劇場公開日 2022年4月1日

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やがて海へと届くのレビュー・感想・評価

全96件中、41~60件目を表示

4.0人それぞれ表と裏がある

kさん
2022年4月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

浜辺美波さんが出ているので気軽に見に行きました。R12と書いていて、最初の水彩画でサスペンスなのかと感じましたが、この映画は人それぞれ経験してきたことや考え方価値観により解釈が異なる。勝手に解釈して、いろんなことを感じてくださいというメッセージ性があると感じました。東日本大地震の作品だそうです。
高校生の私が感じたのは、
人には親しく接していて、無言でも過ごせる中でも相手は知らない過去や裏側があるのだなと感じた。
すみれがポーチを落としたから真奈と出会えた。少しの偶然で人は出会う。
それぞれの悩みがあって、それぞれの捉え方がある。
ただ笑っていたり、何も考えていないように見える人ほど考えているのかもしれない。外見だけで判断してはいけないとつくづく思わされました。

見に行くか迷っている人は見に行くべきだと思います。原作を読んでからの方が分かりやすいかと思います。

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k

4.0瞳に引き込まれる

2022年3月31日
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鑑賞方法:試写会

すみれ(浜辺美波)が真奈(岸井ゆきの)を見つめる瞳、
真奈が遠くのすみれを見つめる瞳。
登場人物の瞳の力を感じる、美しい映像だった。

監督の中川龍太郎は、特に「走れ絶望に追いつかれない速さで」以降、
「生と死」「喪失と再生」をテーマにしてきていたのだと思う。
本作も、いなくなった親友(すみれ)への思いをどう受け入れたらいいのか、
もがきながら前へ進んでいく真奈の心情を丁寧に描いている。

題材となるテーマ(喪失と再生)が同じ、かつ普遍的なものとはいえ、
アニメーションやドキュメンタリー手法なども用いており、
静かな作品ながら目が離せない展開だった。

最後、真奈の瞳は何を語っていたのか、
どう感じとるべきかを問いかけてくるようでもあり、心に残る。

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sodome

4.0行間を読んで感じる作品

2022年3月30日
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あまり前情報入れずに鑑賞。遠野演じる杉野遥亮さんが舞台挨拶で言っていたように、映像が綺麗なので映画館の大きいスクリーンで見たい。既出のアニメーション部分もしっかり見れた。冒頭からアニメーションが始まり、ラストに繋がる部分もある。
セリフだけではなく、映像や表情から感じとれる事も多いと感じたので、またしっかりと見たいと思わされた。
岸井ゆきのさんは、微妙な感情の機微を演じるのが本当に上手いと今回の作品でも感じた。

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ゆーこ🌙

3.5前半は面白かっんだけど、後半少しダレた感あり。岸井ゆきのさんの演技は好き

2024年8月9日
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鑑賞方法:VOD

萌える

前半は面白かっんだけど、後半少しダレた感あり。岸井ゆきのさんの演技は好き

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旅人ヒデちゃん

3.5置いてけぼり‼️

2024年2月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

難しい

内気なヒロインと自由奔放でミステリアスな親友‼️親友が突如いなくなって5年、ヒロインは親友が最後に旅した地へと向かう・・・‼️親友探しのロードムービーかと思ったら、中盤あたりでいきなり津波とか、3.11の被害者のインタビュー映像が流れてきたりして、ドキュメンタリーぽくなったり、ちょっと混乱してしまった‼️急な路線変更というか、感情的に置いてけぼりを喰わされた印象です‼️

