デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
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「前作と同じ演出とビジュアルとデザインで描かれる貴種流離譚の第二章!IMAXがオススメかな」
先行上映にて鑑賞したが、前作のPart1同じ監督や撮影にもちろん主演俳優も同じなので、作品作りやテイストは殆どかわらないので、違和感なく見れる。 変化があるとすると、主人公ポールと母親が前作ではあまり出番が少なかった砂漠の民フレメンとの信頼を得て救世主として行動するまでの部分がじっくりと描かれる。 その部分はまるで密着ドキュメントのように感じるが、この辺は動きが少ないので、人によっては退屈するかも(いわるゆる物語や行動に説得力を持たせるタメの部分でドラマとしては重要なのだが) ポールがフレメンの民でもビビるほど巨大な砂の虫(サンドワーム)を操る場面は、映像と音響効果もあり凄まじい迫力で正にスペクタルで、ここらへんからクルマでいえばギヤが入り映画も加速して行く。 ポールとは対象的な形で登場する強敵でもあるフェイドとの対決もあり、フレメンとの決起ありと後半は、ために貯めた見せ場が連続してあり怒涛と興奮に浸れ没入できる もちろん意外な人間関係の変化もあり物語も単純な復讐譚ではない深さが見える。 未だに原作を読んではいないが、今回の映画を見ると原作の影響力は、後のSF映画や漫画作品に多大だと改めて思う。 役者陣も新規参加組も含め存在感バリバリで作品の質に貢献してる。 現在日本に2カ所しかない正方形に近いフルサイズIMAXスクリーンで観るのが、もっとも効果的な秀作ではあるが、ノーマルスクリーンや通常の音響だと、どの程度没入感が下がれるのか?は未知数ではあるが、配信後にスマホやタブレット端末での鑑賞は寂しいと思う。(正直ストーリーは複雑でもなく古典なので驚くサプライズは少ない) 先行上映で、池袋の現在日本に2カ所しかない正方形に近いフルサイズIMAXスクリーンで観たのだか、前日から上映中のマナー違反行為がSNSで問題になっており、心配して鑑賞したが自分の回でもやはりスマホ使用のトラブルで罵声が飛び、余韻が削がれたのはガッカリだった。 作品自体は大満足でしたが、先行上映でさあもマナーの悪い馬鹿な客(フェイドに始末してほしいw)がいるのは残念(けど怒鳴るのはやめたほうがイイ)
ここはデューンだ
「デューン 砂の惑星 PART2」I-MAX先行上映。あえて2列目で観たんだけど、視界の全てがスクリーン、音圧で服がビリビリと震えるという状況での圧倒的な映像の連続で、これは鑑賞というより体験。しかもアトラクション的でなく完全に映画としての体験。ぜひ、映画館で前方の席で観てください。 あと、前作を観ていないとわからない用語連発や人間関係が描かれているので、サブスクでPART1の予習は必須ですね。設定説明に終始したPART1から一転の満を持しての怒涛の展開が待ってます。 どうでもいいことだけど、ちょっと気になったのが、サンドワームからはみなさん、どうやって降りるの?
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 渾身のSF大作且つ長大で複雑な原作を巧く脚色している。上映時間の長さも気にならない。大満足。PART3 有るのなら原作の続編も読まなくちゃ。
《原作既読》 ①PART 1 を観た後、気勢が上がらない内容にやや否定的なレビューを書いてしまいましたが、その後原作を読んで納得。 そら、あーた、隠謀・罠にはまって一族郎党・家来衆まで殆ど全滅するまでの話だから盛り上がらないこと甚だしで当たり前。 リベンジ上等のPART2が作れて良かったですね。 ②ドゥニ・ビルヌーブ監督ならではの造形美・映像美はPART1から引き続き見事だが、本作は特にサンド・ウァームの群れで皇帝/軍に突っ込むところが大変素晴らしい。 こういうシーンはやはり文章では想像しにくく映像ならでは。 フレメンの集落はやや原作を読んだイメージとは違っていたが気になる程ではない。 ③キャストはほぼ適役・好演。 ただ、SFの浮き世離れした且つ本作の様な中世っぽい世界観(宇宙観といった方が良いかな)には、エリザベス・ピューの個性はやや現代的過ぎて合わなかったように思う。 反対に、レァ・サドゥのミステリアスな雰囲気はピッタリ。 兄のポールと同等或いはそれ以上の能力の持ち主である妹の未来の姿をアニヤ=テイラー・ジョーンズが扮しているのも良いキャスティング。 シャーロット・ランプリングもPART1より出番が多くてオールドファンとしては嬉しい。 ④皇帝とか男爵とか陛下とかいう中世的な世界観はやはりやや古くさく思えるが(というか人間はやっぱりこういうセレブ観がお好き?)、実は巫女(といのも余り適切な表現ではないですが)集団が裏で男社会を操っていた、というフェミニズムっぽいバックストーリーもあるSFなのです。
PART3も是非つくって欲しいのですがドゥニ・ヴィルヌーブの最高傑...
