大河への道のレビュー・感想・評価
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面白い設定を台無しにする構成と脚本と演出
元の立川志の輔の創作落語を存じなかったので、この映画の情報を知ったときにメチャクチャ面白そうとワクワクしました。
が、この映画は正直ゴミです。
構成と脚本と演出が設定の面白さを台無しにしています。
期待値が高かったので落差が地獄です。
宣伝や予告で伊能忠敬が実は死んでいたととっくにネタバレしてるのに、本編ではその情報を出すまで30分ぐらい経過してます。
無駄な時間をかけすぎです。
それは知ってから劇場に来ているので、その先が早く見たいわけです。待たせすぎです。
伊能忠敬の死を嗅ぎ回る西村まさ彦の登場も60分すぎ。それまで何のサスペンスも無いことになります。
登場しても北川景子と岸井ゆきのの茶番に翻弄されるので、バカとバカがじゃれてるだけの緊張感ゼロ展開が続きます。
梅安先生もバカで、伊能忠敬の死が誰にもバレなそうだし、とにかく話に障害が無いんですよ。
弟子たちがひたすら地図を書くだけ。
墨汁こぼして地図書き直しとか、そんな障害だけではドラマが盛り上がりませんよ。
構成が下手なら脚本にもドラマが作れてないし、良いセリフもありません。
長い回想で再現ドラマと歴史知識の説明があるだけ。
元が落語だけに笑いも大事な要素ですが、KYな松山ケンイチに突飛な言動をさせるだけで笑いをとれると思っている脚本に驚きます。
更に足がつる、ぎっくり腰程度のことで笑いをとろうとするなんて…
町内会でひょうきんなオッサンレベルの笑いの取り方だよ。
更に演出。
大勢のキャストに現代と時代劇の二役演じさせることになんのカタルシスもありません。
人間関係図が見事にリンクしていればスカッともしますが、立場がバラバラの人たちを無理やり二役演じさせているから、全く意味がないんですよ。
先祖と子孫ということでもないし。もしそういう意図ならご都合すぎる。
強いていえば、現代だけの登場では出番が少なすぎて有名俳優をキャスティングできないという大人の事情があるだけ。
北川景子のほくろ位置が現代でも一緒とか、草刈政夫がお殿さまと千葉県知事とか、だから何なんだよ。です。
西村まさ彦のぎっくり腰とか、草履が子供用で腹立って投げて再発がまだマシなのに、そのすぐ直前に一度痛がらせてるのとか、バカ演出すぎる。
分割したせいで笑いが減るのがまるで分かってない。
本当に酷かった。
インディーズ映画を除けば近年で最低レベル。
大怪獣のあとしまつも松竹だったか。
松竹はメジャーからインディーズになりたいのか。
泣いちゃった
2022年劇場鑑賞115本目。
地元の偉人、伊能忠敬の大河ドラマ誘致に頑張る市役所職員の話と、伊能忠敬の作った地図作りに奔走した弟子たちの話を同じ役者で演じた作品。立川志の輔の創作落語が原作らしいですが、市役所職員の方は違いますよね?
まあ正直この物語を1年かけてやるのはさすがに尺が余り過ぎる気がするので映画化で進めたらいいんじゃないかと思いました。それがこれか。
忠敬パートのラストは絶対このセリフ来るなと思いながらそのセリフが来ても泣いてしまいました。
地味そうだなという印象でしたが最初から最後までしっかり楽しめました。しかしこういう本当にあった江戸のトンデモ話モノには絶対西村まさ彦がキャスティングされるのはなぜなんでしょうね(笑)
歴史的偉業の陰にドラマあり
試写会で観ました。教科書にも出ている伊能忠敬という名前は知っていても、初めて日本地図を作ったこと以外、人物について詳しく知る人は案外少ないのでは?
実際に昨年の大河ドラマ、渋沢栄一もその業績の割には全国的知名度がないと、地元深谷市の熱心な働きかけがあったと聞きます。
渋沢については、新紙幣に使われるという、またとない後押しもありましたが。実際に企画の採用が決まるまでの過程では、この映画で繰り広げられたような悲喜こもごものドラマもあったかもしれませんね。
サムライばかりが注目される江戸時代にあって、商人の出ながら歴史的な偉業を成し遂げた伊能忠敬。そして、その夢に共感して彼を支えた多数の無名の人たち。上映を終えた試写会場では、感動の拍手が起きていました。
落語チックなコメディ
日本地図
予想外に感動するかと
千里の道も一歩から
「遠い旅路も第一歩から始まる。」と言われるように、江戸時代後期、伊能忠敬が中心となって作製された日本全土の実測地図である。日本全土の実測地図である「大日本沿海輿地全図」の秘話を描く本作を観ていると、その弛まぬ努力と苦労が偲ばれる。
本作は落語家・立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語 大河への道」を、主演の中井貴一をはじめ、松山ケンイチ、北川景子らの豪華キャストで映画化したもの。
この映画が特徴的なのは、キャストが夫々1人2役を務め、現代を舞台に繰り広げられる大河ドラマ制作の行方と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描き出しているところ。
物語は、千葉県香取市役所で地域を盛り上げる為、初めて日本地図を作ったことで有名な郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がったところから本格的に幕が上がる。
プロジェクトリーダーを任された市役所の総務課主任の池本は、千葉県知事推薦の脚本家・加藤に何とか脚本を書いてもらうべく悪戦苦闘するが、その中で意外な事実に出くわしてしまう。
それは、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく、1818年に他界していたこと。
ここから、伊能忠敬の志を継いだ弟子たちによる一世一代の地図完成への隠密作戦が始まる。
本作は、「偉業」は一人で成せるものではなく、多くの無名の人々の支えと、弛まぬ地道な努力によって成し得るものであるということを、笑いと涙を交えて描いていて、心の琴線に触れます。
小咄の映像化
試写会で拝見いたしました。
泣かせるコメディ、といった仕上がりで、時折くすっと笑わせていただきました。
観終わってみれば、テンポのいい掛け合いによる、上質な落語の「人情もの」を楽しんだ時のような印象をもちました。
志の輔さんの創作落語が原作とのことで、「小咄の映像化」と考えるとうまくいっていたかと。
いつも自然な演技をされる北川景子さんや松山ケンイチさんらが、どこか大げさっぽいのに少し違和感も感じたのですが。
戯画化された変人だらけだけれども、どこか身近な感じのする各キャラが「落語の登場人物」であるとして受け止められるかどうかが、この映画を楽しめるかどうかのキーポイントかもしれません。
中井貴一さんの、時代劇パートでの立ち居振る舞いはさすが。
『平清盛』平忠盛、『雲霧仁左衛門』などを思い出しました。
『大河への道』
#32 意外と知らないことばかり
伊能忠敬の物語かと思ったら、彼の意志を継いで日本地図を完成させた人達の物語。
知らないことがいっぱいあってビックリ。
そもそも舞台となってる伊能忠敬生誕の地・香取市自体を今日まで知らなかった。調べてみたら水郷佐原がある市なのね。佐原市っていうんだと思ってた。
さらに伊能忠敬が千葉県出身とか地図作る前に死んじゃったとか全然知らなかった。
私が無知すぎるのかしら?
このお話がどうやって落語になってるのか聞いてみたいわ。
凄い史実
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