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活動写真愛好家

3.5喪失感を持ち続けられることは強さだと思う

2023年10月4日
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親友が突然亡くなった。いや,いなくなってしまった、
明確に病気や事故で亡くなって,見送ったわけではない。
震災に巻き込まれた可能性は高いけれど確実なわけじゃない。彼女を取り巻く人たちはもちろんみんな悲しみに浸る。でも,少しずつそのことを受け入れ、彼女は亡くなってしまったと整理して日常に戻っていくのだ。
主人公はそれができない,納得しない。喪失感を持ち続けられることは生きてる時の彼女への思いの深さだけではないだろう。映画の中でもいなくなった親友は主人公に言っている。自分で思ってるよりあなたは強いよと。
そう、この主人公の持つ強さを,岸井ゆきのが見事に演じきった。彼女あっての映画だろう。最後の独白は彼女のアドリブらしい。お見事としか言いようがない。素晴らしかった。

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ニョロ

3.5ふんわりと考えれば良いのかな

2022年5月5日
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鑑賞方法:映画館

ふわふわと
人の心は解ったようで解らない。
自分の主観だもの。
でも、そんな関係でも大切だ、
と相手を思う気持ちは本当だから、
続けられる。
そんな相手が突然居なくなったら…どうなる?

その喪失感は人それぞれで、
乗り越え方も千差万別。
明確な答えのない作品ですが、
それはそれで、ふんわりと考えれば良いのかな。

また、震災に関しても、遠くに位置する者ほど、記憶が薄れていく中、
このように映画でもドラマでも小説でも、
何かしらの作品で考える機会を頂けることを有り難く思います。

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hkr21

3.5良質な邦画

2022年4月23日
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私は何でもかんでも言葉で説明する作品が苦手なので、とても満足のいく2時間でした。私なりの解釈の余地があり、今後も折に触れてこの映画を思い出す気がします。映画館で見る価値のある映画でした。

ただ…宣伝文句というか、あ、そういう行方不明なのか…と思って、事前に明かされてた方がよかったような気もするし、かといって事前に明かされてたらたぶん辛いだろうと考えて見なかったな、とグルグル思ったのでマイナス1.5にしました。
映画としてはすごく満足です。ただ、私にとってもその出来事は深く刻まれていて、当事者の人とか、どうなんだろうなと…余計なお世話ではあると思うのですが。

そういうことも含めて様々なことを考えられる映画でした。私は、見てよかったです。

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がも

3.5切なく悲しい【喪失と再生】

2022年4月21日
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鑑賞方法:映画館

この映画もテーマは、切なく悲しい【喪失と再生】。不器用な真奈(岸井ゆきの)は活発な大親友・すみれ(浜辺美波)を突然に失った喪失感で、足搔き、もがき、苦しむ。すみれの姿を追って東北へ、東北の人々も東北大震災での喪失感から再生に取り組んでいた。アニメーションが効果的に挿入されていた。

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浪花のしんちゃん

3.5レールは敷かれているものの、このテーマを嫌いにはなれず

2022年4月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

寝られる

エンドロールでふと、何かが吹っ切れたかのように、涙が止まらなくなった。もう、会うことはないかもしれない、自分にとって大切だった人に、自分は何か残せただろうか。

中川龍太郎監督の長編作品は『私は光をにぎっている』以来。割とウトウト夢心地を味わった記憶。

本作も少しウトウトしたものの、一層心に触れてくるというか、優しさが次第に核になって現れる。東日本大震災を1つの分岐として、余白が心を溶かしていき、心の拠り所と変化を悟っていく。喪失と再生の物語くらいに捉えていたが、実際そう簡単に割り切れるものでもない。存在の証明と記憶が薄れ、変わることが世の変わらないことを受け入れる。だからこそ、その一瞬が形に残り、言葉以上の世界が輝き出す。

「私たちには、世界の片面しか見えていないんだと思うんだよね。」全てを知っている様な彼女の言葉。言葉ほど綺麗には生きれず、人は皆脆い。世界の一面でしか見られないのだから、想像で補うしかない。確かに他のレビューで見た、「静かな『佐々木、イン、マイマイン』」との比喩がしっくりくる。上辺を撫で回した様な導入と、必然を装った旅路が入りにくかったが、その心の弱さを突いてくる映画を嫌いになれない。きっとそこに自身の弱さがあるからだろう。

