「さっきの歌を私に歌って欲しい」コーダ あいのうた くりさんの映画レビュー(感想・評価)
さっきの歌を私に歌って欲しい
健常者の少女以外が皆、
耳が聴こえない家族のなかで、
成長し、周囲の協力を得て
人生を切り開いていく少女と
家族の話しでした。
集団で個人の成長と
組織の維持運営を
天秤にかけたとき、どう考えるか。
という重いテーマ。
主人公の少女のルビーは、
夢を諦めて家族のために残ると
宣言する。
それに、兄貴は反発。
親父と母親は娘の意思を喜ぶ。
兄貴はよく言った 。
両親の態度には少しがっかり。
けれど、
親としてよくわからない世界に
娘を送り出すということと、
一家の生活を考えた時、
通訳のいない生活を拒む気持として
そうなるのはしかたがないのかなと。
しかし、
自己犠牲ではない家族愛が
次のシーンでは
待っていました。
発表会での、娘の歌声を感じる事が
できる人々が示す様子で
娘の才能を知った時の反応に
心を奪われました。
そう
あなた方の娘は
特別のギフトを持っている。
そして、
星空の下で、
さっきの歌を私に歌って欲しいと
言って
ある行為をして娘の才能を肌で感じた
親父。
決心した家族の思いは
素晴らしいと思いました。
普通なら…
他の親や学校や近所や自分の耳で
知ることのできる情報も
彼らには入ってこない。
判断材料が少ない。
そんななかで、
自分の子供の将来を
いい方向に送り出すことが
難しい環境で、
何が一番いいのかを考え
生活を変えていこうとする
行動力が凄い。
その思いに
鼻の奥が熱くなりました。
自分が思っていたことが間違っていて
周りの人から気付かされるって
ないでしょうか。
そういう出来事も
最近ないし、
しかってくれた人も
今はもう
近くにいないけれど
意固地な自分に気づいたら
変わらないと、自分だけでなく
周りもいいことない。
「エール」も好きな作品だったので
この作品がいいよと教えてもらってから
楽しみにしてました。
・星空の夜の親父との会話
・入学試験での恩師の登場
・旅立ちのシーン
でほっこり。
人とは違う自分の大切なものは
なんですか。
それを守るために何ができますか。
そんな作品でした。
おすすめ
こんにちは。
『自分が思っていたことが間違っていて
周りの人から気付かされるって
ないでしょうか。』
自分自身が、受ける素直な心を持っているからこそ だと思います。