やがて海へと届くのレビュー・感想・評価
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気持ちの整理のつけ方
真奈の大切な友人のすみれが旅先で行方不明になってしまい、数年たって、すみれの母親は娘の死を受け入れ、すみれの彼氏の遠野は新しい生活に踏み出している。その日から時間が止まったように感じている真奈はそのことが受け入れられない。
突然の別れに、残された者は気持ちをどう整理すればいいのか。結局はそれぞれが自分の納得のいく方法を見つけるしかないのです。
岸井ゆきのさんと浜辺美波さんの演技は良かったですが、演出はだらだらしてくどい所と、描写が足りない所がありました。
冒頭のアニメーションの意味は途中で分かりますが、どこまでが真実なのかがはっきりしません。
(ちょっと「この世界の片隅に」を連想するアニメです)
真奈がすみれの心の秘密をどこまで理解したのかもわかりづらいです。
遠野は薄々気付いていたかもしれません。すみれのビデオを観ていないと言うのは噓じゃないでしょうか。行方不明になったら手掛かりを探すでしょうから。
タイトルが何を意味しているのか分かりにくいのですが、後半のアニメーションと結びつけると怖いです。アニメは要らなかったかなあ。
自分の思慮の浅さを痛感しました。
浜辺美波さん、やっぱり綺麗だなぁ。
って感じで見てたら、よく分からなかった。
もう一回見に行ってきまーす。\(^-^)/
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2回目視聴してきました。
作り手の意図が私にどれだけ伝わったのかは
分かりませんが、
忘れることも、忘れない事も、
終わったことにするかしないかも含めて、
自分の中で消化されるのを待つしか無い
気がする。
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時間が出来たので、3回目の視聴。
私にもやっと理解出来た気がする。
3回目めにして、涙が止まらなかった。
感想はテーマがテーマなだけに
控えたいと思います。
ただ、この作品の俳優さんに
岸井ゆきのさんと浜辺美波さんを
キャスティングされた事に感謝します。
有り難う御座いました。
なんだかピンとこない映画だった
観る人に考えさせる作品
真奈は大学に入学し、すみれと出会い、2人は親友になった。ある日、すみれは一人旅に出たまま姿を消した。すみれがいなくなってから5年、真奈はすみれのかつての恋人である遠野から彼女が大切にしていたビデオカメラを受け取った。カメラに残されていたのは、真奈とすみれが過ごした時間や真奈が知らないすみれだった、てな話。
結局、すみれは東北へ旅に出て3.11の津波で海に流されたって事みたいだけど、分かりにくかった。
遺品を形見分けだなんて元恋人がしても良いのかな?夫婦なら有りだろうけど、普通は親だよね、なんて違和感を感じた。
すみれは親に反発して家に寄り付かなくなり、真奈と同居を始め、次は男と同棲、ってミステリアスだなぁ、って思った。寂しい子だったのかも。
観ていて、ドライブマイカーみたいな、観る人に考えてくれ、っていう作品なのかと思った。
最初と最後はアニメで、最近アニメと実写の混在が流行ってるのかな?
悪くはないが、何が言いたいのかわからなかった。
岸井ゆきのと浜辺美波は2人とも良かった。
今、観てほしい映画
フワっと
誰にも言わずにそっと抱きしめていたい良作
大学の新入生の時に出会った女子二人をメインにして、大事な人を亡くすことの喪失感を丁寧に描いた作品。
岸井ゆきの主演。
クラブ勧誘でごったがえすキャンパスで、湖谷真奈(岸井ゆきの)はネコ🐱のポーチを拾う。強引な歓遊に戸惑いながらも断れない真奈。そこへ割って入ってきたすみれ(浜辺美波)。
新入生歓迎コンパで真奈は先輩男子からえげつないセクハラとモラハラの洗礼を受ける。すみれが機転を利かせて助け、その日のうちに二人は仲良くなる。