PART3も是非つくって欲しいのですがドゥニ・ヴィルヌーブの最高傑作は『灼熱の魂』か『ボーダーライン』派としては複雑な気分です
駆け足
パート1はものすごく丁寧にゆったりと進みました。 ところが今作ではものすごい駆け足。 話の流れがわからないわけでもありませんが、教母や生命の水、ベネゲセリットの目的とかポカーンとならないのかな。 ダンカン無駄死と妹の扱いが雑すぎてとんでもない映像と音楽が勿体無い。 シールドを使った戦闘とかほとんどないし、原作に忠実だけど核兵器のあまりといえばあまりな描写。 そして最後までナビゲーターは出てこないまま。
丁寧な映像と重厚なサウンドの見応え十分なスペースオペラの第2弾
本作は原作既読でSF映画のオールドファンにとっては期待値が圧倒的に勝り、ある程度の内容であっても割と前向きに捉える傾向にあるようだが、作品になんのリテラシーもない人がいきなり観ても、映像や音楽が良いということ以外は尺が長く内容が伝わりにくい退屈な映画という印象のよう。 現に自分の周囲でパート1を観た人達からどこが面白かったのか何度か聞かれる事があった。 自分が思うに、やはり状況や設定の説明が圧倒的に不足していることがその要因だと思う。 特にベネ・ゲセリットとはどういう集団でどのような能力を持っているのか、また何を目的としそのために今まで何をしてきたのか、さらに何故クイサッツ・ハデラックの誕生を望むのかあたりは少なくともしっかりと説明すべきだと思う。 また途中途中で入ってくるフレメン語や別の呼称があること(ポール・アトレイデスとムアディブさらにリサーン・アル=ガイブ、惑星アラキスをデューン、スパイスをメランジ、サンドワームをシャイ・フルードなど)も物語をわかり辛くしている要因だと思う。 一方、映像作品としては精神性や宗教感を織り込んだ砂漠を舞台とした壮大なスケールの大河ドラマに相応しいド直球の映像美とハンズ・ジマーの重厚なオーケストラでエンタメの極みのような劇場鑑賞作品に仕上がっている。 更に本作で追加キャストとなったクリストファー・ウォーケン、オースティン・バトラー、レア・セドゥ、フローレンス・ピュー、アニャ・テイラー=ジョイなどメジャー俳優の惜しみない起用も映画としての格がまた一つ上がった気がした。 特にオースティン・バトラーの存在感は光っており、サイコな敵役として強烈な印象残してた。 砂の下に隠れていた兵士が出てくる描写は影の軍団のようで最高に好きなシーン。 若干原作と異なる展開もあり気にならなかったわけではないが、パート3はやはり期待してしまう。
言うこと聞けっ!
