やがて海へと届くのレビュー・感想・評価
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予告編の印象とは違ってた
予告編から受けた印象と違ってた。
2人の出逢いから始まり、現在の主人公の心情と過去の親友との断片的なエピソードが繰り返し描かれる。
周波数があったのか親友になる2人だが、行方不明になる親友の理由が途中まで描かれず、そこには彼女が抱える特別な深い意図があるもんだと思ってたんだけど違ってた。
親友が帰らぬ人となった悲しみには共感を覚えるのだが物語の流れとして居なくなった理由を隠す必要があったのか分からなかった。
そして誰しも彼女を失った悲しみを背負いながら生きようとしてるなか主人公の周りへの言動や態度にはあまり共感を持てなかった。
タイトルなし
浜辺美波をマイナー風の作品に出すことにどんな狙いがあるのか見たくて劇場へ。浜辺美波は作品内でもネタにされるほど美しく、岸井ゆきのも浜辺美波も演技に過不足はございません。でもストーリー至上主義のマタゾウは星2個しかあげられません。
猫のポーチを拾われたときなぜ私のですと言えなかったのか。真奈のどこに惹かれたのか。なぜビデオカメラを旅行に持って行かなかったのか。なんで引っ越しを決めたのか。あのとき何を言い淀んだのか。鈍感なマタゾウにはすみれにまつわる謎解き要素を謎のままにしておく理由が全然わからない。(全部LGBTで説明する気なのか?)
最初と最後のアニメはすみれが海に取り込まれ、海岸に立つ真奈をみて成仏したという意味?ドキュメンタリー風の場面も蛍の出方もよく理解できない。
日常的な描写力は良く、積み重ねで現れるものもあるが、筋が理解できずマタゾウ的には高評価がつけられなかった。
日本映画の悪いところが出てるかな
役者さんは頑張っていたと思いますが、
間間で入るBGMの微妙さや、何を伝えたいのか分からない話の構成(感動?震災で失ったことの辛さを乗り越える前向きな方向?)、更には終始薄暗い映像と雰囲気で陰鬱とした気分で途中からダレました。
原作未読ですが原作ファンだけが楽しめる映画なのかな?
テーマが不明
わたしの感受性や理解力に問題があるのかもしれないが、率直な感想は喪失感と消化不良。きっとこの監督のファン方には受けるのかな?という印象。場面の描写も重複していて進展が無く、ことごとく期待を裏切られた。後半の震災のインタビュー要ります?そもそも震災に絡めたところと話の展開に無理がある気がする。女優二人と関連した俳優さんの演技は良かった。
チューニング
親友が行方不明になって5年経ち、気持ちの整理が出来ない女性の話。
親友と同棲していた彼氏が職場にやって来て、引っ越すこと、そして遺品整理をすることを告げられて巻き起こって行くストーリー。
親友の言葉を代弁するかの様な発言に納得が出来なかったり、故人の様に扱われることを受け入れられなかったり、そしてまた職場でも…。まあ、そういう感情は共感出来るところもあるしとは感じつつ、親友に何があったのかと思っていたら、半分過ぎた辺りで津波??
まさか3.11絡めて来るとは…。それならそれで最初から示せば良いのに、この狙った様な話の進め方に何をみせたいんだ?と違和感を覚える。
そこから怒濤の津波ネタラッシュで、しかもドキュメンタリーと思しきインタビュー入れたりね。
終盤のすみれパートもカメラに残された映像や回顧という訳でもないしどういう意図か???
主人公の機微は良かったけれど、何が言いたいのか、何を感じれば良いのかわからなくなってしまった。
恋愛以上、友情以上
岸井ゆきのさん、人間のお芝居と思えないほど美しいタイミングで美しい涙をこぼす。アニメで描いたらそうなるのも分かるけど、生身の人間があんなふうに泣けるものなのか。北島マヤなのかな。
こういう名前のつかない感情をやりとりする女と女の映画ができたことがうれしい。異性に恋愛するまでの成長過程の幻覚などではなく、むしろ異性の恋人との明確で誰はばかることない関係よりも二人自身が二人だけで尊んでいる関係になっていて素敵だった。
私は、すみれから真奈への感情って、たぶん恋愛とはまたちょっと違うんだろうなと思う。同性の親友に恋して辛いじゃなくて、同性の親友のことが大好きすぎてずっと一緒にいたすぎるんだけど恋とも違うから困っているような、そういうふうに見えた。
恋人同士の関係性に落とし込めない感情だからこそ、結婚やら出産やらこの先のライフステージで容赦なく分かたれていくことを予感してしまって辛くなるっていう。キスは、キスするような関係になってでも一緒にいたい強い衝動があるだけで、キスがしたい衝動っていうわけじゃないんだろうなと思った。違うかなあ。
真奈からすみれへの感情は、すみれ以上に友情寄りに見える。もしも恋愛感情に近いものがもっと多く含まれていたら、敦に敦のことが嫌いだったと打ち明けられないと思う。誰かにすみれのことを話すときも、誰が相手でも何度でも「親友」と言い切って迷いが全然なかった。真奈のこの迷いなさ屈託のなさが、すみれを出て行かせたと思う。すれ違い切ないとも取れるけど、構成の異なる感情を抱き合っていても、お互いの心を温め合えていたところに私は希望を感じる。二人は素敵だったよ。
被災者が体験や思い出を語っていくシーンは、当事者じゃなくてよかったのだろうかと少し疑問。新谷ゆづみさん、主演映画でのお芝居も見ごたえがあったし、成功してほしい俳優さんだけど、この役は宮城や福島でオーディションして、当地の若い人にチャンスを配るほうがよかったんじゃないかという気もする。もうこの“当事者”問題、どこまでそうすべきなのか本当に難しいなと思うけど。
関係性また違うんだけど、これを気に入った人には『春原さんのうた』とか『君が世界のはじまり』とか薦めてみたい。あと漫画でジョージ朝倉の「ハッピーエンド」、志村貴子の「ラヴ・バズ」。
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