大河への道のレビュー・感想・評価
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香取市は産業復興したのだろうか?
この話は、多分立川志の輔師匠の新作落語である。
個人的な歴史観をフィクションとして描いたものである。
さて、それは良いのだが。
ある個人の歴史史観を大河ドラマとして散々日本人は見せられている。その全てがフィクションではないのかもしれない。たがしかし、かなりのものが個人的見解が含められている事も歴史として証明されている。
従って、この話も歴史として見てはいけない。また、それをもっともらしく放映しても良いのだろうか?
言うまでもなく落語なので、短い間に終わる話なので、大河ドラマに出来る訳がない。
また、この映画中で脚本家がいない事が問題と自虐的に告白している。
しかも、地道な努力的な作業かもしれないが、やって出来ない作業ではない。勿論、伊能忠敬は偉人である。我が母のルーツの土地でもある。
『これが余の国家か?』って『江戸時代でも、お前の国じゃないだろ!』って言いたいね。
映画のカットとカットの間に星空が映るが、大くま座とカシオペア座が確認できた。しかし、北極星の位置に明らかに一等星と思しき星がある。そして、天の川と思われる銀河まで。
測量とは北を示す北極星を利用した事から始まる。この映画ではそれを示したいのだろうが、合成写真を使うのは、明らかなフェイクになると思うが。デフォルメさせていると言うなら、ことわりを入れてもらいたい。
なんちゃって
そんな事談判するような映画じゃないね。ただのコメディ映画だ。失礼しました。
楽しい映画です。
気になっていた映画でした。
時間ができたので、自宅にて鑑賞しました。
楽しかったです。
立川志の輔さんの落語を映画化にしたとは、知りませんでした。
着眼点が素晴らしいです。
役者さんが二役演じるのも面白かったです。
それに、やはり中井貴一さん、松山ケンイチさんの演技が
本当に楽しくて笑う箇所もたくさんありました。
でも、あの地図が出来上がって上様に披露したところは、
まさに圧巻!
あの時代に、よくあそこまで正確に作れたと
とても感動しました。
笑いあり、感動あり、ヒヤヒヤする場面もあって
とっても楽しい映画でした。
日本人のアイデンティティ
個人評価:3.8
立川志の輔の新作落語を上手く映像化している。
日本国土の形を知らなかった時代。
初めて見る日本国のカタチ(輪郭)を美しいと言った徳川家斉の気持ちが、なんともジーンとくる。
日本の象徴は天皇陛下ではあるが、日本国のカタチそのものにも日本人のアイデンティティが込められていると感じる一幕である。
それにしても時代劇×中井貴一の作品は間違いない。
見事な発想
落語の最中にママさんコーラスが現れて熱唱という画期的な新作落語「歓喜の歌」を創った志の輔さんが原作だから現代と江戸時代が交錯する偉人伝というSFのタイムワープでもないしファンタジー的手段も講じず観客を両時代に誘導するアイデアは脱帽です。
志の輔さんの落語を聴いて映画化を持ち掛けた中井さんの感性も素晴らしい、ある意味、バックトゥーザフューチャーを日本流に料理するとこんな作品になるのでしょうかね。
なぜ伊能忠敬はNHK大河ドラマにならなかったかと振っています、実際には伊能忠敬はNHKでも橋爪功さんでドラマ化、「四千万歩の男・伊能忠敬 人生ふた山、55歳の挑戦 妻が支えた日本地図作り(2001年NHK正月時代劇)」されているし、映画でも「伊能忠敬 子午線の夢(2001年 東映 監督:小野田嘉幹)」で加藤剛さんが演じていますから大河が無理な話ではないのですが、ドラマの冒頭で主役が死んでしまうというありえないプロットで理に適う仕組みを講じており納得です。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」でも脚本を担当した森下佳子さんが改稿した台本は60冊、4年もの歳月をかけて練られたストーリー、中井さんをはじめ名だたる役者さんたちが時代を超えて一人二役という演出も素晴らしかったです。
高橋景保が知りたくなった
日本地図作った人は伊能忠敬という浅い部分しか知らず、へぇーって思いながら鑑賞。
見終わったら高橋景保について知りたくなり、調べてみたら更に驚く歴史を知りました。
立川志の輔さん原作なんだ!!
