「最後の予定調和に向けてひたすら前に進む作品ですが、嫌いじゃないです。」コーダ あいのうた お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
最後の予定調和に向けてひたすら前に進む作品ですが、嫌いじゃないです。
自分以外の家族が聾唖者である女子高生がヒロインのお話。
ストーリーは他の人も書いていますが、最後の予定調和に向けて途中フラフラしながらもひたすら進みます。
ベタと言えばベタですが、嫌いじゃないです、この手のつくり。
というか、障碍者を聖人君子みたいに描く安いテレビドラマに比べれば、性欲も品格も差別もありのまま描くのは清々しいです。
特に気に入ったのが2点
〇音が聞こえないのに父親は車で大音量のヒップホップを流します。その理由は振動を感じるのが好きだから。これが伏線になっているとは思わなかった。終盤、聞こえない娘の歌を〇〇を通して感じる描写はいいですね。
〇あと、発表会で聾唖の立場に置き換わる描写についても、以前どっかで見た気もしますが、いいですね。
残念だったのは、
彼氏役の子はイケメンなのですが、ずば抜けた音楽の才能があるようには見えなかったこと。
彼を抜擢してヒロインとペアを組ませる理由はあるのかな・・
事業が簡単にうまくいったり試験になんとか間に合ったり、ご都合主義もそれなりにありますが、そこらへんは、まあ、気にしない。
フランス映画のリメイクとのことですが、元の作品も見たくなりました。
(アマゾンプライムで無料で見られるようです)
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