「予測不可能、まさに超越した面白さ!」もっと超越した所へ。 mamiさんの映画レビュー(感想・評価)
予測不可能、まさに超越した面白さ!
驚愕。これはすごい。年間ベスト確定。驚きしかない。テンポよく女の子とクズ男の4組を同時に見せて行きつつ、なんたる奇跡の大ドンデン返し!この爆発力!!セットや映像そう見せるか?!ン十年映画観まくってきて初の体験かも。
クズ男を解く鍵…それは米の重さww
「一人よりはいい」「悪いのは彼だけじゃない」引き止めるために目の前の理由をとりあえず上げていくんだけど、「お米重いじゃん、持ってもらえるし」に爆笑。でもほんとそうなんだよね。
元が小劇場用の戯曲だったと知って、あの見せ方に納得。…いや驚天動地。凄まじい。主演女優陣4人、ほんと頑張った。クライマックスに呑まれながらわたしがどうなったか。まさかの号泣ですよ!泣くようなシーンじゃないのに?謎の号泣。何これ。おそらく「生きる!」というエネルギーを感じたからだ。
予告だけ観てると、ミニシアター系にありそうな「クズ男とそれにほだされる女のドタバタ非喜劇」に見えるかもだけど、想像はるかに超えてた。だって謎の号泣させられて???クズ男との恋愛なんて無縁なのに、「生きよう」ってエネルギーもらえちゃって。これは映画だわ。ドラマではできない。
そして俳優菊池風磨にハマりそう…クズの菊池風磨最高かよ…ナイスガタイな全裸出てくるしさ、、
前田敦子も伊藤万理華も最高。元アイドルなんてもう消えそうなくらい女優だ。
今作で風俗嬢役をされてた黒川芽衣さん、お顔もお名前もどこかで…と思ったら大好きな「いとみち」で先輩メイド役をされてた女優さんだった。どちらも良い味と存在感を残してる👏👏👏
青森が舞台の「いとみち」、今作とはまったく毛色が違いますが素晴らしい作品なのでぜひ観て下さい。
真面目に言うと、ここに出てくるクズたちには共通点がある。
「どんなに揉めても暴力は振るわない」
「二股とか女問題はない(元カノに金もらってるけどそれだけの関係で、終わってる)」
もちろん酒乱でもない。
なので、最低限の一線は超えてないクズなんだよね。だからヨリ戻すこともできるし、観客もなんとなく許せちゃう。
ほんまもんのクズはこれぜんぶやるからなあ。そんな奴らはクズ男とすら呼べないのだ。