「誰しもどこかに鬼が潜んでいる」鬼が笑う えみさんの映画レビュー(感想・評価)
誰しもどこかに鬼が潜んでいる
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アップリンク吉祥寺にて「 鬼が笑う 」
主人公の一馬は優しい人だなと言う印象。
家族を守る為にDVを繰り返してた父を金属バットで撲殺してしまう。
家族の為を思い【鬼】となった一馬なのに、母や妹から冷たい扱いを受けている。
それを当然と受け取る一馬がまた優しくて悲しい。
また職場では人種差別を受けてる外国人労働者がヒドイ虐めにあるときも一馬はそっと手を差し伸べる。
そのときに「僕らだって同じ人間、殴られたら痛い」と言うセリフがあるんだけど、すっごく胸にささり辛くもあり、悲しい気持ちになる。
ずっと暗い中でも、ひと時の飲み会の時間がとても明るく、あまりにも刹那的に過ぎていく。
後半に近づいた時にとある事件が起こり、また1つ物語が動いていくんだけど、それがまた悲しい。
最後は、これが令和の切腹だなと思うほど見応えがあり、これぞクライマックスと感じる。
古い日本映画や韓国映画を少し彷彿させるんだけど、これを令和にもってくるからこそ、いま観るからこそ尚よいと感じた。
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