もっと超越した所へ。のレビュー・感想・評価
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意外な超越の仕方
ダメ男と付き合う男運のない女性4人の話と最初は思って観ていた。
男性目線で4人の男たちを観ていて、いやそれは駄目だろうとか、案外コイツ良くないか、俺このタイプだなとかああだこうだ思いながら観ていて楽しかった。菊池風磨は終始理解不能で、他の男は何となく理解できた。千葉雄大のあざと可愛さはずるい。
と思ってみてたら、後半の展開で男たちの印象が悪い方に一気にシフトするのが苛立ち増長ポイント、女性陣の怒り爆発を待ち望んでしまう。
と思いつつも、女性陣も悪くないとは言えないし、これで終わったら後悔するんだろうなと思ったら、想定外の超越の仕方を見せてびっくり。
個人的には正統な展開で超越して欲しかったなぁと思い、ちょっと寒くなってしまったが都合の良すぎない、良い塩梅の終わり方かなぁと思った。
男という生き物の存在価値が問われる超問題作。
なんか普段思ってても言わない女性達の本音を目の当たりにしたような作品でした。
男の存在意義=米の運搬の時に便利だから、とか。米俵を担げない男は男として認識されないのでしょうか(遠い目)。
ライトな前半戦(現在)と泥沼な後半戦(過去)との差。てか、全員誰かの元カノ元彼という構図はなかなか……恐ろしいですね……。
いろんな意味で、酒を片手に持った状態で改めて観たい作品ではありました。
前田敦子氏がおとなしめの役でなくて良かった。
色んな事が繋がって行くメッチャ面白いエンタメ映画! 本年度ベスト!!
全く接点の無さそうな登場人物が繋がったり。
全く違うシーンに切り替わるけどセリフが繋がったり。
色んなアイテムが別のシーンに繋がったり。
繋がりまくり度がハンパ無し!
これは面白かったー(笑)
4組の男女カップルのオムニバス的な恋愛ストーリー。
金髪ギャルとフリーター男子。
服飾デザイナーとバンドマン志望の男子。
女優とオカマ。
風俗嬢と売れない役者。
この4組のラブストーリー。
ダメダメな男子達。
そんな男子に惚れる女子。
徐々に女子達がダメダメ男子に耐えられなくなって行く展開。
キャスト陣の皆さんが良い!
特に伊藤万里華さん。
金髪ギャルがお似合い(笑)
演技もメッチャ良かった。
4組の男女の恋愛物語がシンクロするストーリー。
と同時に色々な物やセリフがシンクロする感じが絶妙!
後半にこの4組が喧嘩するシーン。
一言のセリフ毎に違うカップルの喧嘩のシーンに切り替わるけど、そのセリフが違和感無く繋がってる感じに引き込まれる(笑)
本作の編集作業はメッチャ大変そう
だけどメッチャ面白そう(笑)
全く関連の無い人達が繋がって行く展開も面白かったー!
鑑賞中「あーっ繋がった!」って感じに満足度が向上。
自分的に映画館での出来事の繋がりが一番笑えたかも(爆)
終盤の展開も見事に騙される(笑)
これで終わったと思った所からのエンタメ度が想定外。
それまでのシーンやのギャップに圧倒(笑)
終盤の展開の仕掛けは予想外でついて行けず(笑)
でも、ぶっちゃけ少しだけ涙が出ました(汗)
米のシーンが何故か多め。
意味不明だったけど、日本人には米が必要なのに被せ、パートナーも必要と言うメッセージと自分的に解釈。
本作のタイトルも良い!
