「マスクに涙が沁みました。」コーダ あいのうた kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
マスクに涙が沁みました。
四人家族のうち三人が聾唖者。健常者の娘が通訳者として家業を側面からバックアップ、どころか、学業にも支障が出るくらい頼りにされている。これって、今まさに話題の「ヤングケアラー」の最たるパターンではないか。
いろんな意味で特殊な限界状況を描いているように見えながらも、世代間の価値観の断絶、自助か共助かの問題、若い時に好きで得意なことを見つけた者ならではの幸運と苦悩、素晴らしい指導者との出会いの重要性、という普遍的なテーマ満載なのだ。そして何よりも、未来に責任持たずに目の前の人と思いっきり愛し合えるティーンズの甘酸っぱい恋愛が眩しくもリアルに映像化されていて清々しかった。
ジョニミッチェルのBoth Sides Nowの歌詞と完璧にシンクロしてた!
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