やがて海へと届くのレビュー・感想・評価
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うーん
2人の演技で救われる
身近な人の喪失感。その感じ方は人それぞれだ。なんとか前を向こうと無理矢理心を奮い立たせる者もいれば、逆にそこにとらわれることがいなくなった人への誠実さだと感じる者もいる。
いなくなった人への思いの違いが描かれる本作。大学に入学し出会ったまなとすみれのエピソードと、いなくなってしまった現在との対比で物語が進む。ところが、なぜいなくなったのか、亡くなったわけではないのか、中盤に判明しその現地をまなが訪れてから少し雰囲気が変わってしまう。
いや、そんな内容もありだし、彼らが話す内容に心が動かないわけではない。でも、まなとすみれの物語としてそれは絶対必要なくだりだったのかなと思ってしまうのだ。今まで観てきたエピソードをすみれ目線で追うことで2人の関係性がさらに深まる形だけでもよくね?
実はそのすみれ目線でなぞるシーンもすみれの心情が今ひとつわからなくてスッキリしない。これ、小説だともっとわかりやすいんだろうか。そもそも原作小説がこんな感じなんだろうか。
それでも岸井ゆきのと浜辺美波の演技がよかったことで救われる。そんな映画だ。
ストーリーが分かりにくい
伝わらなければ意味がない
テーマは実は、ドライブ・マイ・カーと同じなんだよね
それをずーっと悲しんでばかりいる主人公に、正直疲れちゃった。
親友と過ごした何が楽しかったの?
何を描きたかったの?
喪失しました→悲しい
震災の当事者も出てます
それで感動しろってことなのかな?
アニメとインタビューが目立って、肝心の友情はどーでも良かった。
だって友情、描けてないんだもん。
キスしたら仲良くなれるってこと?
助けたら、仲良くなれるってこと?
むしろ制作した側の痛さが目立った作品。
1200円、海に投げ捨てた気分。
浜辺美波透けすぎ、透明にみえたよ
2022年劇場鑑賞23本目 凡作 48点
透明感抜群の浜辺美波が本当に透明に見えてくる作品。
今作の結論を先に申し上げると、全体としては微妙。
けどしっとりとしたタッチでセリフやカットに空気を感じ、とても心地が良かった。
愛がなんだの岸井ゆきのの演技光ってましたね。杉野くん旬だけど彼でなくても良かったかなあ、、美波ちゃんはまあハマり役でした。
ビジュアル的にもそうですが、役自身も今までに無い少しだけ大人の美波ちゃん良かったです。
特に二つのシーンが印象に残っていて、一つは部屋で岸井ゆきのが浜辺美波のことを思い馳せているシーンで、ゼロ距離にいる浜辺美波の透け感というかほんとはいない彼女がそこに見えているかのようなシーンお互いの目の演技。
浜辺美波のアンニュイなふわふわした目つきと岸井ゆきのの撮影では目の前にいるのにほんとにそこに美波ちゃんがいないようなとーくをぼんやり見てるうつろな目線。絶妙でした。
もう一つは有給を使って海に訪れた先で同じように残された人々がビデオに想いを残しているシーン、心にきました。
所々不可解だったり、脚本の力量不足なところも感じましたが、随所にひかる演技力と空気で持ってきた作品でした。
アイデアや思い付きだけを投げ掛けておいて、後はそちらで解釈してくださいという不親切さに取り残される
親友を亡くした女性が、深い喪失感から立ち直って行くという映画なのだろうが、結局、何が言いたいのか分からなかった。
ごく個人的な、小さな話なのかと思いきや、途中から震災という大きな話になる展開には、何よりも違和感を覚える。それまで、私小説的に、主人公の心の機微を丁寧に描いていただけに、せっかくのその流れが、ここで転調してしまうのはもったいない。
最初と最後のアニメーションも、視点(焦点?)を変えた同じシーンの繰り返しも、ドキュメンタリー調のインタビューのシーンも、何をやりたいのか、何を訴えたいのかが伝わってこない。猫のポシェットや、ビデオカメラや、青いワンピースやらの小道具も、効果を発揮していないし、伏線にすらなっていない。
二人の女優が、とても良い雰囲気を出しているだけに、この語り口は、とても残念だ。
なんだかピンとこない映画だった
奥深い物語だが、、、
結局、何が言いたいのだろう…。
何が言いたいのだろうか…。
まさか、この映画に、福島が出てくるとは…。
浜辺美波と岸井ゆきのが同級生…。
実際には、それなりの年齢差があるはずなので、キャスティングに無理があるのではないだろうか。
冒頭とラストシーンにアニメを使っているが、これはどうなのだろう。
まったく、とりとめのないシーンが続き、集中力は、ほぼ失われていく。
光石研が演じる職場の上司、楢原さんが自殺する。これは、何か意味があったのだろうか?
福島の人のインタビューは何だったのだろう?
浜辺美波が演じる、すみれと母親の葛藤とは何だったのだろうか?
意味不明なシーンに時間を費やすのなら、すみれと母親がなぜ離反していくのかを、最初に描く必要があったのではないだろうか?
原作は読んでいないので、わからない。126分がとてつもなく長く感じる。劇場内も、ほとんどの人が集中力を切らしている。
浜辺美波のズラは何なのだろう?滑稽でさえある。
音楽の選曲も最悪。
事実はわからないが、浜辺美波がやると言ったから、企画が通ったのだろうか?
宮沢りえがやると言ったから、企画が通った「紙の月」を思い出した。
厳しい…。映画として成立していない評価不能作品と言えるだろう。
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