主演は岸井ゆきのさん。すっかり等身大の女性像が似合う、実力派としての起用が増えたように思う。そして、意外な人選だったのが浜辺美波さん。ヒロインのカラーではなく、ミューズとして生きる役に置かれ、それだけで観る価値があると感じた。主演作で培われた繊細さと光、そこに宿る移ろいに、大人びた髪が揺れる。また、若手の注目株、新谷ゆづみさんも凄く色味が繊細。今後も伸びていくのだとしみじみ。駆け込んだ甲斐があった。

自分も誰かの中で生きていたら、それはあまりにも幸せなことだ。多くの人にお世話になったし、たくさん学んだ。しかしながら、こうして書いていて思う。私は大切な人を大切にする生き方なんだと。憧れが憧れではなくなった時、自分が変わったのだと思うのかもしれない。

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たいよーさん。

3.5想いは潮風に乗って。

2022年4月15日
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鑑賞方法:映画館

旅に出たまま帰って来ない親友すみれへの想いを抱きながら年を重ねる真奈。すみれを死んだ事とする周囲に抗うように思い出の詰まったビデオカメラの中からその痕跡を見つけようともがく。

岸井ゆきのと浜辺美波の年齢差がどうかなと思ったけど、片方は時間が止まってしまったという点において効果的でした。終始岸井ゆきのの表情がめちゃめちゃ繊細です。

ストーリーは良いはずなのに流れが悪くてプツプツ途切れてしまった印象。ドキュメンタリーみたいな演出は急に何?!ってなるし。アニメーションに童歌にと忙しい。辛い事が起こった海だけど、そこを舞台に選んだ限りはもっと風景で魅せて欲しかったな。

逆にレストランのパートはどのシーンも凄く良かった。「この仕事嫌だったんですかね」ってとこなんかジーンとした。光石研から池田良って最高のキャスティングでしたね。シェフもぶっきらぼうやけど、根は優しくて素敵でした。さぞお料理も美味しいでしょう。

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はるたろう

3.5ドラマと現実が入り混じる

2022年4月13日
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鑑賞方法:映画館

想像していたのと違った(いい意味で)

タイトルが的確に物語と伝えたいことを表している。

浜辺美波が出演していることで非日常感が感じられる一方で、現実な問題とリンクしている、不思議な感覚だった。

過去と現実が入り混じり、事実が徐々にわかっていくのはさながらミステリーのよう。

中川監督の作品は一貫して静かな雰囲気で、一見退屈だが、最後の方でつながり、それが昇華される。
今回も、途中までは苦悩している主人公がメインシーンだが、いまいち感情移入できず、もやもやはした。

ただ、最後はスッキリしつつ、鑑賞者にも考える余地を残され、映画の両面を感じた。

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ひでぼー

3.5そもそも

2022年4月13日
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わたしは光を握っている
が大好きなので期待して行った分、
ハードルが上がってしまったのかなとも思う。
そもそもの話、岸井ゆきのさんと浜辺美波さんが
同級生っていうのはちょっとキツくない?笑
実年齢で10歳くらい違ったと思うけどwww
震災絡みなら自発的に友人が帰って来ないみたいな
ニュアンスにするのはおそらく被災者の方々が
観た時に違和感を感じるのではないだろうか?
後半の視点の切り替えは面白い発想だっただけに
ちょっと落とし所がもったいなく感じた。

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Kunio Nonaka

3.5淡々と進んでいく監督らしい作品だと思ったが、少し単調な感じはあった...

2022年4月11日
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淡々と進んでいく監督らしい作品だと思ったが、少し単調な感じはあった。ただ、俳優さんが非常に良かったので最後までしっかり観れたのと、最後のそれぞれキャラクターの目線カットが良い演出だったので、3.5!