タイトルは『伊能忠敬物語』の方が記憶に残っているしピンとくる。『大河への道』がメインタイトルなんだな。
中井貴一さんの出ている映画はハズレがない。時代劇と現代劇で皆さんダブルで演じていてそういう映画って初めて観たように思う。
伊能さんが地図完成前にお亡くなりなっていたのは事実なのだろう。そこは自分の記憶になかったけれど。
当時の何も機器が揃っていない中で凄い偉業を果たしていかれたと思う。
笑いと感動への道
Paraviで鑑賞(レンタル)。
原作は未読です。
現代パートと時代劇パートを交錯させ、双方の出来事がリンクして収束していくストーリーがとても面白かったです。
現代パートのコメディーに笑わされたかと思いきや、時代劇パートでしっかりと感動させられてしまいました。
死して尚人を動かした伊能忠敬は間違い無く偉人だし、偉業と志を継いだ名も無き人々の想いに胸が熱くなりました。
彼らの測量と一歩は、遥か現代日本まで
毎年話題になる大河ドラマの題材や人物。
今は『鎌倉殿の13人』が人気のようで。来年は家康だっけ?
実は大河ドラマをほとんど見た事無い私。ゴメンちゃい…。
さてさて、それでも大河ドラマの題材になるのは凄い事。日本の歴史や偉人は星の数。
我が福島で言うと野口英世はなったっていいと思う。お札にもなったんだし。その昔、映画になったからまあいいか…。
まだまだ大河ドラマの題材になって欲しい偉人はたくさんいる。
その偉人と同郷の人たちは特にそう思っている。
何故この偉人が大河ドラマにならないの…?
“ちゅうけいさん”だって。
…“ちゅうけいさん”?
千葉県香取市。地元の人から親しみ込めて“ちゅうけいさん”と呼ばれてるのは知らなかったけど、伊能忠敬の事は知っている。
日本地図を作った人。
始めたのは五十を過ぎてから。
測量や天文も一から学び。
優れた計測機器やコンピュータもドローンも無かった時代。自分の足で歩き、自分の目で計り、自分の頭で計算し…。
この測量の仕方、正直ちんぷんかんぷん。「分かってないだろ?」って劇中の台詞、何だか自分に言われたような気がして…(恥)。日本に正しい暦を作った『天地明察』の安井算哲もそうだけど、人の頭の良さは昔も今も変わらない。
歩いて計り、歩いて計り、かかった歳月は17年…!
完成した地図は、現在の地図とほとんど寸分変わらぬ正確さ。
この地図が無かったら、日本の歴史、経済、文化…どうなっていただろう。
本当に偉業。偉人。
20年ほど前に映画になっているが、確かに大河ドラマになってないのが不思議なくらい。今からでも企画を。
題して、『伊能忠敬 大河への道』!
…でも本作、タイトルに“伊能忠敬”を冠していない。何故…?
驚きの事実。
実は伊能忠敬は、日本地図を完成させていなかった…?
ひょんな事から伊能忠敬題材の大河ドラマ誘致を任された香取市役所総務課主任の池本。ベテラン脚本家に頼み込み、何とか本格的始動に漕ぎ着け…。
そんな現代パートと江戸時代の地図作成の過去パートが並行して展開するユニークな構成。
脚本執筆寸前に知った驚きの事実。
伊能忠敬は地図完成の3年前に他界していた…!
本作だけの議論になりそうな脚色だろ…と思ったら、これ、本当の“事実”。Wikipediaにも記されてある。
この事実は全く知らなかった…。
その事実を知って、大河ドラマどうする?…と右往左往する現代パートと、伊能忠敬亡き後遺志を継いで引き継いだ弟子たちの過去パートこそが、本作の要。
つまりは本作、伊能忠敬を題材にしていながら、伊能忠敬が出てこない、これまたユニークな“伊能忠敬伝”なのである。
そんなんで話になる?…と思うが、話になるのである。
地図作りは費用がかさむ。幕府にとっては悩みの種。
伊能忠敬の死が公表されたら、地図作り自体が取り止めになってしまう。
完成まで後もう少し。先生が心血注いだ偉業をナシにするなんて事だけは絶対に…!
