劇場公開日 2022年2月25日

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「いい話だけど、少し退屈だった」ゴヤの名画と優しい泥棒 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5いい話だけど、少し退屈だった

2022年3月6日
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鑑賞方法:映画館

物語の「隠された事実」が明らかになるときはクライマックスの1つになる。予告編の難しさは、この「隠された事実」を明らかにせず、映画の面白さ(面白そうな雰囲気)を伝えなければならないところだと思う。
本作ではゴヤの名画を盗むこと、盗んだ目的がすでに予告編で明らかになっている。他に何が隠されているのだろうと思ったのだが、なるほどそこか!と唸ってしまった。いや、それでもそこまでの衝撃はない。そんな衝撃を楽しむ映画ではないのは十分承知している。
でも、中盤までが結構退屈だったので、そんなところを期待してしまった。結局、面白かったのは法廷シーン。検事の追求に、ケンプトンが小気味よくそして小馬鹿にするように返していく姿がいい。あー、英国紳士っぽい返しだなと。これが実際に起こった事件だということも興味深い。そりゃ、映画にしたくはなる。

kenshuchu