「そろそろ卒業かもしれないです」劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 冥(くら)き夕闇のスケルツォ やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
そろそろ卒業かもしれないです
過去にMMO RPG(SAOじゃないです。)をやった経験があるものとして、またアニメ実写問わず純愛ベースのボーイミーツガールストーリーを好む人として劇場版のみソードアートオンラインの作品を鑑賞をしてきましたが・・・そろそろ鑑賞者として限界を感じています。たぶん次回作あったら劇場には足運ぶだろうけど惰性かと。
あまり言いなくないのですが、ゲーマー視点で言えばゲーム設定(各種属性耐性、味方能力アップ:バフ、敵能力ダウン:デバフ)の戦闘シーンへの落とし込みが弱いし、最終物理アタッカー(キリトくん、アスナちゃん)の与ダメを極大化するための連携攻撃でチームが組織的に、時に臨機応変に動いて攻撃を繋いでいき、それを達成しようとする感じが本当に薄い。もしかしたら表現してるかもしれないがほぼほぼゲーマー視点では伝わってきません。
こんな過去のへっぽこゲーマーにさえ届かないのですよ。
あとアニメ好き視点から。
単純にアニメーションとして「戦闘シーン以外の描写」が明らかに雑。そんなに割ける予算ありません・・・ってのがモロ分かりです。ここは、良質なアニメを腐るほど鑑賞してきたので辛口かもしれませんが。
これによりこの世界への没入感をかなり削いでます。ここがうまく出来れば、比較的よくできたボス戦なんかの評価が更にアップするでしょう。
アニメの総合的な質で言えばよくあるTVシリーズの中盤のクライマックスくらいのもので、決して劇場版のソレじゃないです。
最近のTVアニメで言えば「水星の魔女」のプロローグから3話目くらいまでのほうがトータルすれば圧倒的に作画密度が濃いですよ・・・こちらは名作の予感ですが。余談が過ぎました。
アニメシリーズのファン、原作ファン方とかはどう思われるのかな、とちょっと心配になる出来です。
では。
ミトの武器は改造武器って事ですかね?映画の細部は覚えてないのでもしかしたら説明あったかもしれませんが、だとしたらますます変ですね。
命かかってるボス戦なら猶更、他のキャラも事前に武器を改造するべきじゃないですかw自分がSAOの参加者だったら絶対武器レベル上げて改造してからクエストに挑みますよ。
まああの場面では時間制限あったから仕方がない部分もありましたけど、
アスナが大ダメージ入ってるのに誰も回復に回らないしSAO参加者の立ち回りが歴戦のゲーマーの動きじゃないw
参加者全員アスナみたいなゲーム初心者設定ならまだ頷けるんですがミトを活躍させる演出をしたいが為に整合性が合わなくなってる印象でしたね。
サラ様、コメントありがとうございます。私も彼らが近接武器ばかりで攻撃するのを疑問に思って設定調べてみたのですが、この世界は弓などの遠隔武器とついでに魔法は御法度らしく・・・あの様な肉弾戦をせざるを得ないとのこと。となると途中加入の彼女の武器はちょっとチートでしたね(笑)。
私はかつて別ゲーた支援及び攻撃系魔道士だったので、そもそもゲーム的に共感自体難しいです。
ゲーマー視点で言うと9人パーティなのに全員近接武器でイベントボス挑むのアホじゃないか?と映画観ながら思ってしまったので気持ち少し分かります。助っ人の遠距離武器の彼女が途中で加入して話を盛り上げる為だとメタ的には理解出来ますが、もうちょっとボス戦には頭使おうぜ命かかってるのにってつい思いました。