そこで伊能忠敬の死を伏せ、“生きてる”として地図作りを続行。
これは危険な道。お上や幕府を偽っていた事になる。もし知れたら…。
伊能忠敬の亡き天文学の師の息子・高橋景保も当初は幕府寄り。(実は私知らなかったが、この景保の人生も大河ドラマに出来るくらい波乱万丈)
だが、弟子たちの真剣な志や努力に打たれ、景保も尽力するように。
景保を“こちら側”に引き入れたのは、伊能忠敬の元妻の一芝居。ちょいちょいこの人の一芝居や先手が窮地を救う。
姿を見せない伊能忠敬を幕府から怪しまれ、周囲をしつこく嗅ぎ回られる。
伊能忠敬“生存”のまま、悲願の地図完成まで辿り着けるか…?
キャストが現代パートと過去パートで一人二役なのも面白い。似たような役柄だったり、正反対だったり。
中井貴一は人の良さそうな主任と真面目な景保。
松山ケンイチは現代パートでも過去パートでも中井貴一の部下で、特に現代パートではチャラい若者。
北川景子は現代パートではお堅い市役所員だが、過去パートでは機転の利く江戸女。
橋爪功は過去パートより現代パートの気難しい脚本家の方が見せ場あり。
岸井ゆきの、平田満は過去パートでの伊能忠敬の弟子で好助演。
西村まさ彦も過去パートの“幕府の犬”の方がこの人らしいユニークさ。にしてもホント、近年のユニークな時代劇によく出るね~。
基は立川志の輔の創作落語。中井貴一が気に入って自ら企画も。
落語が基で江戸時代の地図作りなんて聞くと、地味でよく分からなそうと思うが、これが非常に見易い。
日本人なら心に響きそうなユーモア、人情、そして感動…。
コツコツ一歩一歩の地図作り。
“目的地”に向けて一致団結。一蓮托生。
お上の御前にて地図の初御披露目。
その正確さ、この国の美しさ。そこに、伊能忠敬もいた…。
現代パートと過去パートがいい感じに相乗し合っている。
伊能忠敬の遺志を継ぎ、見事地図を完成させた弟子たち。
老脚本家は伊能忠敬ではなく、弟子たちにスポットを当てた脚本を書きたいと言い出す。
確かにこの“名もなき偉人たち”の秘話を知って、また歴史の陰に埋める事など出来ない。
あれ、そうすると本来の主旨から…? 大河ドラマはいったんお流れ。
でも、諦めない。
また新たな一歩から。コツコツコツコツ、大河への道を歩み出す。
思ってた以上に大義(グッジョブ)であった。
歴史の隠れた逸話は、鳥肌もの。
では今しばらく、先生には生きていていただきましょうか。
志の輔師匠の落語版を聴いてから、公開を楽しみにしていたこの映画。正直、落語では、ドタバタ劇に重きを置いていたせいで、なんで「忠敬が死んだことを隠す」必要があるのか上手く伝わってこなかった。映画では「隠す」必死さは伝わってはきたが、それでもなんで忠敬の死が地図作成中止に直結するのか、どうも腑に落ちない。幕府は、忠敬個人に大金を下賜していたのではなく、有益な事業に対して補助金を出していたのではないのか?それなら、代表者がいなくなっても、作業の実直な指揮者がいて滞りなく地図が出来上がるのなら、問題はないのではないか。その疑問がずっと引っかかっていた。
大河ドラマ誘致に奔走する香取市総務課主任の中井貴一の役柄に覚えた既視感は、「最後から2番目の恋」に出てくる鎌倉市観光課課長長倉和平そのままだった。役どころもそっくりなうえに、振り回される真面目キャラまでそっくりだった。まあ、中井貴一がクールな役とコミカルな役をさらりと使い分けができる役者だからいけるのだろうけど。だけど、今60を過ぎた中井貴一が、地方の市役所の主任っていうのはしっくりしない。主任ってせいぜい30代でしょう。年相応にいえばせめて部長クラス。あれで主任じゃ、かつてしくじりをしでかした、仕事ができないオッサンに見えてしまう。
「これは伊能の意志を継いだ高橋景保の物語だな。」ってところで大どんでん返しでズッコケてエンディング、、、と思いきや、「弟子にしてください。」「なるほどそれが主任にとっての第一歩ですか。」ときた。人生の後半なんのその、50を過ぎて歩み出した忠敬になぞらえて、しっかり最後は締めてくる。でもなあ、その志、急な思い付きにも思えた。
私にしては珍しいチョイスの作品でしたが、結構楽しめました。鳥肌立ったし。
レディースデーでの鑑賞ということもあり、お客さん結構入っていました。
えっ?私?もちろん世を忍ぶ男の姿のまんまで行きましたよ…(⌒-⌒; )
女装で行きたかったけれど、さすがに地元では制約厳しい(笑)
北川景子さんみたく綺麗になりたいぃぃぃ…(///ω///)
女装での映画鑑賞は、この秋の新世界行きまでおあずけ。←相変わらず余計な情報ぶっこむなし!