前作は全くハマらなかったんだけど、海外の評価は驚くほどいいし、リバイバル上映の時にチラ見した本作のシーンもめちゃ良かったんで、心機一転かなり期待していた。 でも、ごめん。やっぱり無理だ。予告みたいな前作と比べると、ストーリーもVFXもボリューミーだし、直ぐ物語が始まるから内容が頭に入ってきやすいけど、自分が馬鹿なのか、面白さが理解出来なくて、なんかもうとことん乗れない。現時点で日本の評価もかなりいいし、完全に好みの問題なんだろうね。いやー、見事に楽しめなかった。怒鳴ってるみたいな、脳内に語りかけるあのスキルとか、マジ苦手なんだよ。 映画、特にSFものって、子供心をくすぐるような要素が凄く大事だと思うんですよ。「スターウォーズ」とか「アバター」とか、まさにそうだし。でも、この映画にはまるでない。迫力と映像美でねじ伏せている感じ。ほら、音響すごいでしょ?いや確かにDolbyで鳴り響くデューンの世界はとんでもなかったよ。でもさ映画館だからいいけど、そうじゃなかったら何が残る??やり尽くされたストーリー、かったるい展開、緊張感のないアクション。しかも、Part1と似たラストって...笑 そりゃないだろ。もうやめろってそんな終わり方するのさ。 主人公側よりも悪役側の方が魅力的。なのにあっさりし過ぎ。Part1に引き続いて同じキャラが悪党として立ち上がっているのに、あまりにも呆気なさすぎませんか。そこにテンポ要らないんだよ。なんなら、そこが1番見たいのに。なーんで、エンドロールが近づくにつれてつまんなくなるんだよ!!序盤の、「お、これすごいかも」とワクワクしたあの時間返せ!前作の焼き直しじゃんこれじゃ! 好きな人ごめんなさい。自分には良さがさっぱり分からなかった。レア・セドゥの衣装が神秘的で最高だったんで、前作比upのこの点数。やっぱり、歴史に名を残すSF映画ってマジですげぇんだな...。スターウォーズ見よっと。
筋と絵のマリアージュ(笑)
一作目、初見では美麗すぎる映像と盛り上がらない筋の流れに星2個の低評価を下したまたぞう。ところが本作の予習として配信で再鑑賞したらなかなかサーガとしての魅力を感じてしまい星4個に改変。ただやはり背景構築に終止し一作の中で盛り上げて終わらせられなかった点はあかん。 それを踏まえてのPART2。本作は変わらぬ美麗な映像に、今回はわかりやすく勢力を拡大してゆく英雄譚とが合致し、音楽も含めた娯楽大作として出来上がっていた。3作目の声も聞こえており、継続を意識させる終盤なれど、一本の中でもきちんと始末がついている。それにしてもこのナウシカ感(笑) グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXで先行上映を鑑賞。水曜夜9時の会員予約開始時間は流石に大混雑、繋がった時にはもう20席くらい埋まってたがそこそこの席を確保。次はオッペンハイマーじゃな。
素晴らしい映像と音響。それだけでも観る価値は十分。 144分の上映...
素晴らしい映像と音響。それだけでも観る価値は十分。 144分の上映時間も全く苦にならない。 ただ、part1ほど感激しなかったのは何故なんだろう。。。 画面や音に慣れちゃったから?期待が高すぎた? ポールやチャニの葛藤がイマイチ得心がいかない? 3時間もあるのに後半のバタバタ具合が,,, いや、十分に面白かったんだけど、、、ねえ。 うーん、とりあえず、映画を観てから読もうと購入後も未読だった原作小説を読んでみよう。 追記 絶賛コメントの嵐なので、イマイチ乗り切れなかった自分の感覚がおかしいのかなあと思っていたら、”BLACKHOLE”でてらさわホークさんが自分と全く同じモヤモヤを話していたので、なんかホッとした。
帰ってきてよ
前作のようにまるっきり進まないってことはないし、登場人物も増えて、終盤の合戦などは大迫力!なんだが。なんだが… やっぱりなんというか、いちいち大袈裟でなんとも鈍重な展開としか言い様がない。「虚仮威し」という語すら浮かぶほど… そんなじゃなかったよね、ヴィヌーブ。帰ってきてよ、ヴィヌーブ…
素晴らしい! 傑作だった前作をも遥かに超える大傑作!!
