「guilty or not guilty」ゴヤの名画と優しい泥棒 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
guilty or not guilty
1961年イギリスでゴヤの名画「ウェリントン公爵」を盗んだ罪で起訴された男とその家族達の話。
過去には受信料を支払わず逮捕されたこともあるといいつつ、高齢者にBBCを無料でみさせろや!と声高に叫びながら、自身はTVの受信コイルを外しBBCを映らないようにして受信料を払わない!と徹底した態度の老齢の男。
そしてそんな旦那に辟易の大人しく暮らしたい妻と二人の息子という家族を軸に物語をみせていき、ナショナルギャラリーからウェリントン公爵が盗まれて展開していくストーリー。
すっとぼけた様な旦那にマジメ過ぎて偏屈にもみえる妻、そして船大工になりたい次男とヤンチャな兄貴という家族をちょっとドタバタ、ちょっとコミカルにみせていきとてもキャッチーな空気感、絵を盗んできてからも本気か?というボランティア思考。
バレそうになってから捕まるまでの流れも何の抵抗もなく嘘のような流れで、何だか化かされている様なw
そしていよいよ冒頭の続き、本当のタヌキはここからというねww
当時の14万ポンドってかなりのものだけど、まさかの結末にそんなのありなのか???
いや~そういう時代だったということですね。
根底にある悲しさを匂わせつつ、犯罪を描いた作品だけど、毒がなくてほのぼのしていて痛快でとても愉しかった。
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