かねてより母親と折り合いの悪いすみれ。雨の夜に突然真奈のところに来て、一年半居候したが、敦(杉野遥亮)と同棲することになって、出て行ったらしい。
卒後、ホテルのレストランのフロアマネージャーとして働いている真奈。京都の木工インテリア製作会社への入社を考えていたが、今の部屋(広いバルコニー付きの木造アパート)を離れたくないので、断念した真奈。優しさに溢れた真奈のインテリアと植栽のセンス。互いに過干渉はしないが、互いを尊重する暮らしにすみれも居心地がとても良かったであろう。
ある日、真奈は敦からすみれの遺品整理の連絡を受ける。
活動的なすみれは3.11の東日本大震災の時に海岸線の駅のホームにいて、被災したらしいのだ。
敦の部屋で猫のポーチを見つける真奈。すみれに介抱してもらったときの青いシュシュを入れて、大事にとっておいたものだった。
「いつの間にかなくなっていたものがあるんです」
敦と真奈の会話。すみれの死をどうしても受け入れたくない真奈の気持ちが痛い。
レストランの店長の楢原(光石研)は店のBGMにこだわりをもっていた。真奈は楢原から信頼されていたが、ある日、楢原から出勤が遅れると連絡を受ける。真奈にBGMの選択を託して、自宅の風呂で首吊り自殺してしまう。すみれに続き、楢原の死に落ち込んでいる真奈にコックの国木田(中崎敏)ば有給を使って気分転換することを勧める。真奈が選んだのは三陸への旅だった。心配し、同行する国木田。訪れた土地の建物のなかで、震災で亡くした家族の思い出を語りそれをビデオカメラで撮影する人々(中嶋朋子、新谷ゆづみら)。
「親友が帰ってこないんです」
伊藤母娘の民宿に泊めてもらい世話になる真奈。
民宿の娘はずみに海岸で祖母から習ったという子守り歌を歌ってもらう。漁に出たきり帰ってこない夫への気持ちを歌った唄だった。
10メートルを越える防潮堤に佇む真奈。
冒頭の水彩画のアニメと対をなす赤いスニーカーを履いたすみれが無人駅にただずむ姿。駅のホームのおばあちゃんも浜辺美波に勝るとも劣らない上品で綺麗な人だった。はずみのおばあちゃんだったのかもしれない。
一晩寝たあとでも、映画の美しいシーンがどんどん沸いて来て止まりませんでした。
真奈を大切にしてくれた人々。
ある日突然いなくなった人々。
不器用ながらも繊細で素朴な真奈を演じた岸井ゆきのにやられました。
幼げで、虚ろで、悲しげで、それでいて強く訴えて来る眼。涙。
すみれのビデオカメラを何度も再生するシーン。
真奈はすみれの目線で確認し、知らなかったすみれの一面を感じたい。
敦は死んだあとでもすみれの秘密を見てはいけないと思うと言う。
大切な人の撮った写真やビデオ映像は捨てられない。
ノマドランドでも父親の撮ったスライドを車の中で時々見る彼女のシーンが辛かったのを思い出しました。
追記
すみれが吐けない真奈に
「噛まないでね」と言って、口に手を入れて吐かせるシーン。
新入りの下戸の後輩がさんざん飲まされた挙げ句、キモち悪い上司に駅のトイレで無理やり口に手を突っ込まれて、吐け吐けと大きな声で攻められて、翌日、もう死にたいと言っていたのを思い出してしまいました。
浜辺美波さんの手だったら、彼もどんなにか幸せだったでしょう。
映画紹介に騙されないようにしてください
・一人旅に出たまま突然姿を消してしまう。
・ビデオカメラに残されていたのはすみれの秘密だった
上記のような映画紹介に「ほう、面白そうだな」と思って見てたら、ウソというか、そう説明できないこともない。
というだけのことでした、なーんだ。
血液型診断や占いと同じです。
繊細な感性 神経質
大胆不敵 鈍感、無神経
一本気 短絡的
直情型 無鉄砲
気配り 空気読みすぎ
モノは言いようですね。
主演女優お二人が綺麗だし、表現が上手だし、アップの多用でとても近しく思えるし…
女優を愛でる。そういう映画だと思えば良い映画です。
あの重いテーマをこういう形で表すことの意義とか狙いが丸っきり伝わってこないので、終盤からは困惑して何を見ればいいのか分からなくなりました。
ストーリーが分かりにくい
許されるのか
原作を読んでないので、わからないが、震災津波の問題と、親友の問題が...