でね、作中での割と重要なキーワードの“鳥肌”が立ちました。
正雄将軍様に、完成した広大な日本地図をご披露したシーンで。
マジ、ブルブルっときたのね!本当に見事な、20年近くの仕事の集大成で創られた
『大日本沿海輿地全図』(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤァ!ですよ!
忠敬(ちゅうけい)さんに興味を持って、またWikipedia先生に、ぷち師事しました。
すると忠敬さん、本当に波乱万丈の人生だったようですね。
映画の劇中でも語られていましたけれど、日本地図を作るきっかけって地球規模のお話だったのですね。
新鮮な学びの喜びナイス。
もっと驚いたのって、既にあの当時の日本には、かなり進歩した学問と、それに類する機材があったってこと。
映画は史実をなぞっていたのですね。
忠敬さん、ご存命の間には地図を完成させていなかったのですね。
お亡くなりになられたことは伏せられて、後を継いだみなさんで完成させていたのですね。
リアルストーリーびっくりだ!Σ('◉⌓◉’)ナント!
中井貴一、企画ナイス。
シアターのみなさんと“クスクスっ”と来るシーンのツボが一緒だったので、結構楽しめました。
ヒューマンドラマパートとコメディーパートの両軸が絡み合った上に、メタフィクションの体でお話が進むんですね。
ともすれば収拾つかなくなりそうなところを、綺麗にまとめ上げていたと思ったです。
できれば“クスクスっ”とくるコメディーパートがもっと多ければ、なおよかったかも。
シアターの皆さんと空気感共有しながら観るのって楽しいから。
少々不満だったのは、松山ケンイチさんのコメディーリリーフがちょっとスベっていたところかなぁ。
どうせやるなら、もっと派手にやらかしていてもよかったかもです。
原作者である立川志の輔さんご登場のシーン、結構いい味出していらっしゃったです。
きちんと、すっとぼけたお笑いパートに寄せてくるあたり、キャラクターが立ってたです。
総評としては『大日本沿海輿地全図』(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤァ!
が本当に圧巻だったので、そのシーン観て鳥肌立てるだけでもシアターで観る値打ちあるかも。
スクリーン目いっぱいに、ドーン!ですからね。ドーン!なんですよ。
あと、きっとみなさん同じツボのお笑い“クスクスっ”の空気感共有も外せないところです。
劇場に足運んで後悔はしていないです。
アッーーーーーーー!!!
そうだ!肝心なこと忘れてたよ!!!
