「耳が聴こえなくても届く歌」コーダ あいのうた トラヴィスさんの映画レビュー(感想・評価)
耳が聴こえなくても届く歌
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家族の中で唯一健聴者のルビーが歌手への夢を目指し始めたことで生じる家族との摩擦。
健聴者の観客にも多くの気付きがあるエピソードや演出が随所に。特にコンサートでの演出には耳(目)から鱗。
笑える場面?も多く、娘が手話を通訳していると解っているはずなのに容赦ない言葉選びをするパンクな父親。年頃の娘にあの場面でSuck my dickを代弁させるなんて…汗。
実際に聾唖の役者さんが配役されていて、監督は彼等とコミュニケーションを図るために手話を習得したとパンフで読みました。その誠実さは作品のエモーショナルな部分に大きく影響していると強く感じました。
なんと言っても本作の出演が決まり手話と歌唱を初めて練習し見事にルビーを演じ切ったエミリア・ジョーンズの魅力。オフに家族役のみんなと食事に行って実際に彼女が手話を通訳してみんなの注文を店員に伝えたエピソードがとても好きです。
今まで観た音楽を扱う作品の中で一番好きです。今日はクラッシュとデヴィッド・ボウイを聴きながら帰ろう♪
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