グレイ・ガーデンズのレビュー・感想・評価
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良くも悪くも成れの果て
仲が良いのか悪いのか喧嘩まではいかない繰り広げられる口論が互いに罵り合いながらも一線は越えないようで、遠慮する訳でもない親子関係が陽気で順調に続いていながらも危うい雰囲気は拭えない。
廃墟と化した邸宅で猫が数匹にアライグマも好き勝手、基本的にはベッドの上で乱雑に生活する様子と娘が海水浴をしたり引き篭もりながらも優雅に過ごす母親と娘の日常が興味深く、二人のキャラが濃過ぎてユーモア混じりの自虐的にも取れる会話が面白くも時折、引いてしまう笑えなさ!?
噛み合わない会話、どちらの真実に信憑性が、二人の始まりから終わりまでを自叙伝として読んでみたくなる欲求が多少なりとも。。。
JAIHOにて鑑賞。
30分でお腹いっぱい...
セールスマンに引き続き鑑賞。
2人の魅力的なやり取りに最初は惹きつけられる。微笑ましくもあるのだが、ひたすら同じ調子で90分でも辛かった。
だべって歌って踊っての繰り返し。
ドキュメンタリーらしからぬ、それだけで画になっているのはさすがで、変に落ちもつけていないのも好感。
2023年劇場鑑賞50本目
まさに元祖リアリティー・ショウ
いやあ〜面白かった〜!
続編もあるらしいから、そっちも上映して欲しかったよ。
それにしても、やはり相当に育ちが良いと本質的な品性は崩壊しない。
それも貴族レベルと言われるほどの名家の環境で裕福に育って、豊かなユーモアと教養を身につけ、美貌まで与えられてしまうと、当の本人達は、かなり根の深い所で絶対的な自信を身につけてしまう。
その決して崩れないプライドは、家がゴミ屋敷になってしまっても全く揺るがないようだ。
この母娘二人は、なぜ世間との関わりを排してまで、ずっと一緒にいるのか?と最初から気にはなるところなのだが、それに対する具体的な答えは無い。
おそらく二人とも「一度きりの人生、やりたいことしか、やりたくない!」と、自分に正直に生きることを選んだ、お互いに愛すべき似た者同士なのだろう。
やはり、相当に経済が豊かにならないと、彼女たちのような存在は登場しようも無いとは思うが、いつの時代も、こういった優雅でエキセントリックで洗練された、S-T-A-U-N-C-H !! (リトル・イディの言葉!)な人達は常にいて欲しいと切に願う。
まだまだ今の世の中、自分と違う人間に対する恐怖からの差別は絶えず、社会における暗黙の想定からアウトサイドする人には風当たりが強い。
この映画が撮影されて、もう50年近く経っても、未だそんな状況な訳で、あの二人の存在、より一層と貴いものに思えてくる。
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