事前情報入れないで
恋愛以上、友情以上
岸井ゆきのさん、人間のお芝居と思えないほど美しいタイミングで美しい涙をこぼす。アニメで描いたらそうなるのも分かるけど、生身の人間があんなふうに泣けるものなのか。北島マヤなのかな。
こういう名前のつかない感情をやりとりする女と女の映画ができたことがうれしい。異性に恋愛するまでの成長過程の幻覚などではなく、むしろ異性の恋人との明確で誰はばかることない関係よりも二人自身が二人だけで尊んでいる関係になっていて素敵だった。
私は、すみれから真奈への感情って、たぶん恋愛とはまたちょっと違うんだろうなと思う。同性の親友に恋して辛いじゃなくて、同性の親友のことが大好きすぎてずっと一緒にいたすぎるんだけど恋とも違うから困っているような、そういうふうに見えた。
恋人同士の関係性に落とし込めない感情だからこそ、結婚やら出産やらこの先のライフステージで容赦なく分かたれていくことを予感してしまって辛くなるっていう。キスは、キスするような関係になってでも一緒にいたい強い衝動があるだけで、キスがしたい衝動っていうわけじゃないんだろうなと思った。違うかなあ。
真奈からすみれへの感情は、すみれ以上に友情寄りに見える。もしも恋愛感情に近いものがもっと多く含まれていたら、敦に敦のことが嫌いだったと打ち明けられないと思う。誰かにすみれのことを話すときも、誰が相手でも何度でも「親友」と言い切って迷いが全然なかった。真奈のこの迷いなさ屈託のなさが、すみれを出て行かせたと思う。すれ違い切ないとも取れるけど、構成の異なる感情を抱き合っていても、お互いの心を温め合えていたところに私は希望を感じる。二人は素敵だったよ。
被災者が体験や思い出を語っていくシーンは、当事者じゃなくてよかったのだろうかと少し疑問。新谷ゆづみさん、主演映画でのお芝居も見ごたえがあったし、成功してほしい俳優さんだけど、この役は宮城や福島でオーディションして、当地の若い人にチャンスを配るほうがよかったんじゃないかという気もする。もうこの“当事者”問題、どこまでそうすべきなのか本当に難しいなと思うけど。
関係性また違うんだけど、これを気に入った人には『春原さんのうた』とか『君が世界のはじまり』とか薦めてみたい。あと漫画でジョージ朝倉の「ハッピーエンド」、志村貴子の「ラヴ・バズ」。
震災絡みとは知らずに観ました!
震災について(表現は悪いかもしれませんが)あまり情報を欲張らずに内容絞っているところはいいと思います。ドキュメンタリーな部分では行方不明の方の帰りを願う想う当初から、ときが経った今では偲ぶ想いへの変化が感じ取れ込み上げるものがありました。それを上手に表現できる岸井ゆきのさんの演技も沁みるものがありました。
震災が題材と思ってなかったので冒頭のアニメーションの意味するところがはっきり分からなかったけど、途中で津波というワードが出てきたところで府に落ちました。
途中から同じ画像が繰り返されるのは、なくてもわかる浜辺美波さんのすみれのまなに対する優しさがより深みを増すという一面もありましたが、くどくて映画の時間短いんだから考えないとせっかくの役者の演技がもったいないような気がしました。やりたいことはなんとなくわかるけど、まなとすみれの見え方の違いがほとんどなかったから(本当はその違いを表現したかったのかもしれませんがそうするとそれは全く伝わってこない)二人ともお互いに対する想いは岸井ゆきのさんと浜辺美波さんの演技でしっかり伝わってたので、この監督さんか脚本さんは役者を信頼してないのではないのかな。。。
人それぞれ表と裏がある
浜辺美波さんが出ているので気軽に見に行きました。R12と書いていて、最初の水彩画でサスペンスなのかと感じましたが、この映画は人それぞれ経験してきたことや考え方価値観により解釈が異なる。勝手に解釈して、いろんなことを感じてくださいというメッセージ性があると感じました。東日本大地震の作品だそうです。
高校生の私が感じたのは、
人には親しく接していて、無言でも過ごせる中でも相手は知らない過去や裏側があるのだなと感じた。
すみれがポーチを落としたから真奈と出会えた。少しの偶然で人は出会う。
それぞれの悩みがあって、それぞれの捉え方がある。
ただ笑っていたり、何も考えていないように見える人ほど考えているのかもしれない。外見だけで判断してはいけないとつくづく思わされました。
見に行くか迷っている人は見に行くべきだと思います。原作を読んでからの方が分かりやすいかと思います。
海の底の様に落ち着く部屋。で身体を寄せ合う2人。
震災遺族のインタビュー。燃えるように朝日が昇り、海岸では「帰らない人を待つもの」と「世界へ飛び出す夢を抱く者」が立っている。と言うピークからの。
女子2人の絆と隠されていたすみれの視点の暴露。忘れていた伏線(ポーチ)は中途半端に未回収。「海の底の様に落ち着く」とすみれがつぶやいた真奈の部屋(ベランダ)への帰還。顔。顔。顔。即ち、人。人。人。への賛歌、って言うか讃美。的な。
A面アイドルの美波ちゃんとB面アイドルのゆきのちゃんです。浜辺美波は久しぶりにスクリーンで見た気がしますが、二皮むけてた。イヤ、こんな芝居出来る女優さんだった?B面アイドルのゆきのちゃん。A面アイドルに、こんな芝居されたら負ける訳にはいかんだろうと。この2人は良かったです。
いずれにしても、「撮り散らかした物語りの手仕舞いの仕方を間違えました!」な印象で、最後はシラけた。
ラスト、欲張り過ぎずに、も少し早く終わるか、スッキリと整理は出来なんだろか。って思いました。顔顔顔の時間は蛇足感しか有りませんでした。
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