大河への道のレビュー・感想・評価
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このクニのかたち
ちゅーけーさんの測量を基に地図を起こしたら、少しズレたそうです。丸い大地を、余りに正確に測量したので、平面図にしたらズレちゃったみたいです。凄い執念ですよね。
黄門様こと、水戸光國ですが、全国漫遊の世直し行脚は、していないそうです。でも、助さん格さんは、実在人物で、学者さんだったそうです。黄門様、学者さんと協力して、このクニの伝承と歴史を遺しました。私の知る黄門様とは随分違いますが、あの講談噺のお陰で、私達は、助さん格さんの名を覚えているんですね。その学者さんの中に、うっかり八兵衛はいたのかしら。
「アギーレ」という映画があります。「地獄の黙示録」のマーロン・ブランドも、有名ですが、本作の主演俳優、クラウス・キンスキー、カメラの回っていない処で、大暴れしていたそうです。この映画、監督さんの妄想を映像化するような話なので、撮影現場が大混乱。監督さんへの怨嗟が募ります。それでも完成したんです。キンスキーが、敢えて監督さんを凌ぐヒールを張ることで、監督に再び求心力が集まり、完成したみたいです。この映画はヴェルナー・ヘルツォーク監督の名を遺すカルト映画となりましたが、彼だけで、完成したわけではないようです。
歴史に名を遺す仕事、したいですよねー。でも、名を遺さない人の仕事は、無価値なのか。仮にそうだとしたら、私の存在は、無価値なのか。私は私の人生に、ガッテンできるのか。
ちゅーけーさんでも、黄門様でもない私ですが、私も、誰かにとっての高橋殿や、助さん格さんになれるのかな。
名を遺さずとも、成果を遺す。そんな名も無き功労者に敬意を捧ぐ。それこそが、このクニのかたちではないでしょうか。
さて、皆さん、ガッテンして頂けたでしょうか?。
あらためて伊能忠敬とその弟子たちの偉業を学べた
千葉県香取市役所では地域活性化のため、初めて日本地図を作ったことで有名な郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの誘致プロジェクト発足した。しかし脚本制作の最中に、忠敬が地図完成の3年前に亡くなっていたという事実が発覚した。1818年、江戸の下町。伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく他界し、彼の志を継いだ弟子たちは地図を完成させるべく、忠敬の死を伏せ、予算確保する隠密作戦を始めるという話。
伊能忠敬が最後まで完成出来なかった事も知らず観たが、あの精密さは凄すぎる。
知床半島など、海岸線は絶壁で歩けないのに、おそらく船からの測量であの精密さは凄い。
そしてキャストの素晴らしさ。中井貴一の時代劇バージョンでの立ち居振る舞い、北川景子と岸井ゆきのの両時代ともハマり具合など、出演者が素晴らしかった。
ためになったよ~♪ けどちょっとふん詰まり=З
勉強になりました
大河への一歩
50歳を過ぎてから自ら全国を歩いて日本地図を作った伊能忠敬(ちゅうけいさん)の偉業を描いて、年を取ってからでも一歩踏み出すことができることを教えてくれる。
ラスト、中井貴一演じる主任さんの一歩に拍手。
中井貴一と松山ケンイチの掛け合いが楽しかった。
軽い感じの松山ケンイチいいなぁ。
最後、重々しい草刈正雄と玉置浩二の歌で感動させたいなら、西村雅彦と祈祷師のパートいらなかったんじゃないかな。
ずっと軽い調子で良かったのに。
草刈正雄は重厚な役回りが多くなってきたけど、「病院坂の首縊りの家」の黙太郎役が面白かったけどな。今ならスピンオフできてもいいくらいのキャラクターだった。
他の方も書いてましたが、知事役は森田健作でしょう。
ちゅうけいさんが出てこないのも良かったですね。
分かりやすい笑いと、工夫した設定が─
一人二役・・⭐︎
現在と江戸時代が交錯するように描かれる作品。
中井貴一を始めとして、他の方も役者さんは派手さなくとも演技の上手い粒ぞろい。
…にも、かかわらず何だか見終わった印象が薄い映画だった。
あらすじは、一地方都市が地域の偉人(伊能忠敬)を主人公にして
街の宣伝、アピールをしようという物語で、そのために奔走する公務員に中井貴一が
扮し(こういう役には、彼は本当にいつも上手い!)、それと並行して実際に
伊能忠敬が生きていた江戸時代の模様が、中井貴一を含む現在の市役所の公務員が
一人二役で演じていく。
二つの時代で、誰が誰を演じるかなど面白く観れるシーンも多いが、物語自体が
脚本のせいか監督のせいか…説得力がなく、何となく終わってしまった。
最後に、将軍に完成した日本地図を見せるあたりがクライマックスなのだろうが
そうなんだ…という感じ。
好きな役者さんが多く出演していて、楽しみにしていたので少し残念。
伊能地図の全貌は大きなスクリーンで観てこそ!