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おれ

3.5大切な人を亡くした気持ちは誰にも共有できないのだろうか‼️❓

2022年4月4日
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わたしには、大切な人を亡くした気持ちはありません。
不遇な生い立ちでしたので。
それをゆうのも、かなり身を裂く思いです、自分の寿命を知る身ですから。
ならば、愛する人が死んだ、なら、岸井ゆきののようになるのでしょうか、彼のようになるのでしょうか。
あまりにも、行間の多い、空白の多い、映画なので、残酷に、我が身を削るのです。
どんな不遇な生い立ちでも、愛する人ができるのでしょうか。
いや、気持ち次第なんでしょうね。
美しい映像が、とても残酷で、泣いてしまいました。
置いてけぼりで、苦しくて、悲しい😭そんな映画でした。
でも、後悔はありません。
生きていくために、是非。

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アサシン5

3.5浜辺美波と岸井ゆきの

2022年4月4日
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鑑賞方法:映画館

萌える

この二人のキャスティングに☆3。
ストーリーはわかったようなわからないような内容です。個人的にはファンタジー系で押しきってほしかった。震災がらみの内容は控え目にして謎めいた失踪の方に振り切ったほうが感情移入しやすい。
二人の視点からそれぞれのストーリーを時間差で描くなど見所の多い作品だったと思います。
この二人それぞれの個性に満ちた可愛らしさがうまく描かれている秀作です。

「ずっと前からその髪型がいいと思ってたよ」
 ☆5です♪

是非映画館で🎦

36

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タイガー力石

3.5気持ちの整理のつけ方

2022年4月4日
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鑑賞方法:映画館

真奈の大切な友人のすみれが旅先で行方不明になってしまい、数年たって、すみれの母親は娘の死を受け入れ、すみれの彼氏の遠野は新しい生活に踏み出している。その日から時間が止まったように感じている真奈はそのことが受け入れられない。

突然の別れに、残された者は気持ちをどう整理すればいいのか。結局はそれぞれが自分の納得のいく方法を見つけるしかないのです。

岸井ゆきのさんと浜辺美波さんの演技は良かったですが、演出はだらだらしてくどい所と、描写が足りない所がありました。
冒頭のアニメーションの意味は途中で分かりますが、どこまでが真実なのかがはっきりしません。
(ちょっと「この世界の片隅に」を連想するアニメです)
真奈がすみれの心の秘密をどこまで理解したのかもわかりづらいです。
遠野は薄々気付いていたかもしれません。すみれのビデオを観ていないと言うのは噓じゃないでしょうか。行方不明になったら手掛かりを探すでしょうから。
タイトルが何を意味しているのか分かりにくいのですが、後半のアニメーションと結びつけると怖いです。アニメは要らなかったかなあ。

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ゆり。

3.5生と死を考えた

2022年4月2日
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鑑賞方法:映画館

 予備知識ゼロで鑑賞。最初はサスペンスかなと思っていたが、南三陸のシーンでこういう着地点かと思う。すみれが駅でお婆さんと話すシーン、あの日もこんな天気だったと思い出しました。ネコのポーチはなんだったんでしょう。
バス停で言いかけたことは何だったのか。大事な人に話しておくこと、大事な人の話を聞いておくことは大切なんだと思えた。

