デューン 砂の惑星 PART2のレビュー・感想・評価
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よくわからなかったけど凄かった
池袋のIMAXで鑑賞。
プライムで前作を予習したこともあり、何となく物語についていくことができました。
劇中で描かれる砂漠は壮大で美しく、スクリーン全体に映し出される映像とダイナミックな音響効果によって、まるで自分がその場にいるような臨場感がありました。特に、サンドワームが襲ってくる場面は、目の前で起こっている出来事のように錯覚しました。
ただ、包まれるような音の聞き心地が良すぎて何度も睡魔に襲われました。それもあってか、途中からストーリーがわからなくなり、結局どんな話だったのかあまり理解できないまま終わってしまいました。
個人的に良かった点は、ポールとチャニを演じる俳優の演技が上手かったことです。どちらとも20代と若く、デューンの世界観にうまく溶け込んでいました。ここから、私と同年代の人がハリウッドの大作映画で主演していることに感心しました。
全体的に観て「よくわからなかったけど凄かったな。」の一言に尽きました。砂漠で繰り広げられる戦いにドキドキし、若手俳優の演技が素晴らしかった作品になっていました。
実際に目にしたかのような体験を
私は(評価は低いらしいのですが)デイヴィッド・リンチ版(1984年)が好きなので、そちらとの比較になってしまいます。私の感覚的には、デイヴィッド・リンチ版が舞台劇、この新作のドゥニ・ヴィルヌーヴ版が本物の実映像という印象を受けました。
PART1でも感じたのですが、本物の映像を見たかのような生々しさ、迫力、スケール感を存分に味わった気分です。更には、砂漠の国々の文化、伝統、戦いぶりが何千年もそうして戦い続けてきたようなリアルさ。実際、そうした部族に出演を依頼したんじゃないかと思ったほど。岩陰でしゃがみこむ仕草、仲間同士の素振りや歌うようなざわめき(♪異邦人)、地球人の科学文明が極まり、宇宙に進出して砂漠の惑星に住み着いたら、やはりそうした古代の風土へと変わってしまうのでしょうか。
逆にSF感は薄く感じました。砂漠での戦いが主であるため、どうしてもそうなってしまうのか。映画全体で、SF感を大きく担っていたのはUの字を連ねたロゴぐらいかもw ハルコンネン家と文化の違いもエグイのですが、どうにも自分はSFといえば未来のメカやロボットのイメージしかないので、単なる文化圏の違いにしか見えないな。あの白黒の花火が面白かったけど。リアルの花火をネガ反転したみたいで。
お話も渋い終わり方で、シビアで良いですね。皇帝を服したけど、領主会議(だったかな?)との対立を生み、ポールは最後の勝ったけど血まみれの辛勝、皇帝の娘との政略結婚、チャニとはことさら不仲のまま。俺達の戦いはこれからだ!って終わり方ですね。原作も話が続き、新訳も出ているので、PART3以降(タイトルも原作と合わせて変わるのかな?)も続くのでしょうか。ティモシー・シャラメさんが若く美しいうちに頑張ってほしいですねw
余談になってしまいますが、前回のデイヴィット・リンチ版もやっぱり好きです。オープニングはプリンセス・イルーランの姿が宇宙空間に浮かぶ独特のSF感。先に申したとおり舞台劇ならではのカーテンコールで締めくくられてて(顔写真じゃなくて、役者さんたちが身を正しているビデオ映像)締めくくりは砂漠に豪雨のハッピーエンドもいいじゃないですか。デイヴィット・リンチ独特のセンスも良かったなーって思うんですが、そうですか。評価低いんですか(映画.com:3.0)。残念、残念……。
4DXで新感覚なプレミアム映像体験を!
第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。1作目では、評価もまちまちでしたが、初めから2作目ありきの2部作と考えると1作目の評価も⭐︎半分はあがります。ぜひAmazonプライムなどで復習してから、本作品に臨むことをおススメします。
また、本作品を本日は少しリッチにプラス1000円払って、プレミアムな映像体験4DXで鑑賞してきました。
4DXは韓国発で最先端の体験型シアター。シートが前後左右や上下にダイナミックに動くうえに、水や風、香り、フラッシュなどの革新的なスペシャルエフェクトが、映画を「観る」から「体感する」ことに変え、全く新しい映像体験をすることができます。USJのハリーポッターに3時間近く乗っていると思ってください🙄想像より揺れます。風が吹きます。若干寒いです。ポップコーンはやめておいた方が無難です。シートは4シートを1セットに連動して動きますので、より激しいのをお好みの方は、前方から3、4列目のシートの端の方がおすすめです。また少しの体力は必要ですので、酔いやすい方はご遠慮下さい。乗り物が苦手でない方は、一度は体験してみて欲しいプレミアムな映画体験になること間違いなしです!