中井貴一さんと松下ケンイチさんの共演は『平清盛』以来?
2人が九十九里浜にいる(現代の)シーン。カメラが急にドローン目線になり、延々長い砂浜が映し出された。それだけで、伊能忠敬と伊能隊がいかに大変だったか……すぐさま実感した。
役者がそろっていて豪華(しかもみんな二役!!)。
場面が時代劇にスイッチした時、(時代劇がメインと知っていたけれど)わぁー贅沢だなあー。と実感した。じんわりと「トリハダがたった」。
要所要所で映し出される明るく輝く北極星。「北極星は2,5等星だからあんなに明るくはないはず」などと野暮は言わない。
だって、伊能隊のみんなは、指標となる北極星が明るく輝いて見えていたと思うから。
志の輔師匠の落語は本当に面白くて、良く聴きます。
落語の、あの爽やかですがすがしい感動があった。落語の、人を信じ、人と人との真心を信じている、「善なる心根」があった。
涙あふれるクライマックスがたたみかけてきて、すごい満足。
そして、完成した地図は本当に美しかった。
パンフレットがとても充実していて、しかも、とても読みやすくよい出来だった。隅から隅まで読み(読め)ました。登場人物、皆さんのコメントがあり、また、それぞれの紹介文には過去に出演した大河ドラマの題名が紹介されていた。ブロダクションノートの『体育館一面に広げられた日本地図』の項を読んで、涙が出そうになりました。
橋爪功さんがコメントで、『等身大の人たちが右往左往して、それぞれ一生懸命で…、幸せな気分にしてくれる………、私を育んでくれたのは、間違いなくこういう映画だ』と話しておられた。
そんな映画。
原作と違う所もあるがそれはそれで楽しめました。
原作を知ってる人なら最初で「えっ!」と思う所があるはずです。そう脚本の加藤さんが20年ブランクのあるベテラン脚本家という設定。原作では名もない35歳の脚本家でした。ただそれがダメという訳ではなく、橋爪功は原作にはないガンコなベテラン脚本家として見事に脇を固める流石の演技をされていました。映画では完成した日本地図を壮大なスケールで描き将軍様の粋なお言葉で涙した人もいたかと思いますが、原作でも同じような描写はあったもののページ数も少なくあっさりと描かれていたのであのシーンは意外でとても思い深いものがありました。
本当の大河ドラマでも主役を演じた事のある中井貴一と松山ケンイチが、伊能忠敬の大河ドラマ実現に向け奮闘する姿は必見です!
伊能班の人たちの思いやりが日本を救ったんですね
美しい国、日本。
徳川家斉(読み方わからん)が忠敬の草鞋に大儀であった。と、労う場面。草刈正雄、おいしいシーンでしたね。
脚本家の加藤がプロデューサーにオチを変えられたという話。ちょっとした思い遣りの欠如が悲劇を産む結末にしたかったという加藤の話は伊能班の人たちの熱意と忠敬への思い遣りが日本を救ったのだという話の伏線になっていました。松山ケンイチがしきりにツッコミを入れる北海道は伊能忠敬から測量技術を学んだ間宮林蔵がデータ収集したらしいです。高橋景保の天文学も正確な測量に役だったことでしょう。伊能忠敬は高橋景保の父親が師匠で測量技術を学んだらしいので、恩返しの話しでもあると思いました。忠敬の名前は「忠」と「敬」。「忠」は落語の人情話ではお馴染み。
ロシア人から攻撃されて命を落とした班員の話やイギリスが驚いて植民地化を諦めたという逸話は幕末から明治維新がなにかと注目されますが、江戸時代から着々と準備していた偉人たちの功績は大きかった。この話は立川志の輔が伊能の日本地図を見て感動して作った創作落語が元になっているのですが、前後する現代と江戸時代を同じキャストをシャッフルして映像化するという落語ではできない見ごたえのある作品に仕上がっていて、非常に面白かったです。
私は岸井ゆきの目当てで観たのですが、町娘の衣装がよくにあっていました。北川景子は綺麗過ぎ。腕のホクロも素敵でした。
中井貴一の市役所の課長が最後、脚本家の加藤に弟子にしてくれというサゲは非常にお上品でした。
立川志の輔は立川流師範の談志からいっぱい上納金取られたでしょうから、えげつないサゲもいろいろ考えたでしょう。
千葉県のキャラクターのチーバ君。千葉県の県境の形から出来ています。地図への愛情を感じました。九十九里浜はまっすぐな海岸線なので測量の開始の場所として最適だったかもしれませんね。房総半島はじめ、海岸線は断崖絶壁も多いので測量大変だなぁってつくづく思いました。凄い偉業です。ちなみに私はチーバ君のお尻の辺りで釣りをすることが多いです。
NHKの大河班が悔しがったら、志の輔中井組の勝ちですね。
鎌倉殿の13人より絶対面白そう。間宮林蔵役も入れれば出来そうじゃないですか。アイヌの人やロシア人モドキの俳優も入れて。悪いロシア人役には元立川流の快楽亭ブラック師を推薦します❗
一蓮托生
千葉県香取市が観光PR事業として伊能忠敬の大河ドラマを作ろうとする話。
知事からの期待も受けて、20年も書いていない脚本家に鳥肌を立たせて上手く行くかと思いきや、伊能忠敬は日本地図を完成させていない!?となっていくストーリー。
自分は子供の頃弟子が完成させたって社会科の授業で習った憶えありましたけどね…あと、作中ではふれられないけど赤水の地図のこととかも。死が隠されていたのは知りませんでしたが。
大河を巡る現代劇をみせる序盤と、調べたことを語る体でみせていく中盤からの時代劇と、共にちょっとズレたコミカルさを交えつつ、しかも皆さん2役でって、なかなかユニークだしなかなか熱い。
どこまで事実かは判らないけれど、お勉強にもなるし面白かったし、改めて200年前に作られた地図の正確さに感心させられた。
王道の和風映画!!