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旅行者

3.5ちょっと難しかった

2022年4月1日
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鑑賞方法:映画館

映像がきれいで、海と朝日のシーンは素晴らしかった。
時間の動きが複雑で追い付いて行きませんでした。
でも気仙沼のところでは感動しました。

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けいせいおじさん

3.5『愛がなんだ』に続き視点人物となる主人公に共感性抜群な岸井ゆきのをキャスティングした時点で勝ってる

2022年2月22日
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完璧にホの字、恋してる目で憧れ思い慕う。今回も見事なラウンドキャラクターっぷりで、誰かに恋い焦がれるキャラクターしたら一番じゃないかと思うほど等身大な魅力が、本作を真直ぐな恋愛映画にしていた。
作品前半・周囲の大学生ノリの軽薄な気持ち悪さが分かりやすく伝わってきた分、そこからの主人公2人のパートと会話が時に文学的な堅苦しい気がして、少し鼻についてしまっていた。だけど、車の中ですみれの彼氏・遠野が主人公・真奈に「小谷の中で止まってるんじゃないか」という旨のセリフを言って、真奈が車を降りて歩いているときの逆向き・対向車線から車が二台走り去る象徴的なシーンから、自分の中で一気に惹き込まれた感じがあった。そこからの(流れ的には自然だけど)衝撃展開含む一連のシーンの流れで主人公の気持ちが痛いほど伝わってくるようだった。

まるで海の底みたいな安らぎで僕たちを包んでくれる作品だった --- 行方不明になった友人と探す(?)というような導入部から、本作もいい意味でのミスリード。周囲が亡くなったことにして忘れようとしても自分はいつ(ま)でも彼女がある日突然ふらっと帰ってきたときに揺るがず迎えられる存在でありたいという気持ち。手の届きそうで届かない距離とこみ上げてくる切なさやふとしたときにやってくる哀しみ。一貫した監督の題材。

一方で謎めいた親友役は浜辺美波。主戦場がインディー(あるいはメジャーのサブ)とメジャーの二人が同じ世界で生きて、時を過ごす。私達は人間の片面しか知らない。普通の子じゃなかった…?そして、ネタバラシパート(?)を見たときもう片方の面が見えてくる。例えば『ノマドランド』などのクロエ・ジャオ監督のようにフィクションの中にリアリティというよりリアル現実そのものなドキュメンタリー性を持ち込む語り口。10年以上が経つ中、震災という題材を扱う上での真摯さ。なるほどタイトルの意味にも自分なりに向き合い咀嚼する。深い深い、海よりもまだ深く。
作中、大学キャンパス内での回りトラックや互いの服を着るなど様々な部分で差異を伴う反復が見られるが、特に印象に残ったが作中前半と後半で同じ構図のショットを繰り返すことで終わりが近いことを示唆するようなときの真上からのドローン空撮からの水平線ショット。朝日・朝焼けというのが分かりやすくもいい例えだなと沁み入った。冒頭につながる、帰結していく。生命(せいめい)は廻り巡る。…夢を見てた。

あの日のカメラや窓枠、あなたとの思い出 --- 忘れるんじゃないよ。思いを馳せてはいつか笑顔で見送れるように。"大切な人を失った哀しみからそれでも私/僕たち = 残された人々は前を向いて生きていく"みたいな、傷ついた人達がまた一歩踏み出すまでの再生を描いたドラマは多く、例えば『ドライブ・マイ・カー』なんかもそうだと思う。だけど本作はそうした普遍的題材に時代性も含め新鮮な視点を持ち込んでくれたのではと思った。
劇中、アニメの部分があるけど、実写においても写真・静止画のような画作りな気がした。人物を中心に据えたり、二人をバランスよく配置したり。

P.S. 生きてるとたまに思うのだけど、よくよく考えると"哀しむ(悼む)"って難しいよな。ずっと生きてると髪切りに行ったり、服買いに行ったり、はたまた自分の好きなことしたり、笑ったりしたりすることもあるわけで、それって正しく哀しんでないことになるのかな?四六時中考えてることだけが正解じゃないよな、きっと。むしろ去りし者からしても、大切な人がずっとそうやってるのを見るのは本意じゃないだろうし。…って生きてる人のエゴなんだろうか?なんて色々な考えが水玉・泡みたいに浮かんでは消え、また浮かぶように本作を見ていた。ちょっとしまうだけ、いつかまた取り出すために。あと、杉野遥亮はスーツのイメージ。

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とぽとぽ