結局この映画って忠敬さんは、一切!全く!これっぽちも!登場しないんですよ!←なんやねんなそれ(笑)
面白いけど…
脚本も良いし、演者は実力者ばっかりだし、面白いということに躊躇いはない。
節々に散りばめられるクスリとさせる笑いもいかにも中井貴一が出演する映画っぽいし。
最後の会議ウケた。
タイトル、てか主人公変わってるやん!大阪の大河になる上、誰も知らん人描いても視聴率取れんぞw
伊能忠敬の真実?みたいなのも素直に「へー」てなるし。
だけど、評価を付けるとなると「まぁ及第点かな」という感想になる不思議。
原作は知らんけどあえて腐した見方をするなら、伊能忠敬の「日本地図を作る」ということが如何に大変で如何に凄いことなのか、を描きたかったけどそれだと弱いから「大河に出来ない」部分をくっ付けたストーリーにしたんかな?て印象。
見て損はない、とは言わない。NHK当たりでもう少し低予算でドラマとして作っても良さそうな気もするし…
ストートだが、泣かされた。よかった。
細かいとこの疑問はあろうが、自分としては大当たりの映画だ。
役者さんは、みんな上手いし。
自分で、脳内補正してしまって、感動が深まったのかな。
ちょっと出てきたが、イギリスがこの地図を見て、
植民地にするのをあきらめたと言ってたよね。
現実として考えると、なんで日本が植民地にならなかったのか?日本と少しの例外を除いて、アジア、アフリカの国々なんて、ほとんど欧米の植民地になっちゃった。
普通なら、資源もなく、極東と呼ばれる世界のはじっこにある、島国がどうして?逆に不思議なくらいだぞ。
教育制度と、国民性と思える。
日本特殊論はやりたく無いけど、そう考えざるおえない。
イザベラバードなんかも、日本の特異性を書いてるし、
江戸時代という200年の平和な時を自国で成し遂げたのも、
謎。
現実だって、世界中で内戦やら、ウクライナ侵攻とか
起きちゃってるんだぜ。
明治維新で、欧米の文化取り入れて、発展出来たのだって
日本だけ。江戸時代の庶民の教育がある程度あったから、
マネが出来た。
発展途上国が、きちんと先進国の仲間入りした例なんか
あるのか?あっても、日本が支援した国々ぐらいじゃ無いの?
チャイ◯なんか、パクったり、援助されまくりで、
経済的には発展したように見えるけどさ。
実態は、どうなんだ。
追伸、これ、依頼する脚本家が橋爪じゃなくてもよかったんじゃないかな。若くて勉強家の人だったら、
忠敬と師匠の関係と同じになるし。
まあ、いい映画だった。笑って泣けて、いろいろ考えること出来た。
なんで、嫁さん逃げちゃって、戻ってきた?
本心は、尊敬してたって流れだったけど、
最後まで理由がわからなかった。
どこまでフィクションか、わからんけど、
まあ、そうしておこうぐらいの方が楽しめるかな。
弄り合い
公開から日は経っていましたがかろうじて上映していたので鑑賞。上映開始以降何の情報も聞いてこなかったのでかなり危ないのかなと危惧していました。
個人的にはその不安は的中しました。伊能忠敬が志半ばで日本地図の作成途中で息を引き取った話は学校の授業で習っていたので、劇中の人物は何でそこそこ称えているのにこの事実を知らないんだ?と疑問に思ってしまったが故にもう乗れていけませんでした。
どうせならコメディに振り切れば良いものの、妙にシリアスな雰囲気を醸し出したり、かと思ったら古典的な笑いを入れてきたりとどっち付かずの状況でしたし、現代パートは予告で言ってた情報へたどり着くのにメチャクチャ時間がかかりますし、どうして知事がいち職員にそんな命令を下すのかと細かいところも目についてしまいました。日本を練り歩いた描写が少なく、その偉業が映像を通して伝わってこず、幕府と伊能チームの鍔迫り合いばかり展開されるのも何だかなぁって感じです。
全体的に大袈裟な演技で、上手ですがハナにつきますし、北川景子さんと岸井ゆきのさんの祈祷シーンは謎すぎて面白くなかったです。一人二役の重要性をあまり感じなかったのも残念です。
史実を元にした落語の映画化という題材はかなり難しそうでしたが、そのチャレンジ精神は良いなと思い鑑賞した結果は…個人的には合わずといった形でした。「太陽とボレロ」といい、どうしても時代にマッチしないお笑いが展開される作品はどうも性に合わないみたいです。
鑑賞日 6/4
鑑賞時間 13:45〜15:45
座席 J-12
落語のために
伊能忠敬の物語かと思えばそうではない。
この物語は彼をサポートした名も知れぬものたちの物語。
人情喜劇として、しっかり作られてるけどこの映画を観て思ったのは、志の輔落語「大河への道」を聴いてみたいと想わせてくれる作品でした。
先人の偉業に感動!