一方、IMAXと呼ばれるプレミアムシアターは、アメリカ発で「ファーストクラスの映像体験」がキャッチコピーのシアター。映像、音響、空間、作品をすべて最高の水準にまで高めたシステム。つまり、上下左右壁いっぱいに広がる大型スクリーンにより、これまでにない高画質・高音質・大迫力の一体感が味わえます。こちらのIMAXはシートが動くことはなく、乗り物が苦手な方も安心して特別プレミアムな映画体験を楽しむことができます。
お近くにあるプレミアムな映画館で一度リッチな映像体験をしてみるのもおすすめです♪
本作品は、その体験をするのにふさわしい見応えあるSF映画となっています!!
今作品で終わっても十分満足感はありましたが、次作への布石が散りばめられているエンディングに期待せずにはいられません。もし3作目があるのなら、またプレミアムな映画館で観てみたいと思う今宵でした。
There's No Shame in Trying to Be Cool
Dune continues its ambitious production in another action-packed sci-fi soap opera. Based on the sandy novel that inspired Star Wars, my biggest complaint for Part One was that it was more like Disney than George Lucas. With the story in momentum, Part Two can turn up the ambience, letting one douse in its chic costume and set pieces while introducing a gruesome villain. Great soundtrack.
単純な英雄譚でなく、民衆が熱狂するリーダーの危うさを示唆する現代性
デイヴィッド・リンチ監督版の「デューン 砂の惑星」(1984年、上映時間137分)では主人公ポールと次期男爵フェイド=ラウサの決闘がラスト前のハイライトだが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による連作では155分の1作目に続く本作166分のエンディング近くで同じポール対フェイドの決闘が描かれる。つまり、フランク・ハーバートによる原作小説の物語の経過を、リンチ版に比べてここまで2.5倍近くもの尺を割いてじっくり描いているのがヴィルヌーヴ版「デューン」なのだ。したがって当然、ポールがいくつかの試練や戦いを通じて抑圧された砂漠の民フレメンからの信頼を勝ち取り、彼らの救世主として熱狂的に支持されるようになる過程も説得力十分に語られる。
ティモシー・シャラメが体現する美しい青年ポールは、さまざまな経験を通じて戦闘能力、超自然的な力、リーダーとしてのカリスマ性を高めていくものの、それが単純な英雄譚として描かれていないのはヴィルヌーヴ版でより示唆的だ。原作者ハーバートはあるインタビューで「リーダーが常に正しいとは信じるな」というメッセージを小説に込めたと語った。
2020年代の今、世界に深刻な影響を及ぼしているロシア・ウクライナ戦争とパレスチナ・イスラエル戦争も、もとをたどれば石油などの資源をめぐる当事国や利害関係のある諸外国の諍いや衝突がやがて大きな争いになっていった経緯がある(ハーバートも中東・北アフリカの砂漠地帯の石油を砂の惑星のスパイスに置き換えて小説を構想し、「アラビアのロレンス」も参考にした)。民衆が熱狂し盲信する独裁者や政治的リーダーは今もあちこちの国にいる。ヴィルヌーヴ監督は「デューン」連作で商業的成功を収めたこともあり、ハーバートの予言的メッセージにより忠実で現代世界にリンクする展開をこの先も続けてくれるだろう。
砂と香料に導かれし陶酔の映像叙事詩
つくづく映画とは特殊な香料が散りばめられた時の砂であることを思い知った。客席で体全体に砂を浴びながら、あらゆる感覚が熱を帯びて研ぎ澄まされていく。前作がいわば苦難の物語だったのに対し、本作は猛然と突き進む復讐劇。そのカタルシスをヴィルヌーヴ監督は夢の底から迫り出してくるかのような幻想と陶酔の映像演出でもって描ききる。冒頭の戦闘での畏怖するほどの静けさや、その後の体内の水をめぐる生態学的な描写、音や手話を駆使する意志伝達にしても、全てが言葉を超えたヴィジョンとなって観客の脳裏に状況を刻む。それでいて優雅で深遠。終盤へ向け表情を変えゆくシャラメの存在感に酔いしれ、そのほか全キャストの一要素に徹した献身ぶりにも感嘆させられることしきり。見事なアンサンブル、美術、音楽・・・あらゆる意匠が砂漠のキャンバスで混ぜ合わさり、F.ハーバートが創りし複層的テーマを秘めた冒険絵巻を威厳を持って成立させている。
この調子で
壮大なスケール。物語はまだ続く(よね?)
