劇場公開日 2022年8月26日

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「低予算アイドル映画と低予算アクション映画の美しき合併。」グリーンバレット 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0低予算アイドル映画と低予算アクション映画の美しき合併。

2022年8月31日
PCから投稿

『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督が、2021年のミスマガジン6人主演で殺し屋アクションを撮る。それでいて、『最強殺し屋伝説国岡』の続編でもあるという。フタを開けてみると、白石晃士監督の影響を受けたフェイクドキュメンタリースタイルと、劇映画ならではの盛り上がりを巧みに融合させてた、阪元監督ならではのアイドル映画に仕上がっていた。

とにかく映画の序盤では、演技もアクションも経験不足であろうミスマガジンの少女たちが、最後までやりきれるのだろうかと不安にもなるのだが、そのおぼつかなさをうまく利用として、気がつけば彼女たちの成長を応援してまっている自分がいた。ああ、これこそまさにアイドル映画の醍醐味ではないか。雑味も隙間もツッコミどころも多いが、それが作品の瑕になることなく、キャラの魅力を引き出して突破していく。これもまたB級映画らしい醍醐味であり、ジャンル映画の担い手として阪元監督への期待がまた高まった。

村山章