IMAX先行上映で鑑賞 IMAX生まれの超大作だけあって、ケタ外れの映像・音響がとてつもなく凄い、凄すぎる 1作め同様、極限までライブ撮影にこだわった砂の惑星アラキスのうっとりするほどの映像美、そして終始流れ続ける名匠ハンス・ジマーさんの不思議な音楽と効果音は誰も見たことのない遥か彼方の未来の異世界へ誘い、ずっとこの世界観に浸っていたくなる居心地の良さ ストーリーも前作が“静”なら本作は“動”、前作に比べてかなり烈しく、展開があり面白かった 侵略者ハルコンネン家から母なる惑星を守るために立ち上がる主人公ポール率いるフレメンとの戦いが熾烈を増し、全面戦争へと発展、巨大な宇宙船やトンボを連想させる飛行機オーニソプター、そして超巨大なワームまで入り混じっての超弩級スペクタクルアクションが腹の底まで響き渡る重低音と共に繰り広げられます 名画「アラビアのロレンス」を彷彿とさせる美しい砂漠やダイナミックな景色の数々、さらに名画「ベン・ハー」のチャリオッツ・レースを凌駕する大群衆に手に汗握るアクションシークエンス、名画の風格を備えながらもIMAXの最先端テクノロジーと現代考えうる最高の才能が集まり生み出された現代における映画製作の最高峰を目の当たりにし全てにおいて圧倒されます キャストも良かった ティモシー・シャラメさんがワイルドで逞しさが増し、アクション含めすごくカッコよくハマってました 後半の“ヴォイス”を操り皇帝と対峙するシーンは圧巻、素晴らしかったです レディ・ジェシカ、やっぱりイイ! 本シリーズで一番好きなキャラです レベッカ・ファーガソンさんが相変わらずすごく綺麗、顔に模様の入った教母様がバッチリ似合ってて、めちゃくちゃ素敵でした その他、個人的に大好きな女優さん達が新キャラで登場するのが嬉しかったです、レア・セドゥさんもフローレンス・ピューさんもすごく綺麗でした、そして公開直前に発表されたアニャ・テイラー=ジョイさん、メチャクチャ出番が少なすぎてもっと見たかったです この出来栄えなら確実にパート3ができるでしょうから、次作ではもっと見られると期待してます と、何から何までがリッチでまさに“これこそThe映画“という近年稀に見る大傑作 たくさんの人に新たなる名作の誕生を是非劇場、できればIMAXのオリジナルテイストで味わっていただきたい、超オススメの傑作です!
1984版との比較
1.脚本 2024 ストーリーは正直、ひとつの映画としては両作とも面白いものではない。ダイジェスト的で分かりやすい1984、原作に忠実で叙事詩的な2024と、その時代を反映して対象的なものとなっているのが興味深い。 2.演出 2024 バランスが取れているのは圧倒的に2024。しかしハルコネンやスペースギルドなどのヴィランに偏愛を感じる1984も魅力をある。 3.視覚効果 2024 CGがほとんど無い1984だが、思考機械(AI)を禁止している世界観においては1984のアナログ感が妙にマッチしている。 4.キャスト 2024 これは2024の圧勝。ただしフェイドだけは1984のスティングが個人的には好み。 5.美術、デザイン 2024 1984もスタッフは頑張っている感じがするけど、撮影がイマイチなので良いデザインが映えない。 6.衣装 1984 クオリティは互角。しかし貴族階級の女性衣装の絢爛豪華さは1984が上。さらにフレメン族のスーツデザインは差が無く、1984版の凄さがわかる。 7.音響 2024 これは2024の圧勝。ただ1984版のデビッド・リンチ音響とも言うべき工場サウンドは独自性を感じる。 8.音楽 1984 TOTO、ブライアン・イーノを起用した1984の映画音楽はその突出したクオリティで砂漠の世界を音楽で完全に表現している。そのため2024版はそれに一部似てしまった音楽になっている。 9.撮影 2024 砂の惑星の空気感を感じるほどのカメラは2024版の最大の見どころ。アカデミー賞の候補になると思う。 10.結論 映画のバランスクオリティは2024版。でも好みは1984版です。
IMAXでの鑑賞は圧巻でした。
昨年末にPART1を吹替版で予習して満を持して鑑賞して助かりました。 開演からいきなりPART2の新たな展開となり予習なしでは理解困難だと思えます。 それと、1年以上も前の作品なので、記憶違いと吹替版を観たので解釈違いがあることがはっきり分かります。 PART2では更に家系問題が複雑になり、PART3ではもっとその問題が複雑に浮き出てくるようです。 そう、PART3があるのです。 睡眠中の夢と白昼夢の幻覚で未来が垣間見られ、 そこにPART3が予言されています。 それは、… そんな予言や妖術、信仰に人心操縦など人間同士?の隠微な心の彩なども絡ませながらの過激な戦闘は見応えがありました。 