200年前、人生50年の時代に、50歳で勉強を始めて
地球一周分の距離を歩いて
イギリスがその精密さに驚愕し日本を植民地にするのを諦めたほど
正確な日本地図を作った「伊能忠敬」。
"忠敬の死を3年間隠し通して地図を完成させた⁈”
この作品のクライマックスで日本地図完成後に放たれる言葉
「伊能隊の名もない連中」
その中に、伊能忠敬と共に日本全国を歩いて測量した
我が家の先祖がおりまして
大変な仕事内容と
その苦労と志を垣間見ることができました。
中井貴一が香取(佐原)市役所職員で
立川志の輔DJのラジオ番組は「FMさわら」
チーバ君(千葉県のマスコット)も無駄に出てきてて
郷土愛がくすぐられっぱなしw
ラストシーンの中井貴一の台詞も…
ぜひ大人に観て頂きたい映画です。
流石です、引き込まれます。
映画の予備知識は殆ど無しで観ましたが、面白い作品でした。
伊能忠敬のお話ですが伊能忠敬は出てこないんですね。地元九十九里の話でもあり、役者も豪華で良かったです。
私の高校には強歩大会(35年程前)という伝統があり、九十九里浜を40kmくらい歩いたことがあります。クタクタになり、地獄でしたが迎えのバス🚌を見つけたときはホッとしたのを思い出しました。
江戸時代の人は凄いですよね。
立川志の輔の創作落語が原作というのも引き込まれる要因⁈ 流石です、感動しました。
大河ドラマへの道もそう簡単ではないでしょうけど観てみたいですね。
恐悦至極
予告編でネタバレ(知らなかった)してるし最後は予定調和だが、それでも将軍様の思いやりあふれるお言葉に号泣してしまった。
エピローグは蛇足かなと思っていたのだが、先代の仕事を引き継いで完成させたいという意思表明でループになってたんだな。
中井貴一はもちろんだが、平田満が安定感あって安心して観ていられる。
追記:シナハンの宿で、作家先生含め全員で1部屋はないだろう。布団3つギチギチに並べて○曜どうでしょうかとw
最後までこみで
トップガン見た後だから、物足りない感がw
まぁそれはそれとして。
日本映画らしい話の作り、流れだなと。
途中位まではなんか怠いかな、という展開だったけど、途中の時代が切り替わってからの話が本当に良くて。
ああ、実際はこうだったんだな、と思いつつ、熱い展開でした。各キャストも二役を熱演していて、最後まで見て、あぁ、良かったな、と思える作品でした。
橋爪功さんの最後の方のセリフ、忠敬は本当に偉大で語り継がれるけど、それを最後まで具現化した、語られない人達を僕は残したい(意訳)
というのが、心に刺さりました。
決して派手ではない作品ですが、何か心に残る良作でした。見て良かった。
知らなかった!?
現代と江戸を行ったり来たりテンポ良い作品でした。
ただ一点。あの年齢の物書きが伊能忠敬の地図を初見て、流石に引っかかる。
伊能忠敬以前でこんなに正確な地図が発見されました!←鳥肌 ならわかるけど、教科書レベルのことに今更鳥肌と言われても・・・
本当に作りたいものを作ったという熱意が溢れていた
志の輔さんが書いた新作落語を、中井貴一さんが映画化したという本作。映画への愛が感じられる作品だと思った。
途中、プロデューサーにラストシーンを変更されたことで20年筆を絶っていた脚本家が登場したが、昨今の映画業界への批判を象徴しているように感じた。スポンサーや俳優のプロダクションの意向という横槍によって、せっかくの良さを台無しにされる映画が増えていると言われて久しい。この風潮が日本映画の衰退を招いているのだと思う。
きっと中井貴一さんは俳優として、映画人として、危機感を感じてこの作品を製作したのだと思う。
「ロシアに日本の国を奪われないため日本地図を製作しなければならない」「幕末、日本を植民地にしようと考えていたイギリスは、伊能忠敬の地図をみてびっくりし、日本侵略を諦めた」等のセリフも、ウクライナ危機に揺れる昨今の情勢に重なって考えさせられた。
伊能忠敬やそのチームの方々一人一人に敬意を払いたい。
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