MIRRORLIAR FILMS Season2のレビュー・感想・評価
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おもしろいが、短辺の寄せ集め
短編としてはおもしろいが、1つ1つが短すぎて
感情移入する前に終わってしまう。
一番最初の短編は、空気感を感じただけなのか、
お互いの意思がある程度察したのか気になる。
2番目はなぜあれだけ強いのか気になるし、
後はいいか。
Season1より格段に良かった
2022年劇場鑑賞81本目。
Season1が今ひとつの作品ばかりで、短編集は自分には向いていないのかなあと思いつつ、途中で止めるのも気持ち悪いので鑑賞。
いや、今回はどれもいいな!この1時間半前に史上最低トラウマレベルの仮面ライダーオーズを観たばかりというのもあるかもしれませんが、どの作品も短編である意味があったな、という感じでした。特に「適度なふたり」が一番好きでした。
パンフレットないので0.5減。
短編9作品、表現の仕方は違うけど、 命の大切さが伝わってきた。 個...
短編9作品、表現の仕方は違うけど、
命の大切さが伝わってきた。
個人的には、俳優 志尊淳さん、初監督作品「愛を、撒き散らせ」、志尊さんのイメージと違い、少し驚きましたが、
人との関わり合い方、コミニケーションのとり方の難しさ、人への寄添いの大切さを感じました。
監督が作って下さった「余白」のお陰で、自分自身、色々なコトを思い出し考えました。改めて大切なコトに気づけました。「生きててくれて、ありがとう」心に刺さりました。
「適度な二人」ほっこり微笑ましく、観られた。
女優 柴咲コウさんの作品のラストの「一人ひとりの 少しの優しさがあれば」この言葉が この映画全編を総括したメッセージに 感じました。
山田Pが作品の並びをこだわったとおっしゃっていたが、そこもよかった。
とても贅沢な企画。
作品を沢山撮ってる監督だけでは無く色んな方が撮った映画を一気に観ることができる贅沢な企画だ。
今回は全体的に"生や死"を扱った作品が多く、役者さんも"泣きの芝居"が多く観ていてしんどかった。
だから、『適度な二人』や『King&Queen』『Denture Adventure』がとても見やすく印象に残った。
この作品の順番はどうやって決めたのだろうか?
阿部進之介監督の『point』が一発目なのが、う〜んと思った。
作品自体が勢いも無く淡々と進むし、画の色も黄色っぽいフィルターとかかけてあるんだろうけど暗めだったからなぁ〜・・・
最初から引き込まれなかった。
エンドロールで阿部進之介さんの名前があり、きっと全体的にテーマ的なものが重なってしまった事で自分の作品が埋もれるのが嫌だったのか分からないけど、彼の指示で"1番新鮮に作品を観てもらえる"トップバッターにしたのではないかと考えてしまった。
この『MIRRORLIAR FILMS Season2』を観て短編を撮る事の難しさを感じた。
ただ撮りたいものを撮るだけではダメなのかも。
これはある意味監督同士のバトルなのかもしれない。
短編映画の醍醐味と限界
個人的に、#愛を撒き散らせ、#インペリアル大阪堂島出入橋に、心揺さぶられました。板谷由香の、辛い過去を抱えた善良で繊細なワーカー役は、動きのない抑えた演技ながら、すごい熱量を感じました。志尊淳は、ただのアイドル俳優ではないとは思っていましたが、今後の活躍も楽しみな、奥行きのあるクリエイターです。
佐藤浩市の独白の演技も圧巻でした。自分のレストラン界隈の道をひたすら歩き、自分の人生年表を淡々と吐き出す。感情表現が少ない故に、彼が抱えるものの重さがデフォルメされていました。舞台の土地も何となく裏寂しくて、人生の悲哀と諦めを感じました。
他の作品も、それなりではありましたが、短編故の浅薄さが否めなかったり、詰込み過ぎの感があったり、そんな印象を持ちました。
圧巻の11分!
