相対性浪漫飛行のレビュー・感想・評価
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私は今、異様にこの映画の宣伝がしたいのだ
若手を応援する池袋みらい国際映画祭で、第4回の2020年に特別審査員賞を受賞した作品。 限定の配信で好評を得て、劇場公開が実現! 2017年に撮影された東京工芸大学の卒業制作で、スタッフは全て学生でありながら、脚本、撮影、衣装、美術、音楽、全てにおいてクオリティが高い。 2度観ると気付く仕組みがあったり、フォントひとつにもこだわりが見られ、最後のクレジットまで見応えがある。 これを作り上げたメンバーは一体今何をしているのかと気になり、思わず一人一人名前を検索してしまったほど(監督の坂田航さんはCM制作会社でご活躍中)。 中でも特筆すべきなのは、16mmフィルムで撮影されたレトロな映像。 完全に昭和の世界観で、物語がパラレルワールドになっているのだが、レトロな映像効果でさらに物語の世界に引き込まれる。キャッチーな台詞の数々も印象的。異様なぐらい印象的。 池袋シネマ・ロサで2022年1月15日~1週間限定の上映でありながら、立派なHPが作られ、グッズも売り切れ続出の模様。 HPには撮影や編集の様子が写真付で紹介され、フィルム撮影ならではの苦労やハプニングが興味深かった。 フィルムで撮り切ったスタッフの映画愛を感じた。 4年越しの劇場公開に当たり、今回新たに音楽を入れ直し、再編集したそう。 これ、池袋で終わらないですよね。!?
妄想、願望、勘違い!?
同時に3人の女性と良い感じになりそうな大学生の恋愛の顛末。
これまでの人生モテかった訳ではないし彼女がいたこともありますという大学生が、付き合い始めたスカンジナビアフラワーに突然フラれ、ゴシップテングの助力を借りつつ良い感じの女の子にアプローチをするストーリー。
活弁の口上の様なナレーションで説明をしながら、ドタバタな恋愛話をみせていく展開で、能書きが多く大爆笑とはならないながら、終始愉しい空気感だし、ワードセンスが心地良い。
ストーリー的にはこれといって引っ掛かるものはなかったけれど、最後はちゃんと捻りもあって、まあ時間潰しには良いのかなという感じかな。
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