劇場公開日 2022年4月1日

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やがて海へと届くのレビュー・感想・評価

全128件中、41~60件目を表示

3.5切なく悲しい【喪失と再生】

2022年4月21日
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鑑賞方法:映画館

この映画もテーマは、切なく悲しい【喪失と再生】。不器用な真奈(岸井ゆきの)は活発な大親友・すみれ(浜辺美波)を突然に失った喪失感で、足搔き、もがき、苦しむ。すみれの姿を追って東北へ、東北の人々も東北大震災での喪失感から再生に取り組んでいた。アニメーションが効果的に挿入されていた。

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浪花のしんちゃん

3.5レールは敷かれているものの、このテーマを嫌いにはなれず

2022年4月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

エンドロールでふと、何かが吹っ切れたかのように、涙が止まらなくなった。もう、会うことはないかもしれない、自分にとって大切だった人に、自分は何か残せただろうか。

中川龍太郎監督の長編作品は『私は光をにぎっている』以来。割とウトウト夢心地を味わった記憶。

本作も少しウトウトしたものの、一層心に触れてくるというか、優しさが次第に核になって現れる。東日本大震災を1つの分岐として、余白が心を溶かしていき、心の拠り所と変化を悟っていく。喪失と再生の物語くらいに捉えていたが、実際そう簡単に割り切れるものでもない。存在の証明と記憶が薄れ、変わることが世の変わらないことを受け入れる。だからこそ、その一瞬が形に残り、言葉以上の世界が輝き出す。

「私たちには、世界の片面しか見えていないんだと思うんだよね。」全てを知っている様な彼女の言葉。言葉ほど綺麗には生きれず、人は皆脆い。世界の一面でしか見られないのだから、想像で補うしかない。確かに他のレビューで見た、「静かな『佐々木、イン、マイマイン』」との比喩がしっくりくる。上辺を撫で回した様な導入と、必然を装った旅路が入りにくかったが、その心の弱さを突いてくる映画を嫌いになれない。きっとそこに自身の弱さがあるからだろう。

主演は岸井ゆきのさん。すっかり等身大の女性像が似合う、実力派としての起用が増えたように思う。そして、意外な人選だったのが浜辺美波さん。ヒロインのカラーではなく、ミューズとして生きる役に置かれ、それだけで観る価値があると感じた。主演作で培われた繊細さと光、そこに宿る移ろいに、大人びた髪が揺れる。また、若手の注目株、新谷ゆづみさんも凄く色味が繊細。今後も伸びていくのだとしみじみ。駆け込んだ甲斐があった。

自分も誰かの中で生きていたら、それはあまりにも幸せなことだ。多くの人にお世話になったし、たくさん学んだ。しかしながら、こうして書いていて思う。私は大切な人を大切にする生き方なんだと。憧れが憧れではなくなった時、自分が変わったのだと思うのかもしれない。

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たいよーさん。

4.5人の死

2022年4月19日
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鑑賞方法:映画館

人の死って、本人は死んで終わりですよね。
だけど、残された人はそこで終われないわけです。
それでですね、残された人にとっての死って、溶けるように終わっていくんじゃないかと思ったの。

すみれの母や遠野は、自分の中ですみれの死を溶かしていったんだと思う。
一方の真奈は、終わらせたくなかったんじゃないかな。
それでも、運命的な出会いをした日の天気が思い出せなくなるように、少しずつ溶けていってしまうんだと思うし、そうであるべきなんだとも思う。

あの震災から十年以上が経って、いなくなってしまった人の記憶が、残された人の中で、能動的にも受動的にも溶けていってるんじゃないかな。
それでも、終わらせてはいけない部分も有って、そういう時に映像の力は、手助けになるんだと思うの。

この映画の記憶も、やがて私の中から消えてしまうかもしれないけど、例えそうだとしても観て良かったと自信を持って言える映画かな。

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やきすこぶ

2.5感動する様な深い作品として期待したが!

2022年4月18日
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鑑賞方法:映画館

過去と現在が同時進行 岸井と浜辺の組合せはどうなのかな物語が前後し浜辺が出ていったいきさつや当日なぜそこへ行ってどの様な状況で末期を迎えたのかが不明確でイマイチ物語の繋がりがハッキリせず!

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ゆたぼー

3.5一部と二部のつもりで観るべきだったか?