どれも見応えがあり、それぞれの監督の個性もヒシヒシ感じてなかなか良い企画でした。特にというかやはりというか、トリを務めた三島監督の作品には、圧倒的な何かを感じました。11分強という長回しによってしか伝えられない「ある何か」としか言いようがない、何かとても大切なもの。説明が少ない監督ですが、だからこそ伝わってくる、何か。佐藤浩市さんの「素のままかっ?」とみまごう演技も、佐藤さんをここまで裸にしちゃっていいのだろうか、と、妥協を許さない監督の覚悟をまたまた思い知りました。長回しが始まった時からこちらの心臓はドキドキが止まらず!取り立てて、大事件が起きたわけではないのですが、ラストで落涙。なんだなんだ⁉️私の何がこれほど感動しているのだ⁉️と、意識に登らない深い深いとこで、どうやら私は感動していた(ようだ)。以前も書いた記憶がありますが、時代におもねない、稀有な才能!それを三島有紀子にまたまた感じたのでした。稀有すぎて(笑)今回も、賛否は分かれてしまうだろうな、ま、仕方ない(笑)。三島監督、これからも他の追随を許さない、稀有な道を進んでいってください。いやはや衝撃の11分でした。
本気は伝わるもの
9人の監督が描く9のストーリーたち。
「煌々 go on a picnic」
「愛を、撒き散らせ」
「巫.KANNAGI」
「インペリアル大阪堂島出入橋」
に心を揺さぶられた。
自分自身、大切なものを失ったため、
その喪失感が残っているが、
三島監督の「インペリアル大阪堂島出入橋」では、喪失の中にあっても決して消えないもの、残り続けるものを改めて気づかせてくれた。
川面を眺める次郎(佐藤浩市さん)の背中には希望がぼんやりと見えた。
Season1とは全然違う!
Season1はあんまりピンとこなかったんだけど、今回のはすごく良かった。
演者や監督の名前で期待値を上げていたけど、期待以上でした。
9本全部良いって、奇跡的じゃないですか?
特に志尊淳さんのは泣けた〜。
「変化」をテーマにしたプロジェクトだけど、このSeason2はもうひとつ「いのち」がテーマになってるような気がしました。
贅沢な時間だったな。
もっと宣伝したらいいのに。
せめてイオンシネマではもっとたくさん予告編流すとか上映回数増やすとか。
全然知られてなくてもったいないです。
手打ちスイング
それぞれ「変化」をテーマにした、作品間でも前シーズン作品とも繋がりの無い9本のオムニバス。いつもならなるべく1作ずつある程度の感想を書くけれど、121分で9本と各話があまりにも短いので控えます。
ヒッチハイクをする日本語が話せない外国人青年と彼を乗せた英語を話せない男の交流をみせる「point」☆2.0
娘を亡くした着ぐるみ男が地下鉄で悪と闘う「The Little Star」☆2.5
浜辺で拾った金歯を付けた婆さんが若返る「Denture Adventure」☆2.0
結婚を控えた息子とウータンを抱えた母親の親子喧嘩と打ち明け話をみせる「煌々 go on a picnic」☆2.0
死にたい男と、彼を電話で励まし鼓舞し続ける女性をみせる「愛を、撒き散らせ」☆3.0
旦那を殺そうとする嫁とその母親のやり取りにゾンビが絡む「King & Queen」☆2.0
初めての同居をするそれぞれに極端な部分を持った夫婦をみせる「適度なふたり」☆2.0
貧困母娘が追い詰められて行く「巫.KANNAGI」☆2.0
35年で幕を閉じた洋食屋の店主が自信と店を振り返る「インペリアル大阪堂島出入橋」☆1.5
せっかくアクション、コメディ、シリアス、ヒューマンと様々な作品があるにはあるけれど、各作品とも振り幅が小さいし、やはり短すぎて描ききれていないのか、短いからこんなもので良いのだと思っているのかは解らないけれど、全体的に深く刺さるものはなく、かといって極端にツマラナイものもなく、という感じ。
長回し必見
それぞれ15分以内の短編映画9作品。
俳優さん達が監督をした作品も興味深かったし、9編どの作品も楽しめたが、大トリの三島監督作品が見応えがあり圧巻だった。
監督や監督の母親が思い入れのある洋食店の閉店をきっかけにその記録を残そうとした監督の私小説的作品らしい。
