劇場公開日 2022年1月15日

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「私は今、異様にこの映画の宣伝がしたいのだ」相対性浪漫飛行 粉雪さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0私は今、異様にこの映画の宣伝がしたいのだ

2022年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

若手を応援する池袋みらい国際映画祭で、第4回の2020年に特別審査員賞を受賞した作品。
限定の配信で好評を得て、劇場公開が実現!

2017年に撮影された東京工芸大学の卒業制作で、スタッフは全て学生でありながら、脚本、撮影、衣装、美術、音楽、全てにおいてクオリティが高い。
2度観ると気付く仕組みがあったり、フォントひとつにもこだわりが見られ、最後のクレジットまで見応えがある。
これを作り上げたメンバーは一体今何をしているのかと気になり、思わず一人一人名前を検索してしまったほど(監督の坂田航さんはCM制作会社でご活躍中)。

中でも特筆すべきなのは、16mmフィルムで撮影されたレトロな映像。
完全に昭和の世界観で、物語がパラレルワールドになっているのだが、レトロな映像効果でさらに物語の世界に引き込まれる。キャッチーな台詞の数々も印象的。異様なぐらい印象的。

池袋シネマ・ロサで2022年1月15日~1週間限定の上映でありながら、立派なHPが作られ、グッズも売り切れ続出の模様。
HPには撮影や編集の様子が写真付で紹介され、フィルム撮影ならではの苦労やハプニングが興味深かった。
フィルムで撮り切ったスタッフの映画愛を感じた。
4年越しの劇場公開に当たり、今回新たに音楽を入れ直し、再編集したそう。

これ、池袋で終わらないですよね。!?

粉雪