2021年の『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編。1作目の最後で滅ぼされたアトレイデス家の跡継ぎポールが覚醒していくさまが描かれます。
“2部作”という事なので、Part2のこの作品を持って、一応、ドゥニ・ヴィルヌーヴ版のDUNEは終わったことになります。でもねぇ、見ればわかるけど、この終わり方は終わってないよね。原作は一大叙事詩なので、そうなるのも仕方ないと思います。
インターネット上の百科事典での小説DUNEにおける記述でも言われていますが、スター・ウォーズと設定が被るところが多いですね。あんなところや、こんなところとか、色々色々。そう言う意味でも、興味深い作品です。
続きがあったらみて見たい気もしますが、そういうサーガ物って、だんだんダレてくるんですよねぇ。2部作くらいがちょうどいいのかな
超スペクタクル感、とても映画らしい映画
前作を観てそれほどハマったわけでもなかったが、本作も前作ほどではないにしろ第97回アカデミー賞5部門ノミネートで録音賞と視覚効果賞受賞の高評価を受けたことと、推しの役者さんが名を連ねるキャスト陣ということもあり、やはり一度はと鑑賞。
超スペクタクル感で、とても映画らしい映画。当たり前だが、やっぱり超SFもの。劇場で観れば相当な迫力だったかも知れないが、配信ではもうひとつ伝わりにくい。
ストーリーとしては、単純が深く絡み合い、凄まじいアクションがまったりと繰り広げられる感じで、特に手に汗握るという感じでもないのだが、比較的長尺の上映時間166 分も飽きることはない。
本作はやっぱり好みで大きく評価が分かれるか。
いずれにしても、ティモシー・シャラメの佇まいはどんな時も美しい。これだけは揺るぎない感想。
没入感を楽しむ作品
ドゥニ・ヴィルヌーヴはクールだね
IMAXで。
ドゥニ・ヴィルヌーヴはクールだね。
まるで引き算の映像。色は、整理され、カラーで目がブルー以外、ブルーは全く使っていない。砂の色と、太陽(?)のオレンジ色で覆い尽くす。(時々モノクロになるし)
デザイン的にもゴテゴテしたものはなく、スッキリしている。
基本的に「ブレードランナー2049」と同じような色調。
話は、結構入り組んでいて、なんとなくわかるけど、もう一度見ないと理解ができない。(今度は設定を予習して見に行こうと思う)
ラストはクール。それぞれの気持ちが錯綜して、最大の決戦(かな?)を前にして終わる。パート3へ続く。
主役のティモシー・シャラメがまた一段とカッコよくなる。母親のレベッカ・ファーガソンは、今回のパートで力を発揮する(役柄的に)。やはり彼女でなければ務まらない。相手はシャーロット・ランプリングだし。
それと相手役のゼンデイヤが良かった。彼女は「グレーティスト・ショウマン」でも良かった。
大感動っていう訳ではないけど、クールさに感動。もう一度見てみる。
闘うということ
リンチ版のデューンも好きだが、丁寧な今回のリメイクが凄く好き。
劇伴も美しく、砂漠も美しい。
パート1はとことん不幸に落とされ、失うばかりだったポールが砂漠の民を率いて「転」となる今作。
相変わらず美しい世界に美しい劇伴、そして英雄が誕生する瞬間に立ち会える至福。
母は教母となり、かつての師との再会、そして生きる目的であった仇との対峙。
全てが丁寧に描かれ、尺の長さも感じさせず、優雅な時間が過ぎていく。
英雄の心の揺れ、失った関係、歩み寄る未来。
この先に起きるであろう切なさと希望を感じさせるエンディングも良い。
ポールが決闘に勝ち、そのまま空へ旅立ち、サンドウォームが走る。
一つの曲で全てを表現しているのもたまらない。
早く続きを観たい。
面白い
映像は凄いが
SF作品に興味がない人も楽しく鑑賞できる
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