等、心理描写はとても面白かった。
そして母か娘か…女っていうのも結構ありますよね。
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