劇場公開日 2022年4月1日

  • 予告編を見る

やがて海へと届くのレビュー・感想・評価

全122件中、101~120件目を表示

4.5事前情報入れないで

2022年4月2日
スマートフォンから投稿

ただキャストに浜辺美波さんの名前があったので100キロ自家用車走らせて鑑賞しに行きました。が、思いがけずの出会いになりました。
映画後半ですが真奈たちが向かった先の草木の植生に既視感。やはり、でした。陸前高田(たかた)の景色です。東日本大震災のエピソード折り込まれているという事前情報入れてなかったので胸に響きました。
そして震災語り部の方達。お3人さんは実際の地元の方として高校生の女の子役のかたもこちらの方かと思い込んでしまいました。涙がごく自然で。
そしてもちろん岸井ゆきのさん初めキャストの皆さんも。
現状東北地方はTOHOトーホーシネマズ仙台だけですが是非各県でも公開を

コメントする (0件)
共感した! 6件)
なうなぱぱ

4.5いろいろ淡く優しい、ネタバレ厳禁?

2022年4月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

主演、岸井ゆきのが沢山見られます。
それだけでも嬉しいです。
初めの方は、浜辺美波と逆の方が良いかな?も思ったけど、岸井ゆきのの方が共感しやすい。とてもよい女優さんです。浜辺美波もとても切ない役どころでした

正直、ポスターとか予告見る感じだと、Lの話なのかと思ったけど、その辺も淡い。ちょっと曖昧。
では、なぜPG12なのか、タイトルの意味。
そっちかーと思ってしまった。
ちょっと心構えができていなかったので、少し困惑。

ただ、映画としてはとても映画らしく。好きな感じです。セリフでは無い、目だけで意思が現れます。
テレビドラマやスマホの小さい画面など、ながら鑑賞では伝わらない。「あっ、そういうことか、、、切ない」と気が付きました。
同じシーンがリピートされるのですが、カメラのアングルによってどちらの表情が見えるか変わります。それで意味を知る感じです。

ポスターにもなっているあのシーンは、とても美しく。2人ともとても綺麗でした。

それと、なぜかアニメで始まり、後半にもアニメパートがあります。これにも意味がある。

最後の15分はなかなか。とても淡く優しいので分かりにくいところもあるけれど、多分、そういうことなのだろうと。切ないですね。

監督の名前を覚えました。過去の作品をいくつか観ていますが、なるほど、この作品と同じ監督かと。これが監督の持ち味なのですね。

マナーの悪い客が1人。
遅れてきて真ん中に座り、最後の良いところで出ていき、直ぐに戻ってきて、眩しいスマホ画面。そのまま耳にあて留守電聞いた?またすぐにいなくなる。
そんなに重要な電話なら、入口の壁の影に立ってればいいのに。そうすれば誰の邪魔をせずにスマホ使えるのにね。

最後の良いところで、台無しだ。

コメントする 2件)
共感した! 27件)
だるまん

4.5誰しも持っている人間の二面性

2022年4月2日
Androidアプリから投稿

「私たちには、世界の片側しか見えてないと思うんだよね。」

岸井ゆきのさんが演じる真奈がある理由で姿を消してしまったすみれ(浜辺美波)のいない世界とどう向き合い、どう成長していくのかを描いた物語。

初めに言っておくとこの映画は"ガワ"だけ見せて情報を与えた上で、解釈は鑑賞者に委ねるタイプのものなので好き嫌いは別れるかもしれないです。私はこの手の行間を読ませて、尚且つ深いテーマを描いた作品は大好きなのでかなり高評価でした。しかし中盤までは細部まで練られた作りなのか、それっぽく見せてるだけなのかが怪しい感じだったのが、ストーリーが進むにつれて「そういう事だったのね…」と感嘆してしまうような作りになっていて、思わず序盤から見直したいと思うほど練られたものになっていました。

冒頭で書いたのはこの作品のキャッチコピーなのですが、これはまさに作品そのものを捉えたもので、それを上手く体現した浜辺美波さんの表現力が圧巻。目を泳がせるシーンや、杉野遥亮さん演じる遠野と話すシーンでの表情の変化は本当に言葉以上の何かを感じました。
人間誰しも親しい人にも見せない面があったり、表で見えている姿がその人の本性とは限らない。作品を通して一貫して描かれるその部分は「青くて痛くて脆い」や「桐島、部活やめるってよ」に近いところがあり、観ているうちに自分の経験に重ねてしまい、どうしても主人公の真奈に感情移入せざるを得ませんでした。

