「カッとなっても殺しちゃいかん」殺すな りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
カッとなっても殺しちゃいかん
妻の不倫を疑い、斬り殺してしまったことを悔いている浪人の小谷善左エ門は長屋で筆づくりをして生活していた。そして、同じ長屋の船頭吉蔵から、一緒に暮らすお峯の様子を見るように頼まれていた。2人は駆け落ちし、世間から隠れるようにして暮らしていたが、お峯は橋の向こうへ行けず退屈な日々に虚しさを感じていた。橋を渡りたいお峯と、居場所が知れることを恐れ、橋を渡るなという吉蔵の様子を、善左エ門は自ら手にかけてしまった妻とダブらせていた。吉蔵とお峰はどうなる、という話。
52分と短いがなかなか趣のある作品だった。中村梅雀、柄本佑、安藤サクラの3人の芝居はさすがに素晴らしく、入り込んでしまった。
カッとなっても殺しちゃいかん、って善左エ門の懺悔を描いていて良かった。
コメントする