2022年4月17日
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泣ける

悲しい

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Uさん

4.0幻想的な世界観に魅了される

2022年4月16日
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消えた親友が残した忘れたくない大切な思い出と親友の裏に隠された秘密を描いた物語。
主演・岸井ゆきの×浜辺美波の共演は見応え充分で時間も忘れてスクリーンにグイグイ引き込まれた。
冒頭とクライマックスに差し込まれているアニメーションパートも印象的で発想が素晴らしい。圧倒的な映像美と幻想的な世界観が観るものを魅了する満足度の高い作品。
2022-68

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隣組

3.0すみれ、聞こえるかな?そちらからこちらは見えますか?

2022年4月15日
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中川監督、というので迷わずに観た。
しかし。人付き合いの下手な主人公、友人の不可解な死、真相を探しに行く旅、同行する異性の友人、気づきのキッカケになる民宿、、、原作は知らないが、なんだかこれじゃ「走れ絶望に~」の二番煎じじゃないか。
でも相変わらず光石研はいい役どころをこなしてて良かったなあ。

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栗太郎

3.5想いは潮風に乗って。

2022年4月15日
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旅に出たまま帰って来ない親友すみれへの想いを抱きながら年を重ねる真奈。すみれを死んだ事とする周囲に抗うように思い出の詰まったビデオカメラの中からその痕跡を見つけようともがく。

岸井ゆきのと浜辺美波の年齢差がどうかなと思ったけど、片方は時間が止まってしまったという点において効果的でした。終始岸井ゆきのの表情がめちゃめちゃ繊細です。

ストーリーは良いはずなのに流れが悪くてプツプツ途切れてしまった印象。ドキュメンタリーみたいな演出は急に何?!ってなるし。アニメーションに童歌にと忙しい。辛い事が起こった海だけど、そこを舞台に選んだ限りはもっと風景で魅せて欲しかったな。

逆にレストランのパートはどのシーンも凄く良かった。「この仕事嫌だったんですかね」ってとこなんかジーンとした。光石研から池田良って最高のキャスティングでしたね。シェフもぶっきらぼうやけど、根は優しくて素敵でした。さぞお料理も美味しいでしょう。

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はるたろう

2.0うーん 思ってたのと違った 東日本大震災を こう 映画で描くように...

2022年4月14日
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うーん 思ってたのと違った
東日本大震災を こう 映画で描くようになったことに時の経つ速さを感じる

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まる

2.52人の演技で救われる

2022年4月14日
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身近な人の喪失感。その感じ方は人それぞれだ。なんとか前を向こうと無理矢理心を奮い立たせる者もいれば、逆にそこにとらわれることがいなくなった人への誠実さだと感じる者もいる。
いなくなった人への思いの違いが描かれる本作。大学に入学し出会ったまなとすみれのエピソードと、いなくなってしまった現在との対比で物語が進む。ところが、なぜいなくなったのか、亡くなったわけではないのか、中盤に判明しその現地をまなが訪れてから少し雰囲気が変わってしまう。
いや、そんな内容もありだし、彼らが話す内容に心が動かないわけではない。でも、まなとすみれの物語としてそれは絶対必要なくだりだったのかなと思ってしまうのだ。今まで観てきたエピソードをすみれ目線で追うことで2人の関係性がさらに深まる形だけでもよくね?
実はそのすみれ目線でなぞるシーンもすみれの心情が今ひとつわからなくてスッキリしない。これ、小説だともっとわかりやすいんだろうか。そもそも原作小説がこんな感じなんだろうか。
それでも岸井ゆきのと浜辺美波の演技がよかったことで救われる。そんな映画だ。

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kenshuchu

3.5ドラマと現実が入り混じる

2022年4月13日
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想像していたのと違った(いい意味で)

タイトルが的確に物語と伝えたいことを表している。

浜辺美波が出演していることで非日常感が感じられる一方で、現実な問題とリンクしている、不思議な感覚だった。

過去と現実が入り混じり、事実が徐々にわかっていくのはさながらミステリーのよう。

中川監督の作品は一貫して静かな雰囲気で、一見退屈だが、最後の方でつながり、それが昇華される。
今回も、途中までは苦悩している主人公がメインシーンだが、いまいち感情移入できず、もやもやはした。