鑑賞してもなお、正直すみれが普段何を考えていたのかは推測の域を出ませんが、真奈にとってすみれはかけがえのない存在だったわけで、失って初めて気づく後悔や、虚無感、喪失感は大事な人と会えなくなった(失った)ことのある人であれば真奈の気持ちには誰しも共感できるはずです。タイトルの「やがて海へと届く」の意味が分かったとき、今までの会えなくなった人達との思い出が蘇ってきて思わず涙してしまいました…。冒頭から始まるWIT STUDIOが紡ぐ美しいアニメーションもどこか幻想的で、でも現実的で、、言葉にできないくらい魅了されましたね。

本当に素晴らしい作品でしたが、観る人によってかなり感じ方が異なる作品だと思いますので、ぜひ多くの方に観ていただき、各々の映画体験をして欲しいと思います。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
ちーたら

4.5人の心にも人の死にも明確な答えなんてない

2022年4月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

迷っているならば、間違いなく観に行くべき作品であると声を大にして言いたいです。
たしかにこの映画に「明快さ」はないかもしれません。
ただ、大切な人を失うことや、相手が何を思っているかということに対して、そもそも明確な答えなんてあるのでしょうか?
本作は、その「わからなさ」そのものを見つめることに挑戦している気がしました。
そんな映画を見たことがなく、YouTubeの映画解説を2倍速で粗筋だけを追って知った気になっていた自分は、正直度肝を抜かれました。
こういう世界があるんだなと、、、

真奈がすみれを知ろうとして、すみれも真奈を知ろうとする。
全部知りたいと思うけど、そんなことはできないから、必死に想像する。
その想いの連鎖の中で人と人との関係性は結ばれている。
思えばこれまで自分はずっと「正解」を探して生きてきたなと……

見終わった後、しばらく放心してましたが、帰りの電車に揺られる中で、本作で描かれていたのは「答え」ではなく「意志」なのだと気付きました。

見終わってすぐにスッキリはしないかもしれないけど、「答え」よりも大切な何かがたくさん詰まってる映画でした。

自分は映画通でもないし、なにも偉そうに言えないですが、そんな自分の人生観が変わるきっかけを与えてくれたことに感謝です。
ありがとうございました。
上映中にもう一回見に行きたいと思います。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
アイスマン

4.5

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

中川龍太郎監督の“春”な感じがこの映画にもやはりあった。

春な光、春な空気、春な風、春な風景、映画の要所要所に散りばめられている感じで、気づくとそこにふと入り込んでしまう感じがいい。

そして、もちろん、ただ季節的な意味だけではく、誰かに会ったり、誰かと別れたり、誰かを失ったり、何かを取り戻したり。

こんな季節だから、また観たくなってしまう。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
marumaru

4.5美しかった…

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ただひたすら美しかった。それぞれの俳優の魅力が引き出されていた。特に浜辺さんの意外な魅力には必見。分からない部分もあったので、もう一度見たい。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
jami jami

5.0エモーショナルな構成が見事

2023年11月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
つとみ

5.0親友が旅に出かけたきり戻らない、心の葛藤のお話。 イラストに浮遊す...

2023年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

親友が旅に出かけたきり戻らない、心の葛藤のお話。
イラストに浮遊するメッセージ、
R45のトンネルから抜けた広田湾の景色、
もう12年になるのですね…。

出だしの小説っぽさ、旅先でのドキュメンタリータッチ、海へと届くアニメーション、深さと悲しさと暖かさが混在していました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
woodstock

5.0詩情にあふれ 心に届く傑作

2022年5月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

三回劇場で観ました

味わいはあせることなく、理解も深まりました
稀に見る高い次元で結実した名作と言い切っても良いのでは

発せられた言葉
口にされなかった言葉
海の描写

役者さんはメインの2人が圧巻でしたが
皆さんそれぞれ存在感がしっかりと感じられました
音楽も素晴らしいし
懐かしいパフィを浜辺美波さんが歌うシーンもあってサービスも充実

とにかくすごい純度で丁寧に作り込まれていて、鑑賞中ずっと温もりに包まれます

どのシーンもさり気ない美しさがあるのですが、クライマックスではほんとうに
息を呑むほどの美しいシーンが何度も

最初は分からないな、テンポがゆっくりだな と感じられる人もいるかもしれません
いえいえ、実は行間の味わいが凄まじいので2回3回と観れば、感動はきっと増していくでしょう

自分は、1回目は終映後のトイレで号泣してしまい我ながら驚きました
2回目はスクリーンで何度か泣けました
3回目は、残された謎の部分に辿り着きつつあると思いました

「わたしは光をにぎっている」も大好きな作品ですが、こちらはさらに熟成されていて、邦画史に輝き続ける名作の域に達していると感じます
上映館が少なくなり、寂しいしもったいない(観れば感動間違いなし)と強く思います

こういう映画をこそ、多くのひとが味わえるといいなあ!

