グリーンバレットのレビュー・感想・評価
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低予算アイドル映画と低予算アクション映画の美しき合併。
『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督が、2021年のミスマガジン6人主演で殺し屋アクションを撮る。それでいて、『最強殺し屋伝説国岡』の続編でもあるという。フタを開けてみると、白石晃士監督の影響を受けたフェイクドキュメンタリースタイルと、劇映画ならではの盛り上がりを巧みに融合させてた、阪元監督ならではのアイドル映画に仕上がっていた。
とにかく映画の序盤では、演技もアクションも経験不足であろうミスマガジンの少女たちが、最後までやりきれるのだろうかと不安にもなるのだが、そのおぼつかなさをうまく利用として、気がつけば彼女たちの成長を応援してまっている自分がいた。ああ、これこそまさにアイドル映画の醍醐味ではないか。雑味も隙間もツッコミどころも多いが、それが作品の瑕になることなく、キャラの魅力を引き出して突破していく。これもまたB級映画らしい醍醐味であり、ジャンル映画の担い手として阪元監督への期待がまた高まった。
WACKの合宿を思い出す
そして殺し屋へ
あの殺し屋国岡が新人育成で合宿するお話。
前半は割とタラタラしてたり、国岡はじめ自分の言葉でナチュラルに話す人たちと役者として演じてる感全開の人たちとの温度差で違和感があったりと、不安を抱きながら観てたけれど終盤にかけて殺しまくりで痛快!まるでダメだった女の子たちが覚醒し団結していく姿はまるでアイドルグループのドキュメンタリーを観ているよう。
そう、これは殺し屋アイドルグループのドキュメンタリーなんだ。
歌って踊るのではなく、殴って殺す。それだけの違い。
それぞれが抱えた殺しの初期衝動を100%引き出す為には真に追い込まれた状況が必要で、それは他でも同じかもしれないなぁと妙な納得があった。
あと、ここから「ベイビーわるきゅーれ」のちさと&まひろが誕生したのかと思うと感慨深い。
やっぱり面白かったです
撮る度上手くなるし、予算があるほど面白くなる監督
時既にシリーズの行く末や天井が見えている
2022年劇場鑑賞61本目 凡作 49点
最強殺屋伝説国岡完全版の続編
正直前作よりはちょっとだけ良かったかなって感じで、やっぱり苦手だった
殺し屋のドキュメンタリータッチというか、カメラ片手に取材されながら普段のしのぎを映像に残してる感じの映画ですが、今作は前作より映画的だったけど好みではなかった
日本は拳銃の文化がないから邦画で銃弾戦のアクションものはリアリティが無くて世間の評価として悪い傾向があり、それに対してのある種解答になりうるテーマの前作で斬新なアイデアから邦画好き界隈から注目され、期待の続編でしたが、個人的には前作の物語終盤の格闘シーンが長くて変で冷めた心を余計に凍らせたので、それに近しいシーンが無かっただけ今作の方が評価高いですが、それでも女の子達の掘り下げが浅くて雑というか、国岡が教官の立場な今作ならではの引き出しが狭かった気がします。
国岡さんのお仕事シリーズ第二弾
前作と比べると物足りない
【阪元裕悟監督が、”ベイビーわるきゅーれ”で世間に認められた意義は、邦画のアクション俳優を表舞台に出した事である。今作も後半は見応えある作品である。】
■プロの殺し屋を目指す山田ふみか、今井美香 、神里はるから6人の新人女子は、京都最強の殺し屋・国岡(伊能昌幸)がインストラクターを務める訓練合宿に参加することに。だが、個性がさく裂する6人は早くも破綻をきたし、国岡でも全くコントロールができなくなり…。
◆感想
・殺し屋を目指す個性有り過ぎる女性6人を合宿で一人前の殺し屋にする設定は面白いが、前半はやや凡庸である。
・国岡のアクションも殆ど観られず・・。
・後半30分の”フォックスハンター”とのアクションシーンは、まあ良かったかな・・。
<今作は、フライヤーが手元に在りつつも、”これはちょっとなあ・・”と鑑賞を見送った作品である。(大体、当たる・・。)
阪元裕悟監督が、”ベイビーわるきゅーれ”で、世間にアクション俳優の凄さ(勿論、伊澤彩織さんである。)を認めさせ、伊澤さんを主役に据えた事の意義は大きい。
