「お涙頂戴モノかと敬遠しないで!!」コーダ あいのうた ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
お涙頂戴モノかと敬遠しないで!!
感動作とは思っていたけどここまでとは!
ストーリーも役者さんたちの演技もキャラクターも“歌”も、全てが予想を遥かに凌ぐものでした。
後半30分位はずっーと涙が溢れていました。そして観終わった後の心の温もり。こんなにたくさん泣いて、こんなに幸せな気持ちにしてくれた映画っていつぶりでしょうか?
お父さんもお母さんもお兄さんも耳が聴こえなくて一人だけ健聴者の主人公。家族と自分の夢との板挟みになって…って言うとありがちなストーリーに聞こえてしまうけどそんなもんじゃあないのよ!
主人公の女子高生を演じたエミリア・ジョーンズがとにかくイイ!撮影当時は17歳だったらしいけど歌も演技も崖からのジャンプも(笑)素晴らしいし、手話なんてとっても感情がこもっていて昨日今日覚えたモノではなく本当に聾者家族の中で育った人の手話みたいでした。
家族は実際に障がいのある俳優さんたちが演じていて皆さんキャラが強い強い。
お母さん役のマーリー・マトリンは「愛は静けさの中に」でオスカー受賞?えっ、あの女優さんだったの??
80年代にツ◯ヤでVHS借りて観て深ーく感動したのをはっきり覚えていますとも。イメージは変わってますけどずっと女優さんをされていたなんて本当に素敵。
お父さんもお兄さんも彼氏も…そしてあの顧問の先生も、全員が魅力的で大好きになりました。
自分の出している音の大きさに気づかないことなど、聴覚障がいのある人の生活にハッとしましたし特にクライマックスのあの演出!
頭ではわかっているつもりでも何もわかっていなかったんだなぁ、ってガツンとやられました。嗚咽。
労働者問題なども含んでいますが下ネタも多々あるし楽しいシーンも多く全然ジメジメしていません。
日常の描写がとにかくリアルでナチュラル。
主演女優さんもまだお若い女性監督さんもこれからがすごく楽しみですね。
障がいのある無しに関わらず家族っていろんな形があるんだよなぁ、外(他人)からはたとえ理解されなくてもそこにはそれぞれの形の絆や愛が存在してるんだなぁ、って当たり前のことをあらためて感じました。
今お友達に映画について尋ねられたら迷わずこの作品をお薦めします!全員観て!!
おはようございます。
昨日、観ました。とても感動しました。
マーリー・マトリンさんがお母さん役だったんですか?
もっと年齢を重ねてらっしゃるかと思ってましした。
お父さん役もお母さん役もどちら聾唖の方だったんですね。
マーリーさんのことは全く知りませんでした。
貴重な情報をありがとうございます。