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ラピタン

5.0実写とアニメーションの活かし方

2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

生命の流転が私たちの生きる社会の日常レベルで描かれていることにおどろいた。震災の日から戻らない友人を想う主人公の旅を通して、観客がたどり着くのは、生命は自然に還り、海を経て、そこかしこに偏在しているという万物を見通す視点だ。そのことを描くためにアニメーションが決定的な役割を果たしている。震災で死んだと思われる友人は主人公にとって決定的な喪失だったはずだが、彼女の残したビデオ映像という記憶を記録する装置と、自然に還り、変化してゆく生命のあり方という二つが主人公の人生を前向きなものにしていく。固定された過去の記録映像を実写、自然に還り変化していく可塑的な生命はアニメーションで表現する。現実を切り取り固定化する実写と、変化するものを描くアニメーション。実写とアニメーションの両方の素晴らしさを最大限に活かしている。記録という点では震災の経験の語りを記録するシーンも示唆に富んでいた。しかし、記録できずに流されていったものもある。それをアニメーションで描いている。中川監督は新世代の作家の中でも本作で一つ抜けた存在になったと思う。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
杉本穂高

5.0自分の思慮の浅さを痛感しました。

2022年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

萌える

浜辺美波さん、やっぱり綺麗だなぁ。
って感じで見てたら、よく分からなかった。
もう一回見に行ってきまーす。\(^-^)/
--------------------------------------------------------------------
2回目視聴してきました。
作り手の意図が私にどれだけ伝わったのかは
分かりませんが、
忘れることも、忘れない事も、
終わったことにするかしないかも含めて、
自分の中で消化されるのを待つしか無い
気がする。
--------------------------------------------------------------------
時間が出来たので、3回目の視聴。
私にもやっと理解出来た気がする。
3回目めにして、涙が止まらなかった。
感想はテーマがテーマなだけに
控えたいと思います。

ただ、この作品の俳優さんに
岸井ゆきのさんと浜辺美波さんを
キャスティングされた事に感謝します。

有り難う御座いました。

コメントする 1件)
共感した! 21件)
ぷぅ

5.0誰にも言わずにそっと抱きしめていたい良作

2022年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

萌える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 15件)
カールⅢ世

5.0無題

2022年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

言葉に出来るような感想は思いつきませんでした。観て頂ければ、と思います。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
hirakihimi

5.0大切な人を想う気持ち

2022年4月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

この作品は大切な人を想う気持ちが終始あふれています。深い海に優しい風が流れていく感じです。とても心が落ち着きました。映像も音楽も素晴らしいです。
岸井ゆきのさんが魅力的ですね。アニメーションがありましたが良かったと思います。とても完成度が高い作品です。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
ゆきとう

5.0浜辺美波さんが美しい

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

こんな浜辺さん見たことない!というくらい、浜辺美波さんがお美しく、輝いていた。
どこかミステリアスな一面のある役どころがとてもハマっていて、今までみてきた浜辺さんとはまた違った一面がみれました。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
ayaka

5.0映像美◎演技◎

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

魅力的な人物たちと役者の素晴らしい演技力、日本的な映像美が印象的だった。気の合う友人と鑑賞してゆっくりと話したい映画。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Ricks

5.0映画館で、丁寧に観たい作品。出会えてよかった。

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

この2年で配信が台頭してきましたが、映画館で映画を観ることの素晴らしさを、
この作品の上映を通して実感しました。
監督、役者、全てのスタッフが心を込めて創り上げた映像を大きなスクリーンで堪能できること、
生活音や他者の介入なく作品に没頭できること。
「やがて海へと届く」という作品自体の素晴らしさは言うまでもありませんが、
本作だけでなく、映画、映画館自体の良さを味わわせてくれる一作でした。

作品については、
自己と他者が重なり合って生きているこの世界の中で、
何を大切にしたら良いのかを問い直される感覚がありました。
当たり前に続くと思いがちな日常は、実はそうではない面をはらんでいるし、
直接的な関連のない出来事も、自分に変化を与える可能性を持っている。
先の見えない社会だからこそ、その変化を恐れるのではなく、
実感を軸に、急ぐことなく丁寧に自分に向き合って生きていきたい、と思いました。