普通に面白い、和風映画だと思いました。
大作ではないので予算はそこそこなのでしょうが、現代劇有り、時代劇あり、
相変わらずの中井貴一風(最初はだらしないけど、終盤で急に締まる役柄)有り、
北川景子は相変わらずお綺麗だったりです。
この映画を見て、そのあとウィキペディアを見て、
伊能忠敬の「喪を秘して地図製作を続行」というのが史実だったことをはじめて知りました。
ちょっと勉強になりました。
ただ、1点映画には、突っ込みどころあります。
長さの測量が歩測というのがどうしても信じられません。
三角関数を使うほどの思考があるなら、長さの測量はどう考えても、
ロープをメジャーのようにして使うのが正解のような気がします。
その方が早いし正確だし。。。。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
忠敬(ちゅうけい)さんと一蓮托生
伊能忠敬といえば、日本で初めて実測で日本地図を作製した人、と
社会の時間か、歴史の本か、何かしらで学んだ。
でも、その人を大河ドラマへ、ということ?とタイトルに惹かれ、鑑賞。
現代の市役所から始まり、やはり大河ドラマの主人公に、と提案、
製作のため、脚本家に依頼、ようやく脚本家が興味を持ってくれたと思ったら、
実は伊能忠敬は・・・
「日本地図を完成させていなかった」
という衝撃の事実。
えーーー???そうなの??
日本地図を作った人じゃなかったの??
そして、シーンは変わり、江戸時代にタイムスリップ。
さきほどまで現代に居た方たちが、みな江戸時代の別人として再登場。
主役と思った伊能忠敬は亡くなっており、一度も顔出し無しなんだけど、
それを隠し、弟子たちが地図を完成させるというお話。
高橋景保(中井貴一)は見事に伊能の奥さんである、えい(北川景子)に騙され、
弔った際のえいの「一蓮托生」という言葉が、地図の完成までのチームワークの原点に。
でも実際に、どのように距離を測ったのか、三角関数により高低差なども考慮していた、
三角関数がこの時代にすでにあったとは、と驚きばかり。
そして、最後の将軍へのお披露目シーンはさらに驚き。
あの大きい広間を埋め尽くす、壮大な「大日本沿海輿地全図」の大きさ、そして美しさ。
将軍の温かい言葉にも感動でした。
ちなみに、家に帰りググると、完成前に亡くなり、3年後に地図は完成、
そして3か月後に喪を公表と書かれていた。
地元の人からは、忠敬(ちゅうけい)さんと慕われ、呼ばれていることも。
いや~、勉強になりました。面白かった。
内容も演出も配役もグッジョブ❗️
見ごたえあり
久しぶりの松竹時代劇
中井貴一さん主演では「柘榴坂の仇討」以来!!
原作が立川誌の輔師匠の新作落語とのことで全体的にコミカルに進みます。
伊能忠敬の大河ドラマ化を目指す現代パートと、
伊能忠敬の死を隠し三年以内に地図を完成させる時代劇パートが交互に進んでいく構成。
やたらと北川景子のアップが多かったような気もするが、脇役含めてキャスティングはバッチリで、特にラストの上様への謁見のシーン。草刈正雄演じる徳川家斉は良かった。
そこでCG?!と思いましたが、完成した地図を見て思わず落涙。
現代パートと時代劇パートで同じキャストで演じ分けたのが意外と効果的で面白かったです。
純粋に伊能忠敬と仲間たちの大河ドラマ観たいなと思いました。
渋沢栄一"青天を衝け"の余韻に浸り過ぎて、"鎌倉殿"をまだ見ていないのですが、大河ドラマ"伊能忠敬〜高橋景保"待っています。
余談ですが、高橋景保はその後シーボルト事件"伊能図"の国外流出に関わったとして投獄され、獄中死をしていたとのこと。
高橋景保の墓はというと、高橋至時、伊能忠敬と並んで、上野の源空寺で眠っているそうです。
令和の時代劇
地味な題材だけど今まで無かった
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