「さて、一番「マシな人」は誰でしょう?」もっと超越した所へ。 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
さて、一番「マシな人」は誰でしょう?
今年306本目(合計581本目/今月(2022年10月度)20本目)。
私が大阪市でみたときも、女性の方が圧倒的に多く、エンディングロールが終わって「お気をつけてお帰り下さい」といった画面がでている中で「あの人ダメだよねぇ」とかという感想は映画内でもよく聞かれました。それだけ議論が分かれるところなのだろう、と思います。それ自体は(大声過ぎないといった前提においては、今、コロナ事情がある程度おちついている前提で、マスク着用の上においては、他人に迷惑をかけない限り)認められるべきです。映画の感想は見た直後が一番話しやすいからですね。
ただ、個人的には…。やはり行政書士の資格持ちという点もあるので、「誰が一番ダメか」よりも「一番マシな人はだれか」という観点でもっぱらみました。映画内で明示的に人名って出ましたっけ…、眼鏡をかけた女性で、内職でミシンを縫っている方…あの方ですね。あの方の主張は一貫性があり好感が持てます(かつ、法律上怪しい行動をとっていない)。ほかの7名は…。まぁ差はあるとしても、しいて2番手をあげるとすると「もっとも年齢が高いと思われる、ネットフリックスを見たりどうこう」というところで出る方です(この方の主張も一応理解はできる)。ほか6人は…。結構怪しいです。ただ、「誰が最悪か」というマイナスの方向の評価というのは余りよくないのでやめておきましょう。
実はこの映画「超越」しすぎで、映画が終わったかな?と思ったら終わらないし、恐ろしく「珍妙な」終わらせ方になるのですが(このエンディングロールに至るまでのラスト5分はある意味見もの)、ここは「こういう見せ方もあり」かなというところです。極端に支離滅裂ではないからです。
気になった点など加味して下記のようにしています。
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(減点0.3/法律の解釈が危うい)
・ この映画、実は時間軸が3つあります。日本におけるコロナのリアル勃発ごろ(2020年3月24日らしい)、その2年前、そして2020年4月1日です。
この中で、リアル日本では民法の改正が行わているので、細かい部分の解釈は旧法も知っていないとわからない部分もあります(判例百選などでは旧法もふれるので、ある程度は触れるし、資格持ちの方は知っている)。その観点でみたとき、「旧法でも怪しい行為」をしているのは例の「通帳の件」で、これは扱いが微妙です(旧法と新法で解釈がわかれます)。ただ、この映画がそういう「3軸の時間軸」を持っているという以上に、さらに「リアル民法の適用が異なる」といった特異な事例で、さらに「そこまで(コメディ色もあるこの映画で)突っ込むのか」というのはあると思うので、引いてもこのあたりです。
(減点なし/お米のお話)
・ この映画、最初と最後あたりに、スーパー?でお米を買うシーンが出ます。「あきたこまち」と「こしひかり」、もう一つ何かあったと思うのですが…、「あきたまち」から選んだら「こしひかり」だったりバラバラで、しかもその購入される方(映画の中の登場人物の一人)も、妙なまでに「お米にこだわっている」部分があるのですが、そういうものなのでしょうか…(私は別にどこのお米でも、ごはんが食べられたらそれでいいと思うので…。主婦の方など、料理をされる方はお米の種類を特に気にされるのでしょうか?)。
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