「汚物」仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル エシェリキアさんの映画レビュー(感想・評価)
汚物
本編の放映時、幼稚園児だった息子は今高校生で、辛口カレーも美味しく食べられる。
息子に感想を聞くと、「これはカレーじゃなく、う●こ味のう●こ。」
いつかの明日を心待ちにしていたファンに叩きつけられたのは、汚物だったらしい。
一部勘違いしている人がいるが、バッドエンドだから酷評しているのでは無い。
辛口甘口以前の問題だから、これほどファンの怒りを買っているのだ。
緻密に組み上げられたストーリー、魅力的なキャラクター、可能性が無限大の変身、それら全てがうまく噛み合って、あの苦くも美しい最終回までを走り抜けた、テレビシリーズ本編。
10年経った今もそれは色褪せない。
関連DVDは全部持ってるから、本編も映画も繰り返し何度も観た。
小説も読んだし、グッズはてれびくんの特典メダルに至るまで揃えてる。
オーズの役者が出ているからと、俳優雑誌なんてものまで、初めて買ったよ。
ライダーシリーズはもちろん、今まで観た全ての作品の中で1番好きな作品、、、、だった。
過去形になってしまったのが、ただただ哀しい。
他の方が既にコメントしているので詳細は割愛するが、チープで矛盾だらけのストーリーの元、せっかく集まってくれたオリキャスの見せ場はアンク以外ほとんど無く(映司は最後の数分以外別人なのでノーカウント)、グッズを売るための新フォームだけ見せられ、オマージュとも呼べない薄ら寒い演出連発の後、映司は目を見開いた無残な姿で死ぬ。
あまりにあまりだと、観終わった後は茫然自失になった。
本編で乗り越えたはずのトラウマ引き合いにして、何の必然性も無い、自己犠牲の死なんかでオーズが終わらせられるはずが無い。
きっと何か意味があったはず。
答えを求めてパンフレットを読み、哀しみが怒りに変わるのを感じた。
バッドエンドありきで作られた、制作陣の自己満足と悪意の塊。
我々ファンが楽しみに待っていたいつかの明日はそんなものだったというのか……?
鑑賞を終えて、日毎に増すのは、哀しみ、怒り、恨みといった負の感情。
もはや怨霊が産み出せる域に達している。
オーズという素晴らしい作品にう●こをぶっかけて終わらせた制作陣は未来永劫許さない。
特に脚本家はすぐに筆を置いて、二度と創作と名のつく仕事はしないで欲しい。