登場人物の皆さん。
もっと超越した所に行ってしまった感じ( ´∀`)
映画を超越した映画
限定された登場人物、限定された空間、ハイテンションな会話劇と、実に演劇的ではあるものの、絶妙なカットバックと分割場面で、映画としても十分に楽しめる。
と思っていた矢先の、映画の作劇法をぶち壊すかのようなラストの展開には呆気に取られてしまったが、演劇と映画との幸せな結合ということで、これは、これで良かったのかもしれないと思えた。
内容的にも、弱くてずるいダメ男は、それを甘やかすダメ女が作り出すという、「どっちもどっち」の関係性が描かれていて、面白いやら、身につまされるやら・・・
一見、関係のなさそうな4組のカップルが、実は相互に関係していたという設定も、「同じことを繰り返したくない」という第2のラストへの伏線として効いている。
そこには、1人で寂しく生きるよりも、多少のことには目をつぶってでも2人で生きていく方がマシという明確なメッセージが読み取れるのである。
笑撃のラストをぜひ観て欲しい
同タイトルの舞台を映画化したのがこの作品。クズ男に惚れてしまった4人の女の恋愛バトルストーリー。
とても面白かった。中だるみが全くなく、脚本、演出、キャスト、全てが秀逸。
4カップルが切り替わりながら展開されていく映画で、パンパン頻繁に切り替わりまくるが繋ぎ方がスムーズで上手くできてるので混乱しないし飽きない。
無駄なセリフがなく、言動1つ1つが後の展開の伏線になっていたりするから、2回観ても新しい楽しさや発見がある。ちなみに筆者は2回観た。
ラストは衝撃。いや、笑撃かも。
好みが別れる演出ではあるが、こういう映画もありなのかもしれないと思わされた。
物語のメインというか見どころのクズ男4人はよくもまあこんなにクズを集めたなと感心するほどにクズ揃い。
家に上がり込んだらソッコー女をベッドに押し倒し女をATM化させる束縛ヒモ男。
彼女よりも自分の心配ばかりをしてる無責任男。
モラハラ気質のプライド激高暴言男。
自覚がありながら人の気持ちを弄んでしまうゲイ。
しかしそんなクズ男達にも愛すべき部分はあり、そのクズ男に振り回される女も女でダメなところはある。
生きていて人間関係や仕事関係で妥協や挫折をしたことのある人ならば少なからず何かが刺さる映画だと思う。
反面、人生経験がそこまで無い中高生には「この映画なにが面白いの?」と感じるかもしれない。
この映画のキャスト一覧を見た時、前田敦子に菊池風磨に伊藤万理華に千葉雄大と若い子に好かれそうな人達の名前があったので「美女とイケメンがイチャイチャする映画かな」と思っていたのだがそれは勘違いだった。
舐めてかかると横っ面をぶっ叩かれることになる。
浮いているキャストは1人もおらず、キャスト全員に「こういう人いそう」を通り越して「こういう人知ってる」と既視感すら感じさせられた。
どんなクズ男が見れるのか興味本位で観に行くもよし、クズ男と女たちがどういう結末を迎えるのか見届けにいくのもよし、劇中で半分は裸だと思われる菊池風磨のイイ体を観に行くもよし、黒川芽以の母性を感じに行くもよし、千葉雄大のあざとさにあてられに行くもよし。
一つでも興味がわくポイントがあればぜひ観て欲しい映画だった。
そういえば、粒ぞろいのクズ男の中に浮気男が1人もいないのは、浮気は全てを無にするからお話にならないということなのだろうか?
一筋縄ではいかない男女の関係
ユーモラスかつリアルな男女の関係。あー、こんな台詞、昔似たような事を言われたな…なんて何度か頷いてしまいました。上映後は女性の観客たちが口々に「誰が一番嫌だ?」という会話で盛り上がってました(笑)
終盤の緊迫感はさすが。ラストの演出は正直好みが分かれるのではないでしょうか?
男のダメな所はもちろん、女のダメな所も全てをさらけ出してしまう。そういう部分を含めて人間賛歌的な所があり、原作・脚本の根本さんらしいストーリーだと思いました。
女性のお客さんばかりでした
パロディと言えばパロディだが、色々考えさせられる事も多かった。初日と言う事もあり、結構お客さん多かったが、男性は多分私含めて二人だったと思う。(笑)後味は悪くない映画なのでおすすめです!
