「楽しめましたが... 主人公としてのアスナを見たかった」劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 冥(くら)き夕闇のスケルツォ polarisさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しめましたが... 主人公としてのアスナを見たかった
アニメ作品は全て視聴、原作は未読です。
前作に比べると物足りなさを感じましたが、内容としては楽しむことができました。
良かった点
・フロアボス戦のギミックの面白さと、力の入ったアニメーション
・破綻がなく、納得のいくプロット(ここに関しては原作既読の人は違った意見かもしれません)
気になった点
・アスナとキリト二人のシーンで、アスナ視点でも成り立つところがキリト視点になっている点
(主人公を入れ替えたところがプログレッシブの一つの新しさだと思うので、こういったところで「アスナが主人公である」というのを前面に出して欲しかったです。)
・アスナの感情が発露するシーンに感情移入がしづらかった点
(例えば、キバオウのギルドの人がキリトに向けてすれ違いざまに悪態をつき、アスナが急に泣きだしだシーン。アスナが情緒不安定に感じ、感情移入できませんでした。原因は感情のピークに至るまでの演出の積み重ねが自分には物足りなかったからなのだと思っております。周囲のキリトに対するマイナスな言葉に対し、アスナが心を痛めるようなシーンが事前に何個かあるとこういう印象は持たなかったと思います。)
・極端にアスナがヒロイン的な振る舞いをする点
(アスナが泣くシーン、ピンチに陥るシーン、恋愛を匂わせるシーンがどれも多くくどいと感じました。見ていてむず痒いと言ったイメージです。メインで使えるキャラが少ないためやむを得ないことなのかもしれませんが。)
私個人としては、前回同様アスナの心情や成長をメインにそして丁寧に描いてほしかったです。(原作がそもそもをそういう内容ではないのかもしれないですが、前作がまさにこう言った内容で、非常に楽しめたので同様の路線の内容を期待してしまいました。)