このタイミングでこの作品に出会えてよかったです。
ずっと大切に観つづけたいと思いました。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
shoppy

5.0二人の女優さんが超綺麗で胸がいっぱいになる美しい作品

2022年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

二人の女優さんと海が主役の美しい映画。
絶対に映画館のスクリーンで観るべき作品。
流れる時間も映像も音も映画館のためのもの。

題名にふさわしく海の映像が素晴らしい。
いろんな表情を見せる海。
海は人間を遥かに超えた永遠の存在であり、みな最後は海に帰っていくのだという感じ。

海辺にいい感じで風が吹いてて、浜辺美波さんの髪が海の風に揺れてるのがとても美しい。
初めて観た女優さんだけれど、もう名前がこの映画にぴったり(笑)だし、すごく綺麗で素晴らしい女優さん。いろいろ微妙な表情の変化と今この年頃でしか出せない眩しい輝き。

とにかく本作のいちばんの魅力はなんと言っても主演の二人の女優さん。
岸井ゆきのさんも浜辺美波さんも役になりきって役を生きていて素晴らしい。
二人のツーショットが美しすぎてすごい尊みを感じる。

二人それぞれに想いを語るスタイルの原作小説をベースにしながら、本作では魅力的な俳優さんたちの演技とか、様々な表情を見せる海の情景とか、ビデオカメラがお守りになっているようなすみれのキャラ設定とか、大震災の被災者の方々のインタビューシーンといった映画向けのアレンジも含めて映画ならではの独自の表現が物語の魅力を増していると思った。
なんと言っても原作より主役の二人がイキイキと生きている感じがするのがすごく良い。役への愛を感じるし。

特に作中のビデオカメラとか留守番電話の使い方が印象的。
声とは、きっと写真よりもずっと生々しくその持ち主のことを思い出させてしまうものではないか。
もう絶対に会うことがかなわない人がいて、でもその人の声はビデオや留守番電話に残っていて声が聞けるという状況では、なかなかその人のことを忘れられないし、その人がこの世界にもう存在しないこと自体もなかなか信じられないだろう。
この映画観ながらそんなことを感じた。

本作はこれまでの中川監督のいろんな作品がこだまのように響きながら、更にいろんな新たなチャレンジを重ねてる意欲作だと思う。
量産型の映画に比べるとかなり実験的要素があるし明るい内容の作品ではないので賛否両論分かれると思うけれど、僕は観てて楽しかったしスターシステムの映画を無難にまとめずにけっこう攻めてるのがすごいなと思った。

浜辺美波さんが美しすぎて心を奪われてしまうので彼女とのデートで行くには危険かもしれないけどw、美しくて素晴らしい作品だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
Makoto Yoshida

5.0音楽のような映画

2022年3月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

興奮

X JAPANの音楽のような激しさと切なさを感じる超大作。
良くも悪くも超大作らしい濃厚なストーリーが一番二番…と展開していく。
ライトな映画ファン層が初見すると少し重たいかも知れないが、この作品に引き込まれていく人も多そう。。。
(個人的には同監督の「走れ、絶望に追いつかれない速さで」の世界観を踏襲している作品と思いました。)

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Yoshitsune

5.0過ぎ去った昔の友人に無性に会いたくなる

2022年3月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

怖い

幸せ

観終わってすぐ、アニメーションの美しさと、岸井ゆきの演じる真奈の演技に圧倒されて言葉が出なかった。
浜辺美波の周りには、既にあの世に行っているかのような、怖さにも近い透明感が常に漂う。

帰り道にふと、学生時代のサークルの仲間に会いたくなった。

真奈にとってすみれは、(物理的にも)絶対に帰ってこない存在となり、彼女はその事実と向き合った。

初めはその事に感動していたけれど、自分にも(物理的には会えるけど)もう会わなくなってしまった、会うことをやめてしまった恋人や友達がたくさんいる事に気が付いた。
それは悲しい事なのかもしれないけれど、彼ら彼女らがいて、今の私がいる。

真奈のように、大きな暴力に友人を奪われた訳ではないけれど、社会人になって一人でやっているつもりだった自分も、これまで過ごして来た人との時間や、これから
過ごす人との時間という、大きな世界の中に包まれて生きているのだと思い直す。

だから、会ったところで今更何にもならないかもしれないけれど、あの頃の友達とまた時間を過ごしたいと強く思った。

30歳の今、とても大切な作品になりました。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
ばばろあ