ただ、最後はスッキリしつつ、鑑賞者にも考える余地を残され、映画の両面を感じた。

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ひでぼー

3.5そもそも

2022年4月13日
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わたしは光を握っている
が大好きなので期待して行った分、
ハードルが上がってしまったのかなとも思う。
そもそもの話、岸井ゆきのさんと浜辺美波さんが
同級生っていうのはちょっとキツくない?笑
実年齢で10歳くらい違ったと思うけどwww
震災絡みなら自発的に友人が帰って来ないみたいな
ニュアンスにするのはおそらく被災者の方々が
観た時に違和感を感じるのではないだろうか?
後半の視点の切り替えは面白い発想だっただけに
ちょっと落とし所がもったいなく感じた。

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Kunio Nonaka

2.0予告編の印象とは違ってた

2022年4月12日
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ムービー好き

3.0テーマが震災なので

2022年4月12日
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何か主人公二人の関係性と、震災がうまく相いれず、入り込めなかった。
岸井ゆきのさんは良かった。
アニメーションは必要なのかな?

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hanataro2

4.0残された方々の言葉でもあるかと

2022年4月11日
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最後の ゆきのさんの言葉(台詞)
(残された方々の言葉でもあるかと)
そして
言葉にはなって無いがそれに続くアンサーを促す言葉が脳内で再生され
視界が滲みました…。
そしてそして、
新谷ゆづみ さん演じる伊藤羽純にヤられました!
彼女のシーンだけで一つの物語・映画を感じました。

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ZOE9

3.5淡々と進んでいく監督らしい作品だと思ったが、少し単調な感じはあった...

2022年4月11日
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淡々と進んでいく監督らしい作品だと思ったが、少し単調な感じはあった。ただ、俳優さんが非常に良かったので最後までしっかり観れたのと、最後のそれぞれキャラクターの目線カットが良い演出だったので、3.5!

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おれ

3.5素敵な時間だがいくつかの消化不良が……

2022年4月11日
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よして

4.0思い出すこと忘れること、これからもよろしくね

2022年4月11日
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 アニメパートがとても沁みる。オープニングに登場した台詞「電車は来ないよ」・・・どんな意味があるのかさっぱりわからなかったけど、最後に解明される形です。そして気になる小物“猫のポーチ”。これも終盤に明かされます。

 最近見た浜辺美波はTVドラマ「ドクターホワイト」でしたが、このドラマでは演技が微妙すぎて、テーマ曲「心という名の不可解」のAdoにハマってしまいました。おかげで最初はうるさいだけだと思っていた「うっせぇわ」も好きになりました。

 この作品の音楽がとても良かったことも忘れてはならない。まるで海の底にいるかのような環境音楽と優しいスキャットが全体を彩っているのです。メタリカが好きな店長(光石研)がフレンチの店ではジャズをかける。そしてPUFFYの「これが私の生きる道」とバラエティに富んでますが、それぞれの性格すら表現しているかのようでした。一方で浜辺美波演ずるすみれは「チューニングすること(周波数を合わせる)」ことで色んな人に溶け込むことができるという設定。

 東日本大震災の津波を扱っているにもかかわらず、どこかオブラートに包んだ優しさも感じられた。行方不明のままだと死は受け入れられず、亡き人として扱う母親や元恋人に違和感を感じざるを得ない真奈。線路が水没する幻想的な風景も送る側からすれば堪らないのに、忘れることと記憶に留めるという境目に立つ真奈。答えは明示されないものの、大切な人を失った経験がある者にとってはそれぞれの答えがあるものだ。

 時間軸が曖昧すぎるところが難点といえば難点。2005年の新入生オルグでのいい感じの出会いから2011年の悲劇。それから5年後の真奈の様子。うまくいってもダメになっても、それがあなたの生きる道。などと奥田民生の歌詞を思い出し、再生の道を歩まなければ・・・

 ネットで調べてみたら、アニメ版『君の膵臓を食べたい』で僕の読んでた本が『やがて海へと届く』とあったんですが、本当ですか?

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kossy

3.02人は可愛い

2022年4月10日
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繊細な小説のように膨大なスペースの行間があり、それを自分で埋められるかどうかで評価は変わるかも。

ただ、東日本大震災を真正面から描く作品は覚悟して臨めるが、ストーリーの1要素として急に入れられるとシンドくなってくる。

関係ないけど、岸井ゆきのの田舎くさい可愛さは異常。いい意味で

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ヤス

4.0W主演女優の存在感

2022年4月10日
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コージィ日本犬
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