劇場公開日 2022年2月25日

  • 予告編を見る

「ジム・ブロードベントとヘレン・ミレン、名優2人の燻銀の魅力が光る」ゴヤの名画と優しい泥棒 12shiho28さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ジム・ブロードベントとヘレン・ミレン、名優2人の燻銀の魅力が光る

2022年3月21日
スマートフォンから投稿

笑える

幸せ

ジム・ブロードベントとヘレン・ミレン主演の実話を元にしたコメディ、って時点で観たくなった

1960年代のイギリス。ダメダメだけど憎めない初老の主人公パントンと、生真面目でしっかり者の妻。
バントンは当時話題の名画を美術館から盗み、身代金を孤独な老人たちに役立てようと企むが、そこにはいくつもの壁と、優しい嘘があった…

ノッティングヒルの恋人の監督作だからか、貧しい老夫婦の暮らしがなんとなくおしゃれで、お湯を沸かす間に踊るダンスすら様になる

REDでも男前だったヘレンが、ごく庶民的な生真面目な主婦をいじらしく演じれば、アイリスで包容力に満ちた夫を好演したジムが、憎めないけどダメな男を好感度100%で演じる
その絶妙のバランスが素晴らしい

全体的には、前半が少しもたついた印象だけど、後半の引きがすごい
優しい嘘を含んだ裁判所のシーンは必見

個人的に☆5中3

12shiho28