途中までは普通の恋愛オムニバスかと
時間を戻せれば
自分ならあのときに戻りたい
失ってから気づく
そんな想いの強さに共感して
映画内はワーワー言ってるのに
涙が出てきました。
自分も映画の中の主人公の一人でありたい
そう強く思える映画でした
どこかで自分の弱さを叫ぼう
お米は大事
憎めないけど共感もしないクズ男たちと、いい加減学習しなさいよな愛すべきダメ女たち。古から映画に限らず描かれてきた題材だけど、手を替え品を替えクズ男がまた量産。四者四様、丙丁つけ難い見事なクズ。
女優陣が4人とも良かった。
『サマーフィルムにのって』でもそうだったけど、伊藤さんは綺麗な顔立ちなのに仏頂面がよく似合う。
キャストが多いと、何枠で選ばれたんだよ?って感じの足を引っ張る人がいたりするけど、それがなかった。
前半の振り回されるダメ女感と、後半の吹っ切れた潔い女感の対比が痛快。
シチュエーションコメディの特徴を活かした最後の力技には、もう笑うしかない。
何を超越するのかと思って観てたら、そっちかよ。
非常に良く出来た舞台作
公開初日に鑑賞。ダメ男を引き寄せる4人の女たちの恋愛模様を描いた喜劇。舞台作品を映画化していることもあって、それぞれのカップルが織り成すそれぞれの恋愛模様が一つになる瞬間は驚きました。まるで舞台を見ているかのような非常に良く出来た舞台作です。
2022-181
バカップルのしょーもない話だけど、最後は良かった
男女4組のカップルの恋愛模様を描いた作品です。
この作品は、元々演劇舞台で披露されたそうで、本作も演劇舞台のような雰囲気で、男女の言い合いがなされます。
男女の言い合いが延々と続くので、しょーもなっていう感じで観ていたのですが、最後はあれで良かったなと思いました。
私は期待値を上げていたので、少しハマらなかったのですが、期待値を少し下げて観ると爽快感が得られるのではないかと思います。
つかずはなれずのはなし?
この4人の女優さん最強、しかも、男性俳優さんも、イケメン?揃いだし。
四人の女優さんのキャラ振りが最高です。
途中で何故かスタッフロールが、完全に◯◯◯クでしたね。最後にはタ◯◯スリッ◯まででてくるとは。前田敦子さんはコンビニエンスストーリーに続き、キャラ作りが優秀過ぎます。最後は◯◯ばらしとお◯◯騒ぎでフィニッシュでした。
これはこれで良くできてますね。
千葉雄大くんの◯◯◯演技が見られるのもいいですねえ。
生きる為には妥協しなきゃと(笑)
結婚した時に若いお姉ちゃんに「結婚とは妥協かな⁈」って言ったら「そんな結婚絶対嫌です」って強く言われました。
編集が絶妙です。
4組のカップル(言い方が古い)がいい具合に入れ替わりそれぞれの場面を演じて行きます。
ダメな男(私も)のあるある全開で身に染みます。
ラス前くらいからちょっとご都合主義が強くなっちゃうけど人生は祭り事って事でご愛嬌かな⁈
強く清く生きるのが美徳なのかもしれませんが弱くてだらしがなくたって良いじゃないwって肯定してくれる作品です。
もっともっともーっと超越した所へ。!!!
設定に疑問点は残りますが(私の理解不足かもしれませんが)とても面白かったです。
こんなことありえないでしょ、って思うけど世の中にはそういう人たちもいるのかもしれない。絶妙なリアルさも盛り込まれて、テンポ感もすごく良く楽しく観れました。予告だけではこの展開は全く予想できませんでした。ネタバレしたくないので書けることが少ないのですが、楽しい気持ちになりたいって方にはオススメです!
見たかった男女の恋バトルの行方がここに…!今年ベストの快作
今年ベスト…!こういう恋愛モノが見たかったのだ。会話劇によって作られた圧巻の世界観、個々の事情と溜まりに溜まったモノを携え、もっと超越した所へ…!
原作は根本宗子さんの戯曲。スズナリで公演されていたモノを映画として再構築。脚本を根本宗子さんが再び組み立て直すことで、映画らしい場面の映え、メッセージ性の強さを乗せることに成功している。そして、山岸聖太監督がより脂の乗ったエンタテインメントへと昇華させている。映画らしくない、もっと超越した所へ持っていく多彩なギミックは心を踊らせ、ジェットコースターのような2時間を濃密に堪能させてくれる。そしてそれを、男女のあるあるを交えたカップル間の揺らぎで描き切る。そこに不快感を与えるわけでもなく、エモさで片付けたりしない。「あぁ、なんか分からないけど面白かったわ〜」と言わせたい制作陣の言葉に納得だ。
考えると実にシンプル。塵が積もったカップルにおける気まずさというか、どの男女にもありそうなクズさと強がりが各方面に散りばめられていて、共感したりしなかったり。恋愛は盲目になるから…なんてごまかしも効かない。あの時幸せだったのに…。それを4つの部屋で多動に起こるから、一瞬も油断出来ない。そしてその一瞬一瞬が面白い。みんな米は食べるし、生活出来ればいいなんて思う。それでいいんですかぁ!?となってから、我々は胸ぐらを掴まれる。ネタバレになるので多くは言わないが、見事に裏切られるし一気に面白くなる。グワッと溢れて高揚感に包まれる。そして、男の弱さと女の甘さも全部包んでくれる至福。こういう映画を待っていたのだ。
キャストが何より素晴らしい。主演の前田敦子さんが程良く油断を許してしまうような雰囲気を醸し出し、菊池風磨さんが心も体もすぐにさらけ出すクズ男を。これがまた似合って見えるし、新しさも感じる。黒川芽以さんはクリープハイプ『憂、燦々』並みに苦しく思えたが、自我があるので強くも思えた。三浦貴大さんが演じる男のプライドを張りたがる辺りにすごく共感。やりたくなるのよな…。趣里さんが見せる甘えと千葉雄大さんの鈍感さが見せるズレもなかなか秀逸。伊藤万理華さんも相変わらず勢いを感じさせるし、相手に依存しすぎる点がどっちにも作用する辺りが面白い。オカモトレイジさんが1番可愛げがあった。バランスよく混ざり合い、ど派手に展開していく。はぁ…早く語りたい!