でも、展開を省略したり早過ぎたりするので慌ただしいです。 それにしてもIMAXのワイドな画像に迫力ある音響はこのデューンのためにあるように炸裂し、すっかり満喫してしまいました。 復習のためと更に画像集中して満喫するためまた吹替版があればまたIMAXでまた観たいです。 3月24日に、吹替でまた見てしまった笑笑 ( ̄∇ ̄) デューン 砂の惑星 PART2 劇場公開日:2024年3月15日 166分 「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化し、 第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。 その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。 ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。 砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、 宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。 ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、 レベッカ・ファーガソンら前作のキャストに加え、 「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレア・セドゥが新たに参加。 デューン 砂の惑星 PART2 劇場公開日:2024年3月15日 166分
人類史の1ページを想起させるSF超大作
前作「DUNE/デューン 砂の惑星」を観てから早2年半近く。PART2が3月15日公開ということでしたが、3月8日から3日間、先行上映をやるということを知り、いち早く観に行って来ました。3日間も上映するなら、3月8日を公開日にすれば良かったんじゃないかと思いましたが、この辺は配給側にもご事情があるんでしょう。 いずれにしてもようやく続編にありつけた訳ですが、前作同様砂漠での戦いはド迫力。IMAXの劇場で観たこともあり、音響が抜群で、終始自分の身体も振動していました。ストーリー的には、前作から時間が経過しており、正直失念している部分も多かったものの、極端な話前作を観ていなくても楽しめるものだったかなと思います。前作を観た時の感想を振り返ると、主人公のポールが、「スターウォーズ」で言うところのルーク・スカイウォーカーとして成長していくのか、アナキン・スカイウォーカーとして暗黒化していくのか楽しみと書いていたのですが、本作の終わり方を観るとどちらかと言うと後者寄りになっており、PART3があるのであれば、今後の動向も引き続き追っていきたいと思いました。 また前作ではあまり感じませんでしたが、本作ではポールが砂漠の民であるフレメンと行動を共にし、共通の敵であるハルコンネン家と対峙する展開になっていました。この辺り、何処となくイスラムチックなフレメンと、(少なくとも表面的には)共闘する白人のポールの姿が、かの「アラビアのロレンス」の姿に重なった感もありました。本作は全くのフィクションではあるものの、実際の人類史を感じさせるところが最大の魅力じゃないかなとも思ったところです。 一方で、前作で度肝を抜かれたワーム(巨大な虫)の暴れっぷりが、見慣れてしまったからなのか、人間を襲うシーンが減る反面、むしろ人間側(フレメン)が利用していたからなのか、いずれにしてもコモディティ化していた感があって迫力が薄れてしまい、その点はちょっと残念でした。 そんな訳で、ド迫力の音響と映像を堪能できた本作の評価は★4とします。
どこを切り取っても絵画になる映画
前回もそうでしたが、近代絵画の様なしっとりと趣きのある映像がもの凄い未来感を感じさせてくれるでしょう。それもあって超未来にWWI辺りの砂漠の民がロシア風味の中世の騎士道物語の様なストーリーを展開するミスマッチ感は趣きがあり中々にマニアックな味わいがありました。 あと、ディヴィッドリンチ版を見た方は場面場面で色々思い出すかも知れません。これは見ちゃった人だけの楽しみです。
ポールは何処へ、チャニは何処へ
あの二人の行く末が気になりつつもこの後はスターウォーズになりかねない不安も。 今回はほんと盛りだくさんで濃い。もうちょっと見たいシーンも多かったがカットされてるんだろう。仕方ないか。 パート1の不全感を払拭してくれたのはみごと。 レイトショウで3時間近い映画なので寝てしまわないか心配だったが目を離す隙も無い構成で良く出来てた。また観たくなってきた。
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