「詩情にあふれ 心に届く傑作」やがて海へと届く ラピタンさんの映画レビュー(感想・評価)
詩情にあふれ 心に届く傑作
三回劇場で観ました
味わいはあせることなく、理解も深まりました
稀に見る高い次元で結実した名作と言い切っても良いのでは
発せられた言葉
口にされなかった言葉
海の描写
役者さんはメインの2人が圧巻でしたが
皆さんそれぞれ存在感がしっかりと感じられました
音楽も素晴らしいし
懐かしいパフィを浜辺美波さんが歌うシーンもあってサービスも充実
とにかくすごい純度で丁寧に作り込まれていて、鑑賞中ずっと温もりに包まれます
どのシーンもさり気ない美しさがあるのですが、クライマックスではほんとうに
息を呑むほどの美しいシーンが何度も
最初は分からないな、テンポがゆっくりだな と感じられる人もいるかもしれません
いえいえ、実は行間の味わいが凄まじいので2回3回と観れば、感動はきっと増していくでしょう
自分は、1回目は終映後のトイレで号泣してしまい我ながら驚きました
2回目はスクリーンで何度か泣けました
3回目は、残された謎の部分に辿り着きつつあると思いました
「わたしは光をにぎっている」も大好きな作品ですが、こちらはさらに熟成されていて、邦画史に輝き続ける名作の域に達していると感じます
上映館が少なくなり、寂しいしもったいない(観れば感動間違いなし)と強く思います
こういう映画をこそ、多くのひとが味わえるといいなあ!
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