「【”仕事もせずに、すいませんでした!”所詮、男とは女性なしでは生きられないおバカな生き物なのである。4組のバカップルの曰くある2年間を描いた作品。女性は留飲が下がる事、間違いない作品でもある。】」もっと超越した所へ。 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”仕事もせずに、すいませんでした!”所詮、男とは女性なしでは生きられないおバカな生き物なのである。4組のバカップルの曰くある2年間を描いた作品。女性は留飲が下がる事、間違いない作品でもある。】
ー 本作は、舞台の映画化だそうであるが、構成が面白い。そして、後半は正に映画は舞台となっていく・・。ナカナカ無いパターンである。-
<4組の、バカップルの人達>
1.お米に拘るデザイナー(前田敦子)×突然転がり込んできたヒモ男(菊池風麿)
2.子役で売れて以来、エキストラが続くプライドだけは高い男(三浦貴大)×シングルマザーの風俗嬢(黒川芽衣)
3.子役上がりタレント(趣里)×かわいい顔をしたお姉男(千葉雄大:ピッタリ!)
4.部屋の中が矢鱈汚いギャル(伊藤万理華)×軽いノリのフリーター(オカモトレイジ)
<感想>
・上記、4組のバカップルの遣り取りが、入れ替わり描かれるが、会話と行動が面白い。
特に好きなのは、
(1)三浦貴大演じる売れない俳優が、いく時に”風俗嬢”に演技を褒めて貰わないと、イケナイシーン。こういう人って、居るんだろうなあ・・。脳内で”過去の栄光男”と即座に命名する。
(2)千葉雄大演じるお姉男が、趣里演じる子役上がりタレントに甘えつつ、キスをされると”止めてよ!”と口を漱ぐシーン。
◼️全く、皆キチンと働きもせずに、良い御身分ですな。
・面白いのは、4組のバカップルの組み合わせが、現在と2年前と違っている事が分かる後半である。
ー 何だ何だ、何でそんなことになっているんだ!-
・だが、序盤、伊藤万理華演じる部屋の中が矢鱈汚いギャルの台詞の中に、仕掛けが微妙に含まれているのである。
”あ、お金振り込みに行かないと・・。”
”今日、高校の友達とパーティするから・・。” 成程。
<4組のバカップルの男に共通する事。
それは、彼らは彼女らに対しマウントを取りに行こうとするも結局は、甘え、強がり、良い恰好をしようとしつつ、弱音を吐くところである。
そんなダメ男達を女性達は一度は一喝し、(男ながら、スカッとします。正論ですから。)家から放り出すも、女性達はキチンと仕事をし、厳しき現実を受け入れ、必死に生きている故か、懐が深く再びダメ男達を呼び戻すのである・・。
今作は、男女の本質をエネルギッシュ且つコミカルに描いた作品である。>