今作は、その辺りが中途半端であったかなと思った作品であるが、面白くないかと言われれば面白き作品であった。
今週末に公開される”ベイビーわるきゅーれ2”を楽しみにしている。>
期待値の高さをもろともしない面白さ、ちょっと今作はフィクション味が多め
リアルな若者像をアクション映画に落とし込む阪元裕吾監督の最新作。クライアントのいる仕事だけに物足りなさを感じるが、ユニバースとして作品を続編として描き切ったのは見事。
最強の殺し屋、国岡の次なる舞台は新人研修。そういうタイプじゃないのに…と思いつつ、頼まれたなら仕方ない。6人の新米殺し屋と合宿に行くが…。これがまた波乱の始まり。やる気のない代わり、個性が充満。誰もがお手上げとなりそうなキャラクターが顔を揃える。妙なリアリティを宿す辺りが阪元監督イズムを感じさせるし、ミスマガの6人のディティールや印象を誇張しながら落とし込んだであろう、強烈な個性が漂う。
ストーリー的には少し劣るが、アクションや空気、モキュメンタリーを踏襲したユニバースは健在。仕事としての心構え、適性を踏まえた練習、そして何より、青春を取り戻そうとする合宿への意気込みが湧き上がっている。別にこの仕事を選ばなくても良いとは思う。それでも選んだのだから、その事情と奮闘が滲んでくる所に面白さが宿る。そして、それをちょっと手荒に授ける国岡はやっぱりなんか人間味がして可愛げがある。
主演はミスマガジンのファイナリストに選ばれた6人。もう少しキャラ造形が欲しかったとは思ったが、それぞれの個性を存分に引き上げるモノがあってよかった。観た人はたぶん、推しになるような存在が見つかるはず。私は天野ききさんかな。童顔でツインテール、友達と共同体な感じから自我が芽生えてくる感じが成長に写って良かった。
板尾創路さんや沢口愛華さんを登場させても特別目立ったことをさせないのが何とも上手い。幾らでも広がっていく国岡ユニバースは次にどこへ行くのか。楽しみだ。
モヤる
観たかったものではない
事前情報まったくなしで鑑賞
DCEU、MCUを撮ることになっても、、、
想像するに。
予算的には潤沢ではないだろう。
そんな中、
最後の最後までシナリオを練る。
おもしろいアイデアを元にしたさまざまなアクションは、入念な準備とリハーサルが必要。
(小回りの利く低予算作品でアドリブも含めて成功する作品例はあるが、本作は大作なみ?のビジョンと準備が必要、演出はそこから始まる。)
どこまで見せると観客は飽きるかも、
コマ単位で編集点を探っているだろう。
他にも作品内に根拠が多数ある。
この作業は予算規模が上がっても、基本的に変わらない。
つまり、
予算規模が一桁はもちろん、
二桁変わっても同じような事ができるであろう事は作品が証明している。
変わってくるのは、
作品の事なんて、
考えてるふりだけの、
プロデューサーたちの、
アホな意見の数々、
予算規模に比例してくるのは、
フォックスハンターよりも、
数も質もたちが悪い。
ガトリング銃を持てるかどうかが、
重要。
DCEU、MCUを撮る事になっても、
国岡は見続けたい。
阪元監督らしさ満開
ベイビーわるきゅーれの監督作との事で
緑のキツネ最強説。
前作は未鑑賞。ベイビーわるきゅーれはめっちゃ大興奮した1本で今作も公開楽しみにしていました。あのまるで全編アドリブかと思わせる会話や絶妙な間は心地よかったです。なんか本当に殺し屋のドキュメンタリーを観ているみたいでした。
ただ、前半は同じパターンの繰り返しで正直しんどい。グダグダ感もあるし、なにより一部研修生の滑舌がかなりストレス。もう何言ってるかほぼ聞き取れなかった。その素人っぽさが狙いなんでしょうが、もうちょっと何とかしてほしかったです。
一方後半は目玉のアクションシーンが見応えあり。なんであんなやる気と実力があるのかは謎でしたけど。あと痺れるタイミングでのタイトルコールは秀逸。それなのに国岡は見せ場なしっていう。秒とちゃうんかーい!ま、残念さも多々あれど、シリーズとして今後も色々試してほしい。そしていつかベイビーの2人とも絡んでほしい。
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