細かなディティールの中に組まれた精密な人間味。それがキャスト8人と絡み合い、根本宗子さんの元で生き生きと動いていく。そして、山岸聖太監督が鮮やかに映像化していく。こんな幸せで切なく笑える恋愛映画、他にあるか⁉もう1回観て、あのギミックにまた驚きたい。
ダメ男とバカ女
試写会&アフタートークイベントにて
ダメ男とバカ女。バカップル4組の群像劇かと思ってたら、色々絡んでラストと思った後にいきなりファンタジーのぶっ飛び展開!この展開は舞台で観たかった〜!
映画は単純に面白かったけど、前田敦子、根本宗子、MC伊藤さとり、3人によるアフタートークがぶっちゃけ過ぎていてめちゃくちゃ楽しく、映画の印象も変わったので再度見直したい。
クズ男、恋愛あるある等と宣伝しているけど、3人のクズ具合はまだ可愛い(慎太郎だけは無理)し、恋愛あるあるはちょい謎?
役者、前田敦子はやっぱり好き。
自分にとってよりダメなタイプの男子を炙り出せます。
久々に登場人物全員に共感できない映画を観たわ!!けど全く理解できないからこそ面白かったこともたくさんあったの。
序盤からこの子大丈夫かなと思ってみてたら、出てくる女子全員この子大丈夫かなとしか思えなくてハラハラしっぱなし。
ダメ男って宣伝にはあるけど、これ女子もダメだと思う。甘やかしてしまう包容力の高い女子たちね。全員よ。
自分の娘だったり友達だったら、必死で止めに入るけどまあ人の好みはそれぞれだからねぇ。。そして脚本家の方もおっしゃってたけど、みんな恋愛してたらどこかダメな所があって後から後悔するもんだから、言ってしまえば人のことは言えないに尽きるんだよな。
私はもう若くはないから、そんな気持ちは遠い彼方なのだがね。相手からされたことでの喜怒哀楽の気持ちの振り幅の大きさや、その結果としての他人との向き合い方も、若さもあって甘酸っぱくて良いのかなと思う。その時期しか体験できない限定の楽しさというか。
男子に関しては全員嫌だけど、元子役が1番イヤ。
先に試写会で名前が挙がっていた彼は可愛いだけでダメだけど憎めない感じだったが、もっと許せんダメ男が出てくる!!
自分にとってダメなタイプを炙り出す良い判定材料になると思うわ、この映画は。。
構成がとても面白いのでネタバレしたくないから書きづらいけど、やっと正気に戻ったか、と思わせてからの先もすごかった。元々舞台だった、というのが納得の構成。
脚本家の方がダメ恋で終わりではなく、その先の世界を描きたかったとおっしゃってたのが印象に残りました。この方とても話が上手でもっと聞きたかったなあ。彼女の違う作品も見てみたいなと思いました。久々に舞台が見たくなったよ。
皆さん若いけど演技が上手でした。
ギャルの子がめっちゃうまいなと思ったかな。相方も面白くて個人的に1番可愛くて好きなカップルだったかも。
ダメ男になるにはダメにする女子がいる、ということと、ダメ男の中でもよりダメなタイプがある、ということを学んだ映画でした。
面白かった!
自分を客観的に見るのが難しい年齢の女子に是非見てほしい、おすすめです。
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