35年間店と共に歴史を積み重ねてきたシェフ役の佐藤浩市さんが自分の歴史を語りながら大阪堂島の街を歩く、時には走る。
それを11分強の長回しで撮影している。最後に橋の上からシェフが見る、白みはじめているがまだ夜が明けきっていない街の景色。この時間帯のこの明るさを撮りたくて撮影時間にもこだわっているという。
最初脚本を見たときにこれを撮るのは無理だろうと思ったという佐藤浩市さんが、撮り終わったときには「映画の神様いたね」と言ったという、その映像を是非確認してみてほしい。
Season1と比べコロナ禍を匂わす社会派作品が多い印象
Season1と比べて圧倒的に観やすくなったと思います。特に題材がより身近になったせいかと。
以下、一話ずつ感想。
①point
阿部進之介監督作品。とある理由で日本にやってきたアメリカ人(多分)の青年と、無愛想な日本人のオッサンとの魂の交流を描いた作品。
地味に沁みる良作です。
②The Little Star
やはり貴様か紀里谷和明。山田孝之氏主演。
大切な人を喪ったオッサンがパンダの着ぐるみを着て強大な悪に立ち向かう話。
松本まりか氏の声がとてもよい。
③Denture Adventure
Azumi Hasegawa氏監督作品。ある日金歯を拾ったおばあちゃんがミラクルなものに生まれ変わるサクセスストーリー。
出演者、雰囲気、ストーリーと全てが非常に可愛らしいです。オチが最高。
④煌々 go on a picnic
山田佳奈監督作品。結婚するとかちょっと実感湧かんですっていう兄ちゃんが、母ちゃんから打ち明けられたある秘密により精神的に成長していく話。
野郎の心理を突きすぎてて何とも言えない作品でした(逃げ)。
⑤愛を、撒き散らせ
志尊淳監督作品。いのちの電話のオペレーターをしている主人公と、「死にたい」と訴える名も顔も知らぬ人々との繋がりを描いた作品。
泣きます。これ、めっちゃ泣きます。なので観に行く方はタオルを持って行って下さい。
⑥King &Queen
駒谷揚監督作品。⑤で号泣した人を混乱の渦に叩き込む超展開ホラコメ。色々やらかしてるのに妙に爽やかなオチが大好きです。
文字にするとつまらんのであえて内容は書きません。
⑦適度なふたり
柴田有磨監督作品。暑がり夫vs寒がり妻の攻防。
妻→夫への愚痴と反省会と思いきや、まさかの夫リベンジの展開が面白かったです。
⑧巫.(かんなぎ)
柴咲コウ監督作品。志尊淳氏の作品と共に、こちらも社会派な内容でした。次第に追い詰められる母子家庭と、最後の希望。
観終わってからインタビューを拝見しましたが、柴咲氏自身経済的に逼迫したご家庭で育ってこられてたんですね……。描写がかなりリアルでした。
⑨インペリアル大阪堂島出入橋
三島有紀子監督作品。老舗洋食店のシェフが店じまいの日に寄せて過去を振り返る話。
余計な映像はなく、延々と主人公の佐藤浩市氏の独白と歩行映像で彼の歴史を紐解く秀作。
日本人監督作品ですが、ヨーロッパ系の海外監督作品を観ているような感覚でした。
以上、九話。
正直、Season1では合わんなーと思った話もありましたが、今回は全体的に印象に残る素晴らしい作品が多いです。是非映画館で。
素敵な作品とひどすぎる作品があります。
pointとインペリアル大阪堂島出入橋がお気に入り。映画ならではの素敵な見せ方で気持ちが動きました。志尊淳さんの作品も前向きになりました。他の作品も滑稽過ぎる設定もあるものの映画だなぁと楽しみました。が、柴咲コウさんの作品がひどすぎる。女優に専念してください。
佐藤浩市もいい
2022年1月28日
MIRRORLIAR FILMS Seasons
(2022年)
9本の短編によるオムニバス作品
#志尊淳 監督の #愛を撒き散らせ は、#板谷由夏 の演技が圧巻でした
#柴咲コウ 監督は社会問題をしっかりと描いてた
#山田孝之 の演技はさすが!製作者としても関わってて凄いね
@Filmarks さん試写会ありがとう
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